風光る (32) (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.92
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本棚登録 : 402
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091344755

作品紹介・あらすじ

状況が大きく変わり”すごい展開”に!

新選組が分離し
セイは総司と唇を重ねる。
嬉しいことも、楽しいことも、つらいことも、
武士の覚悟も、女性の涙も。

生きることに、これほど真面目に向き合った時代と人々を
私たちは、こんなにおもしろく読めてしまっていいのだろうか!?

うねる時代と、目の離せないキャラクター達の生き様を
堪能ください。

セイと総司のいる新選組を離れた
斉藤は、伊東が率いる新選組分派に!!
総司を慕う、遊女の子花の壮絶な最期は!?

時代の波が襲い来る、最新、圧巻32巻。

【編集担当からのおすすめ情報】
500万部突破の大人気作、待望の最新刊!

感想・レビュー・書評

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  • 時間がない時に出る新刊。息抜きと称して感想まで書いてしまう私…。いいじゃない好きなんだもの!  なまじ史実を知っているだけに、連載ものに多い「続き気になる~!!」感は薄い。薄いものの、「沖田縁者」の墓のくだりとか、五郎の…うん、諸々の経緯とか、本当に上手いこと繋げるな~と思ってしまうのでした。何年もかけて伏線回収って、すごいなあ…。山田風太郎とかもそうだけど、歴史を下敷きにして物語作るのってどうしても「敵」が多くなりそうなものだけど、そういう作品の作者さんっていつも実に楽しそうでエネルギッシュ。だから読んでてとても気持ちいい。ほいでもって今巻は土方さんの「やったな近藤さん!!」の表情が素敵すぎました。次巻も楽しみ!

  • 前巻から、如何にも少女漫画な展開やストーリーが多いのが苦手。
    ただ、それも物語の残り具合を考えると仕方ないことだと思う。

    もし史実を知らない方がいらっしゃればこの先の展開の
    ネタバレになってしまうのであまりはっきりと語ることは避けようと思うが
    数ある新選組ネタの創作物で、私はこの風光るの藤堂さんが
    一番好きである。
    兎に角真面目で愛されていて、というのは時々描かれるが
    屈託なくて子供のようでいて非常に男らしいという要素があるのが
    とても良いと思う。
    なんと言ってもこの時代、新選組においてあの時点まで生き残ったというのは
    やはりそれだけの実力の持ち主ということだろうし
    その辺りを、お悠ちゃんの時などにさらっと取り上げて描かれてある。
    それだけに、なんの裏もなく斎藤さんに話しかけている藤堂さんの笑顔を見ると
    この先を思うととても辛くなってしまう。

    斎藤さんが土方先生のことを、「見かけより脆い」と言っているが
    全くそのとおりだと自分も思う。
    意外と鬼副長の部分しか描かれず、多摩にいた時は違ったんだよ
    という言い方しかされないのが不満なので、鬼を装っているという
    風光るの設定は、史実に非常に近いのではないかと個人的に思う。

    小花さんのエピソードは非常に痛い。
    単純に彼女が気の毒だというのもあるし、おかあさんたちが
    親身になって沖田さんに会ってやってほしいと思うのも切ない。
    しかし何よりも、この前フリでは『小花さんのせい』にしてしまうのだろうか?
    そうなったときのセイの後悔やいろんなことを考えると非常に心苦しい。

    「割り切れ」と言ってくれる相田さんがとても恰好良いし
    男らしく、また仲間とはこうしたものか、と思わせる。
    一言だが、彼の人柄だけでなく一番隊はどのような関係性だったのかを
    悟らせてくれるエピソードだと思う。

    縁者として葬られた女性がいるのは史実で
    それについてはいろいろな歴史家が様々な説をあげているが
    娘がいた説をユキちゃんとしたのには非常に感心した。
    だが、小花さんを縁者として葬った、ユキちゃんを養女にした訳でもなく
    というのは、個人的には少し納得がいかなかった。
    そこまでするだろうか、そういうやり方でやるだろうか?
    というのが自分の感覚だった。
    確かにありえないことではないとは思うのだが。

    ここにきて中村五郎が随分と成長し男らしく描かれるようになり
    それが原田さんなど新選組の諸先輩たちの影響、とするところが
    なんとも良いような切ないような。
    佐野たちの”死ぬ覚悟”が薄っぺらに聞こえたのは
    原田組長がいざという時は本気で
    自分の選んだ仕事に当たり前に命を懸けることを知っているから
    というのは非常に胸が熱くなる言葉。

    ここまで茨木とふたり、伊東への忠誠心を描いておいて
    史実にどう合わせるつもりなのか楽しみなところ。

  • 小学館系のコミックスはほとんど買わないため、チェック漏れで31巻を買い忘れたまま購読してしまいました。…ので、最初は「あれ?」となったのですが、雰囲気や説明から、何があったかはおおよそ見当がついた為、気にせず読めました。相変わらず、丁寧に描かれています。(明日、31巻探してきます…)

    物語としては、伊東氏が御陵衛士を立ち上げてすぐ位…知っている人間からすれば、油小路の変へと歩み寄り、緊迫していく頃……なのですが、まだそこまで切羽詰った状態でもなく。
    恋愛指数は上がり気味で、だからこそ切なく思えるのは、今後の歴史的な展開を憂うせいでしょうか?
    一部、暗躍している人間もいますが、きな臭さが恋愛色の強さで紛らわされているような、そうでもないような?
    ……その辺りのバランスが絶妙というか、ある意味そういう風に意図を持って描かれてるんだろうなと、感心してみたり。
    最初はウザいだけだった中村も、最近は憎めないキャラとしてそこそこ愛着が出てきたので、死なないでくれるといいなと思うのですが、どうなるのでしょうか?
    今後の展開から目を離せません!

  • そういや、これは少女漫画だったんだよね。
    セイちゃんは女の子なんだよ。
    という前提をがっつり再確認させてくれました。
    二人の関係もここまできたのか。
    セイちゃんも総司も大人になったなぁ。

    と同時に、歴史の大きな流れも
    新選組の終焉に向かって轟々と流れているわけです。
    ついに、あの事件が起きてしまうのですね。
    作者さんには史実をしっかり描き切ってほしい。
    そう思うと同時に、
    こんなに一生懸命に生きた人々を
    少しでも長く見ていたいと願わずにはいられない。

    初めて『燃えよ剣』を読んだ時の感覚。

  • 小花さんが出てきてその病状が労咳と分かった時点で「ああ…」となった。だから「あああ、会いに行っちゃったかあ…」と思ったりした。そしてここにこう繋げてきたかという。

    いろんなところがざわついてきた。

    けれど、セイと総司の関係はやっぱり嬉しかったな。あれってただ抱きしめられただけじゃなくて口吸われてたのかしら?どうなんだろう。

  • 新撰組である以上
    歴史上で
    起こったことは揺るがせないので
    この先に起こることは
    絶対に起こるんだよね。
    その中で追加された主人公がどう絡んでいくのか
    気になる展開です。
    このまま終わらない。

  • で、沖田センセ、吸ってないと?どういう分類なんだよ…
    ますますらぶらぶだというのにねえ、これ以上進めないんだなぁ…
    そこにやってくる小花さんの文。沖田センセとおセイちゃんにとって、分かれ目になったね。
    沖田センセの告白を歳三さんは、たぶんちょっと嬉しく聴いていたんじゃないかな。なんとなくだけど。
    己を嫌いになって自分を傷つけ続けている沖田センセを立ち直らせたのは、やっぱりおセイちゃん。本気モードで遊んでみせた勝気な笑顔も、おセイちゃんを宥めてお布団に運んだ困り顔も、寝顔を見守る穏やかな笑顔も、ぜーんぶおセイちゃんが引き出したんだよ。っておセイちゃんは気付いてないけど。きゃーっていう展開だったのに…
    まあ…二つ枕の一つお布団で眠ったんだから、よしとしましょ。
    ついに直参にお取り立て!よかったねー!
    これが、一つの粛正のきっかけになってしまったけれど。一途すぎたことも一因かもしれないけど。

  • 中表紙?表紙をめくった最初にある絵がすごく好きです。
    毎回いいけど、この巻の沖田さんの表情がいいです。
    こんなシーンが本編でもあればいいのに。
    それと、斉藤さんとの「余すところなく吸ってやった」絵も、見てみたかったかも(笑)

    ストーリーは、ラブとシリアスをとりまぜて。
    後半は、新撰組に残された伊東派の人々が、
    だんだん不穏な空気に。

  • 沖田センセイの切れっぷりが面白かったです。そして男を上げたな(笑)。そしてセイ、がんばれ。かなり手ごわい相手だぞ。

  • 沖田先生とセイちゃんがラブラブすきで、これからのことを思うと辛く思えてきます。。。
    小花さんのこと、もしセイちゃんがいなかったらずっと石のまんまだったかかもしれないですよね!とにかく二人の進展もありつつ、新撰組の動きも大幅にあった巻だったと思います。ドキドキして読みました。

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著者プロフィール

日本保健医療大学保健医療学部准教授

「2017年 『保健の実践科学シリーズ 学校看護学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺多恵子の作品

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