- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088810768
作品紹介・あらすじ
蜘蛛の鬼に辛勝した炭治郎…。だが同胞の胡蝶しのぶに禰豆子を狙われ、禰豆子と炭治郎は捕われの身に。次に目覚めた場所は鬼殺隊の本部で、最高位の剣士“柱"に囲まれていた。鬼である禰豆子を伴っていた炭治郎に対し、一方的に裁判を行う“柱"たち。だがそこに現れたのは!!
感想・レビュー・書評
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那田蜘蛛山でボロボロにされた、炭治郎、善逸、伊之助は、柱である胡蝶しのぶの蝶屋敷に案内される。
傷の治癒と共に、機能回復訓練に入る。
ここで炭治郎達三人は全集中の呼吸常中を会得する。
那田蜘蛛山での戦いが長くて、辛くて、見てるだけで痛くて、苦しくて・・・・
そんな疲れた気持ちをホッとさせてもらえる巻。
ここで、全ての柱(鬼滅隊で一番凄い人たち)が紹介される。
まぁ、名前が読みにくいこと、覚えにくい事この上ない(笑)
毎日息子に、「母さん、柱の名前全部覚えてた!?」と訊かれるが、相変わらず2~3人しか名前を言えない私・・・。
老化による頭脳の劣化か!?
しかしこの回の胡蝶しのぶさんの善逸、伊之助への鼓舞の仕方は、会社での上司が部下に叱咤激励するよきアドバイスになるのでは!?(*^-^*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大正ファンタジー活劇冒険譚!
得られるものがあるのは、戦闘だけではではない。
組織としての鬼殺隊。その上位にいるお館様と柱たち。
蝶屋敷での休息と治療、機能回復訓練。
炭治郎の、多くの人との出会いは心の糧となる。
そして、鬼側にも新たな動きが・・・。
第44話~第52話収録。
柱合会議に連行された、炭治郎と禰豆子。
お館様と柱たちとの顔合わせとなりましたが、
ほんの数ページでの各人の個性の強烈なことが解ります。
“隠(カクシ)”の存在も組織としての鬼殺隊を知る、大事なこと。
蝶屋敷での治療と鍛錬の日々も同様。このような細やかな設定が
成されていることに、感嘆しました。
カナヲと村田さん登場。そして善逸、伊之助の性格、炸裂。
炭治郎の頑張り屋さん&優しさも同様で、蝶屋敷の女の子たちに
慕われ(キャラメルは当時、高級品!)、技会得のヒントまで
与えられます・・・って、瓢箪!
彼女たちやしのぶとの出会いと語らいは、糧になることでしょう。
そして鬼・・・鬼舞辻のその名の通りの無惨さも炸裂、超絶独裁者!
全体的には、あちこちに人の想いが溢れる感じで、
鱗滝の手紙に涙する炭治郎、しのぶの告白、そして禰豆子の
“プイ”が良かったです。 -
読了
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2021/01/09
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静かで暗く冷たい世界、しかしそこには必ず小さな温かい火が灯っている。
よく見ればそれは、たしかに人間、ヒトのものだ。
上記のような印象だった鬼滅の刃が、王道ジャンプ漫画へと成ったのがこの6巻。
敵味方ともに個性豊かな十人前後の幹部が紹介され、かなり組織だった戦いであり、本作が大きな物語であることが提示されます(鬼殺隊が数百人単位の階級ある組織、敵に十二人の幹部がいるという描写は既に行われています)。
善逸登場で巻き返して以来、初期の雰囲気のままで最後まで進むと思っていたので驚ました。「おお、ジャンプ漫画だ」
しかし、昔からジャンプを読んでいた自分にはこれは大歓迎でした。
善逸により明確になりましたが、吾峠先生は喋る登場人物が多い方が個性を引き出せて面白いです。喋れない禰豆子と真面目で優しい炭治郎が記憶と理性を失っている敵を倒していくという展開だけでは、作者の魅力が伝わりにくかったのでしょう。
禰豆子の血で加速する炭治郎の刀のように、ジャンプ漫画をモノにした本書から鬼滅の刃は加速していきます。その点でアニメの区切りは完璧でした。
鬼滅の刃を読むときは是非ここまで一気に読んでから、続きを読むか決めてもらいたいです。一つの分岐点となる素晴らしい一冊でした。
■単行本おまけ
・表紙裏「しのぶとカナヲ」
・炭治郎気絶後の禰豆子とカナヲ
・大正コソコソ噂話「蜜璃の髪の色」
・大正コソコソ噂話「産屋敷の子供たち」
・大正コソコソ噂話「アオイと禰豆子の箱」
・なほちゃん・きよちゃん・すみちゃんと炭治郎
・炭治郎修行中の善逸と伊之助
・禰豆子に金魚を見せる善逸
・四コマ漫画『キメツ学園一礼儀正しい男』
・四コマ漫画『少女美少女主人公』
・四コマ漫画『可哀そうな善逸』 -
アニメでも面白かった機能回復訓練、原作にしかないシーンも多くて楽しいし、柱が全員揃っていてまだ誰も何も失っていない。ただいつもニコニコしている胡蝶しのぶが「少し疲れた」と漏らす様子に胸を衝かれた。この先の巻を読み進むにつれ、6巻のエピソードがどんなに癒しだったかしみじみと思い返す。
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すっかり自信をなくした「イイヨ 気ニシナイデ」な伊之助もカワイイけど「乳もぎ取るぞコラ」に吹き出したし、ガチーンガチーン「よし!」のくだりもサイコーw
しのぶさん、それぞれの特性をよく捉えてて上手いこと教えるのさすがです。
禰豆子はよく耐え、おりこうさんでした! -
累との死闘の後、炭次郎と禰豆子は鬼殺隊本部へと連行されます。
鬼を殺す滅ぼすことが目的の鬼殺隊士が、鬼を連れていることについての裁判のため。
そこに集まっていたのは、鬼殺隊最上位の「柱」の称号を持つ九人の剣士たち。
炎柱・煉獄杏寿郎。
音柱・宇髄天元。
恋柱・甘露寺蜜璃。
岩柱・悲鳴嶼行冥。
霞柱・時透無一郎。
蛇柱・伊黒小芭内。
水柱・冨岡義勇。
蟲柱・胡蝶しのぶ。
風柱・不死川実弥。
妹の禰豆子は人喰いをしない。これまでもこれからもしない。妹を助けるために鬼殺隊に入ったんだ。
これまでの覚悟と決意を腹の底、心の底から叫び訴える炭次郎。その言葉を裏切らずに、怪我をしていても人を襲わなかった禰豆子。
累との戦いから続いて、二人の絆の強さが描かれます。
義勇と鱗滝さんが、知らないところで二人を信頼し支えていたこと。それがお館様から暴露されるのもいい。あの炭次郎の涙はきれいだ。
禰豆子が処刑されることはなくなったので、炭次郎たちは那田蜘蛛山でのダメージの回復のため蟲屋敷へ。ここで全集中・常中の修行。
一方、下弦とはいえ十二鬼月が敗北したことに激昂する無惨は、残りの五人を集め殺戮。この時の圧倒的な力と、それを背景にした理不尽さがラスボス感がすごい。
お館様である産屋敷も人を惹きつけるカリスマでしたが、無惨も悪のカリスマとしての迫力がすごいです。光と闇のカリスマが共演した6巻です。
ところで恋柱って、どんな呼吸の使い手?恋の呼吸ってどんな呼吸?
恋している時って、ドキドキキュンキュンして全集中できないと思うんだけど、どうなんだろ。
今回登場した柱は、全員個性が強すぎてなんともはや。
その柱たちに崇拝されているお館様って、やはりカリスマなんだろうな。