この音とまれ! 21 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.69
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本棚登録 : 465
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088818955

作品紹介・あらすじ

愛(ちか)たちは一英高校の演奏に刺激を受け、練習の質を上げる取り組みを始める。しかし、練習中に通孝の母が骨折したとの一報が!? 五人兄弟の長男である通孝は母の具合が良くなるまで、妹の杏と分担して家事を全て行う事になり、練習に割ける時間がなくなってしまい…!?

感想・レビュー・書評

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  • 初めてのみっつメイン。みっつの気持ち考えると本当に辛い。もうどうしようもなく追い込まれているんだということがよく分かるアミューさんの画力と表現力が凄いです。そんな中、颯爽と現れる哲生の格好良さ…堪りません。百谷とみっつのやり取りも泣けます。苦しさと、人の優しさに溢れていて、とにかく素晴らしい一冊でした。

  • 感想
    ミッツの家事、部活両立問題も解決して、百谷も部活を辞めるのを思いとどまってよかった。脇役にもスポットライトが当たってよかった

    あらすじ
    ミッツのお母さんが骨折して入院することになった。その分、兄弟の多いミッツは長女と分担して家事をするも部の練習が満足して出来ずに、遅れをとる。百谷はミッツに足を引っ張っていることをはっきり告げるも、ミッツから怒られる。

  • 感涙した。ちゃんと向き合うって何か考えさせられた。

    百谷君は共有する時間を重要視していないけれど、彼なりに本気で部活と向き合っていた。

    私たち大人にも当てはまることだと感じた。
    大人になればなるほど面倒事を避けて、あまり深く他人と関わらないように、自分の意見は抑えてとにかく同調するようにしてしまう。

    この巻を通して私は、人との距離感より相手を理解しようとする姿勢こそが「相手と向き合う」ことであると考えることができた。

  • もっと早い展開を予想していたけど、全国大会までの日程がかなり空く関係で(なんと年度跨ぎ)、新入生も登場してくることになったりで、競争的な面からは、しばし距離を置く感じに。安定した人気が得られたからこその部分もあろうけど、各キャラの過去を含めた描き込みに、かなりの頁が割かれるようになってきていて、思い入れもいや増すという結構。物語の厚みが出るのは大歓迎。ということで、まだまだ読み続けたいと思える、珠玉の青春譚。

  • 生きているとどうしても、自分の思い通りにいかないこと、逃れられないこと、理不尽なことってありますよね。
    限られた選択のなかからしか物事を選べないときだってある…。そのとき最良と思われた判断だって、時が経てば「ああ、やっぱりああすれば良かった」と後々に後悔することもあります。
    みっつの父親がもう少し出てこいよ、子どもたちにばかり背負わせるなよと個人的には思ってしまうのですが…やっぱりそこはどうしようもないのか、それともまだ登場していないだけなのか…。
    家事を妻に任せきり、家庭を顧みない男性やシャドウワークをこなす女性がいまだ多い実態があるなか、「日本の悪しき習慣」はなかなか廃することができないのでしょうか…。

    この巻でわかったのは、部活に全力で取り組めるのは自分や共にたたかう仲間がいるからというだけではなかったということ。
    「生活」を支える家族がいてくれるから取り組めて、「苦難」を乗り越えられる仲間がいて、「指導」する指導者がいるから、「努力」できる自分がいるから成り立つものだったんだ…と初めてわかりました。
    百谷はやっと自分の気持ちを「理解してもらうために」伝えることができたのも大きいなと思います。それができる仲間とようやく巡り会えたんですね。良かった。

  • 愛たちは一英高校の演奏に刺激を受け、練習の質を上げる取り組みを始める。しかし、練習中に通孝の母が骨折したとの一報が!? 五人兄弟の長男である通孝は母の具合が良くなるまで、妹の杏と分担して家事を全て行う事になり、練習に割ける時間がなくなってしまい…!?(Amazon紹介より)

  • 21巻、出ました!
    20巻、停滞してましたが、21巻、また動き始めました。
    弟妹が四人もいるみっつ!のお母さんが足の骨を折って入院……。
    家事と育児がのしかかってきて、部活なんてできない!
    このピンチにみんな、どうするでしょうか!?
    です。
    熱血スポ根文化部マンガ、という(^^)
    ええええ~っ?
    なマンガですが、まさに王道の児童文学です。
    い~な~、こういうの、書きたいよなぁ、活字で……。
    できないけど。

    2019/10/23 更新

  • うるうる。

  • 卒業したら一緒に弾けなくなるという話をしていたところに、みっつの家庭事情が発生。
    当たり前に思っていたことが崩れて
    こうやって一緒にいられなくなることもある。

    ナツの言う事は正論だけれど、言い方を考えてあげて欲しいとはどうしても思う。
    追い詰められていくみっつの心情に苦しくなった。
    もう本当に駄目だ、というところに哲生、そしてみんなも来てくれて嬉しくなる。
    きっと、お前は、俺等の立場でも同じ事したよ、という言葉も優しい。

    ナツの言ったことを、初めて自分から関わろうとしてくれたよねと言う武蔵。
    よく見てくれているし、言い方が優しい。
    意見が違ったり、ぶつかったりしても=拒絶じゃないわからないだけなんだ。
    だから一度ちゃんと話をしてみて欲しい。
    ちゃんと向き合う前に、僕たちのことを切り捨てないでほしい。
    とても素敵な言葉のかけ方だと思う。
    ナツにちゃんと響いたことが何より嬉しい。

    楽譜を簡単にしてもらったら良いとナツが思った理由が
    みっつの目標である「一人前の音」を目指すなら
    楽譜の難易度は関係ないのはその通りだし、
    既に全力以上で頑張っているからもたないから
    何かは捨てないといけない、だから楽譜を簡単にすれば
    目指す音は捨てないで済むと話してくれて
    ナツは言い方がきつくて言葉が足りなかっただけで
    すごくよく見ていて、覚えていて、考えていてくれたのだ。

    先生も、楽譜を直すのは妥協でも逃げでもない、ちゃんと選んだ一つの道だと言ってくれるのも泣けた。
    大変なことには変わりないけれど、少しなんとかなりそうで本当に良かった。

  • 揉めてる

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著者プロフィール

2006年、桜アミュー名義で執筆した「龍星群」が、りぼんオリジナル(集英社)に掲載されデビュー。2010年よりペンネームをアミューに改め、ジャンプスクエア(集英社)へと活動の場を移す。ジャンプSQ.19(集英社)で「ミリオンスマイルズ」、ジャンプスクエアで「5×100」を読み切りとして発表した後、2012年よりジャンプスクエアにて「この音とまれ!」を連載中。

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