ここではない★どこか 山へ行く: ここではない・どこか 1 (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)

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  • 小学館
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670274

感想・レビュー・書評

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  • 面白いなあ!

  • 目には見えないけれども、存在する。
    現実に存在するんだけど、認識できない。

    人間の脳がとらえる世界というのは、儚いものだし絶対ではないと思わされる。
    その分、霊的な存在とか(ほんとにあるかどうかも本人の認識の問題)も、脳がこんなにファジィな機構ならば、本人が生きやすいようにという面では『アリ』かもしれないなーと思った。

  • やっぱり凄いです。特に最後の柳の木は、他の作家には描けないでしょう。

    それ以外もじわじわきます。

    好きです。

  • 「諦める」という言葉を、前向きに使えるようになった一冊。

  •  シリーズ「ここではない★どこか」の1巻。
     いわば、短編集。

     *山へ行く
     *宇宙船運転免許
     *駅まで∞(ムゲン)
     *メッセージ
     *あなたは誰ですか
     *ゆれる世界
     *くろいひつじ
     *貴婦人 メッセージ2
     *ビブラート
     *柳の木

     やっぱり、萩尾望都は天才だ、っていうのをしみじみ実感させられます。
     「駅まで∞」なんて、タイトルでなんとなくオチはわかるんだけど、これがやられました、って頭たれたいぐらい萩尾望都。
     「メッセージ」では、泣きました。
     最小限の言葉で、ストレートなものは何もないといえるのに、主人公が受け取ったものを明らかにするには曖昧なんだけど、その曖昧さをそのままに表現してるところがすごい。
     
     と、「バルバラ異界」もそうだったけど、オヤジが主人公なのが多い。
     オヤジなのに、ちゃんと少女マンガしているww
     もっとも、そのオヤジ主人公を回すために、少女マンガの主人公らしい人物を配置してはいるんだけど。

     …喪失の話が多かったように感じる。
     ようするに、主人公の年齢があがるということは、色々なものを喪失していくということなんだろう。が、喪失は必ずしも負ではない。喪失の向こうに癒しもあるし、新しい命もある。
     この連作は、喪失という地平の向こうから上ろうとしている朝日の最初の光を描いているのかもしれない。
     
     マンガ文化はここまで成熟したのかと、そんな感じまで受ける。
     でもって、ここにもってきたのは、やっぱり萩尾望都の力なのだ。
     
     この時代に、萩尾望都がリアルタイムで読める時代に生まれて、本当によかったよ。

  • カバーがグリーンでとても渋いです。
    これまでのコミックスの中で、表紙の人物の年齢が一番高いのではないでしょうか。
    「バルバラ異界」は時夫が主人公でしたが、それでもアオバやキリヤが表紙を飾っていたので華やかさがありましたねえ。
    未読の作品があったので楽しみにしていましたが、読んでみて作品の収録順にちょっと疑問が生じてしまいました。
    もちろん、単行本としての構成上必ずしも発表順に載せる必要はないと思いますが。
    「山へ・」「宇宙船…」「駅まで・」と3作続けたのはよかったけど、次に「メッセージ」を配し、「メッセージⅡ」をもう少し後に登場させているのは、何だかばらけた印象を受けました。

  • やっと購入。
    全部短編。
    「ビブラート」と「柳の木」以外は全部表紙を含めて16ページ。

    ほんと望都センセはすごいなぁ。
    本編15ページであの内容。
    「柳の木」は1冊の最後にふさわしい。
    20ページで、台詞もほとんどなくて泣かせるんだもの。
    原画展で大きな原画を見たこともあり、ほんとに泣けちゃった。
    ありがとうございます。

  • 巨匠。いつまでも巨匠。短編ばかりだけど、力の抜け具合が小説のみたい。

  • ゆるーい日常SF。
    こんな世界観もあったのかぁ、と感嘆

  • 表題作も好きだけど、不思議な男の人が愛の告白をしにくる話(タイトル忘れちゃった)がすごく印象的だった。たぶんこの先何十年経ってもふとした時に思い出すような話だと思う

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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