- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088703275
感想・レビュー・書評
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ゴンとピトーの約束は決裂。死んだものは戻せない。無情すぎる現実。ピトーは王のためにゴンを抹殺しようと牙をむく。しかし、その牙が噛んだものは底知れない深い悲しみの穴だった。
あまりに純粋がゆえに、ゴンはその現実と向き合うすべを知らなかった。ここにキルアがいてくれたら変わったのかな。ゴンはカイトを亡くしてから、ずっとそのことに囚われてしまって、成長を止めてしまっていたように見える。それなのに、ピトーを殺すためだけに自らの成長を無理やり速めて力を得ようとしたことが痛々しかった。純粋の果ての狂気は、ただただ悲しい。
再生は果たしたものの、記憶を失った王・メルエム。その隙にコムギを始末しようと画策するプフ。圧倒的な王の帰還の中で、コムギを巡る輪だけが解けずに混乱をもたらしていた。イカルゴとウェルフィンのジャイロを巡る記憶と友情もドラマを生んでいてよかったね。
王が生きていたという絶望は、コムギの存在によって希望に変わるのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冨樫さんはどんな思考回路をしているんだろう、
どうしてこう、夢中になれる、凄く引き込まれる世界観を描けるんだろう、
斬新過ぎて脱帽します。
これからどうなるんだろう、予想の遥か斜めをいきます、次巻も楽しみです! -
インターネットでゴンのことが話題になってたから覚悟して読んだのですが、なんだよアツい展開じゃないか…。ハンターハンターについては好きすぎて「かっこいい」しか感想が出てこないのが無力感。圧倒される。蟻編ぜんぶ一気に読み返したい。
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当たり前のように面白いのだけれど、
この巻と前の巻を読んでいて、
現代っぽい統合失調症的な漫画だなーと思った。
多様な絵柄が混在し、
ひとつのキャラクターの性格も場面ごとに変容し、
話もどこか支離滅裂なところがある(休載してるから当然か)。
これは、
複雑さを増した社会に適応するため、
コミュニティーごとにキャラクターを演じ分ける、
現代人の行動そのもののようだ。
このように、
様々なコンテクストが交錯・混線した結果、
闇鍋のような複雑怪奇な物語構造をしているにも関わらず、
それをひとつの物語世界として提示できる作者の腕力は感嘆に値する。
でも、
こんなことしたら、
面白くなくなるはずなのに、
面白いというのはどういうことか。
謎すぎる。
まー紙媒体における漫画表現の最先端はここなんだろうと思う。 -
ゴンさんキター!!!!
崩壊するのがこの腹筋で良かった…と思いきやゴンさんになぜか同情してしまう。でも一番かわいそうなのはキルア -
大きく話が動く今巻!
方や矛盾を含みながら…
方や未来を全て捧げて…
手に入れた壮大なる力の矛先は果たして??
とにかく結末まで辿り着いて欲しい!!なっと切に願います。 -
やっぱりカイトは死んでいた
からのゴンさん(この先何十年分のオーラを使いピトーを倒せる年齢まで強制的に成長)
ウェルフィンがイカルゴに王へのメッセンジャーとなるように言われてジャイロの部下だったことを思い出したウェルフィンはそれに応じた
けど王を前にして恐怖がまさって捻り出した最後の一言はコムギだった -
再読、芸術。