- Amazon.co.jp ・マンガ (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091342027
感想・レビュー・書評
-
赤石路代
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【ウェディングはヒッチコック風】
依頼:大女優の息子の花嫁候補のふり
【ルノアールのささやく日】
依頼:死んだ母親を呼び出す霊能者のふり
【ナイチンゲールはどこへいった】
母親の恋人役の男の話
演技派俳優と美人女優の隠し子である小早川志緒。彼女のアルバイトは、その天才的演技力で個人的に依頼された人間を演じるプライベートアクトレスだった、というお話……の2巻。
1巻よりも話の締め方が普通になったのがちょい残念。
1巻よりも志緒の天才度が強調されている気はするけれど。
全体的に、母と子が焦点のお話ばかりでした。 -
「ウエディングはヒチコック風」
病気の母親を安心させるために婚約者役を頼まれた志緒。あいかわらずいい男には弱いのですね(笑)。前の婚約者が失踪中という事実を知りながらも行ってしまうところは志緒らしいというか。事務所に来る人はせっぱつまっているとはいうものの、どんな人の力にもなってあげるのはやっぱり優しい&人を信じようとしているからなのでしょう。
それにしてもとんでもない役を引き受けてしまいましたね。襲われても演技できるのは本当にすごいと思います。いくら演技でも結婚式は一生に一度がいいです。
私なら殺されそうになったらウソだと告白してしまいそうですが、何かあると気がつき、それが何か知りたかったのでしょうか?
“やられたわ、天才ね”松村春子先生のこの言葉は本物だと思います。まあ、今回は引き出してもらった部分もあったのでしょうが…。
とにかく2人とも凄い!松村先生の、そこまでして息子を守りたいと思う姿も切ないです。
「ルノアールのささやく日」
再婚を認めさせるため、霊能者になる志緒。この話の志緒って、最初からこのみの味方っていう気が…。確かに子供のことを本当に思っているのなら下手な小細工はしないでしょう。
ほっとけなくて引きうけるのって志緒らしくていいです。でも、母親だったらあの女には会いたくないだろうな〜という解釈はその通りだと思います。さすが! 完全に演じきっているって感じですね。このみと話す会話は志緒が母親と話したかったことなのかな?
このみちゃんも優しくされたかったんでしょうね。私も関さん好きじゃありません。
確かに今回のP.A.は1歩間違えば恐ろしいかも…志緒はすっかりお母さんですね。
関さんが母親ではそりゃかわいそうでしょう。信じていた人に裏切られたら痛いと思います。のりうつってなかったら志緒はあの場をどう乗り切っていたのでしょう? ちょっと興味がありますが、ハッピーエンドでよかったです。
「ナイチンゲールはどこへ行った」(前編・後編)
母親の噂の相手を見るためにエキストラをする志緒。ついに知臣登場です! 見てくれと言っているような演技をしていることに気付いていなかったんですね。演じることは楽しいとは思っていたのでしょうが…。
でも、人に自分のことを見透かされるのって嫌ですよね。あんな志緒は初めて見ました。
それにしても知臣も危ない橋を渡りますね。志緒が助けなかったらどうするつもりだったのだろう? やっぱり志緒はほっとけないのね(笑)。
知臣ったら力づくですかい!? いきなり好きになったなんてキザすぎるし、信用できないでしょう。でも、家の事情を話すってことは心を許しているってことなのでしょうね。自分の秘密を共有できる人ってやっぱりいいです。
それにしても本当に男に甘い!なんだか、母親の恋人と知って好きになっていく志緒はかわいい。
カメラテストのシーンはまさに揺れる志緒の心境そのものですね。
いつも冷静なのに、知臣に裏切られたと思った時の行動は新鮮です。好きじゃないと言い聞かせるあたりが…。
芝居だと見抜けないほどホレちゃってたのね。でも、本当のことを話してくれたらそりゃもう、嬉しいでしょう。
本当に唯一心を許せる相手ができたみたいで嬉しいです。自分の生い立ちを知った時、知臣も傷ついたんでしょうか?