おやすみプンプン (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091512185

感想・レビュー・書評

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  • 鳥?主人公一家は鳥ちゃん?
    プンプンの純愛漫画を読み出した。YouTubeで進めていた漫画家がいたので期待大に読書をスタート。

  • 全巻
    難しい内容で暗くて苦しいような場面が多かったけど、プンプンが人間じゃない見た目だったからこそ、読めたのかもしれない。
    プンプンは現実の世界にいれば、異様な存在であるはずなのに、作中では周囲の人々の扱いからも分かるように普通の人間として扱われている。
    途中までは、みんな同じ人間に見えて本当は違う生き物くらい違うし、みんなプンプンのような存在なんだというメッセージなのかと考えていたが、最後まで読んで違う意図を汲み取った。
    プンプンは子供の頃はただ純粋な子供だったけれど、話が進んで成長していくにつれて4つ目の男になったり、角が生えたりする。全ての始まりは、小学生の頃に一目惚れした愛子ちゃんであり、当初は純粋な恋心だったはずなのに、愛子ちゃんの小学生とは思えないような言動が、成長して愛子ちゃんと疎遠になってもプンプンを縛り続ける。誰にでもある小学生の頃の初恋から、当たり前のごく普通の人生のように見えて、少しの選択でどんどん狂っていくプンプンの人生が変にリアルだった。
    小学生の頃のメンバーたちの成長の様子が途中途中で挟まれるが、あんなに無邪気だった子供たちがそれぞれ辛く重たい現実を生きて、幸せに見えるあの子も心の中では人生楽勝すぎて意味わかんないなんて思っていて、人を殺さなきゃなんて刺激を求めている。
    最後の場面で小学生の時の同級生と遭遇するプンプンであるが、その同級生はプンプンの名前を思い出すことができなかった。そして、壮絶な狂った人生を送ってきたプンプンが、彼の目にはただの幸せな普通の人に見えるのである。
    主観から見た他人なんて主観に過ぎず、実際はどうであるのかなんてわからない。

  • 鬱マンガ好きは読んだ方がいい、と学生時代の友人が私に言っていたことを思い出す。印象的な表紙に書店でもらったカバーをかけ直しながら。
    アジカン好きで入ったソラニンの映画に原作を読んで胸を打たれていたがその作者だと聞いて。。ふざけた(ように見える)タッチのイラストを見ながら1話から読んで、確か屋上に行ったあたりで怖くなって読むのをやめた気がする。精神を守るために。。
    そんで大人になった今、無料になったというから便乗する感じで重い腰を上げて読んでみた。
    結論から言うと具合悪くなった。フィクションなんだからそう思って読めばいいのに、誰も彼も人間の、他人には隠しながら生きてる部分があるけど、それがリアルすぎて変に共感して少年だったこともないのに少年だった頃の罪悪感に苛まれて、母になったこともないのに母の罪悪感に苛まれて……という感じで、展開がわりとフィクションみを帯びる後半まではなんだかつらくて布団でずっと泣いていた。
    ということは、人が一度でも感じたことがある罪悪感とその爆発しそうな鬱を、どんな立場の人もそれなりに感じたことのあるレベルでみんな感じてるんだな。この作品の展開よりはマシだな。って自分を守って周りに感謝して安心するっていうひどい使い方をしてしまった。でもそれくらいしないとしんどい作品ってことで……
    また落ち着いてこれをフィクションだ!!と思って読めるタイミングがあればちゃんと感想を書きたいけれど、読後1日おいた感想はこんな感じです
    覚書として。

  • ウェブ漫画で期間限定で無料で読めるとのことだったので、初めて浅野いにお作品に触れました。
    初っ端から引き込まれる世界観でした。
    こういう世界がきっと、どこにでもあるはずなのになぜか心が強く締め付けられました。うまく感想は述べられませんが、ただ、最後までしっかり読みたい漫画の一つになりました。

  • 青少年の幼少期の性の芽生えがえぐいほどリアルに表現されている。読んでいて時々現実に戻って来れなくなる。神様の顔が槇原敬之似。めちゃくちゃに可哀想。続きが気になる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「神様の顔が槇原敬之似」
      気になる、、、浅野いにおは、「ソラニン」が図書館にあったので予約予定。。。
      「神様の顔が槇原敬之似」
      気になる、、、浅野いにおは、「ソラニン」が図書館にあったので予約予定。。。
      2014/03/27
  • 生々しい。一度臭いと思ったものをなんとなく興味本位で二度嗅いでしまうような、そんな感じでした。どんどん惹きこまれていく。気持ち悪かった、けどやめられなかった。

  • まずこの作品は確実に好き嫌い別れます
    買う場合はいろいろと評判を聞くほうがいいでしょう
    しかし総合的に考えると、これぞ浅野いにおさんの描きたい世界観なのかな?と感じます
    しかしダークサイドダークサイドの中の僅かな光なので読んでて軽く鬱になる危険ありです
    ただ、それでも最新刊が一番待ち遠しい作品であります

  • 衝撃的だった。
    私のいま生きてる世界って、なんだんだろう?
    って紀伊国屋のカフェから外を見ながら呆然とした思い出がある。
    シュールで、ガコンと殴られたような感覚。
    色々とすごいなと思った。
    読むのが怖くなった。

    でも、続きが気になるので、いつか2巻も買いたい。

  • 浅野いにおワールド
    どこか懐かしい
    それもそのはず
    プンプン過去編

  • 鬱々言われてるから身構えていたが、予想していたより静かな感動系だった。100話以降は畳み掛けて苦しいが…
    世界観とか、人生に関して悟ってる人たちのセリフとか、凄い独特。
    暗い時に読んだら、まあ暗くても小さな幸せがいつかあるかと思える気がする、そう思った

    印象に残った言葉:私の人生って不幸と不幸の間を雨宿りするなんて悲しいわね…

著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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