詩歌川百景 (2) (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 446
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670960

作品紹介・あらすじ

”親を選べなかった子供”がもう一人・・・ 山間の小さな温泉町の老舗旅館で湯守見習いとして働く青年・和樹(かずき)は、友人たちや大女将の孫娘・妙(たえ)とともに様々な大人たちと関わりながら過ごしている。ある日、東京の大学に進学しそのまま就職した「まーこ姉ちゃん」が帰ってきて・・・?第5話から第8話まで収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 親と子の避けられない関係とそれに絡む感情と向き合わなければならない和樹。そんな和樹を取り巻く恋と友情が大きく動き出します。そしてたくましい小川家の女たちの連携にもご注目ください!

感想・レビュー・書評

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  • 「恋は突然やってくる
    そして苦悩が始まる」
    by林田類(幼なじみ4人組の1人)

    2巻目は1巻目よりも更に充実した一冊だった。「健康で文化的なー」とこのシリーズだけは、新刊を買って読むことにしている。と前巻の時に決めて、私の目利きを誉めてあげたいと思った。

    東北の川沿いの小さな温泉街に住む幼なじみたちの、次第と大人になって、恋をして、社会人になって、人生を刻んでゆく様が愛おしい。そしてまさかの「現代的な」四角関係。

    温泉街なので、訳ありの人が自然と集まるようだ。子供たちの親は一様に訳ありで、登場人物たちの家系図を作らないことには、これからの展開を予想できない。そう思って、今回作ろうと思っていたけど、やはりかなりややこしくて、次巻まで持ち越すことにした。ネットカフェに寄って、彼らの子供時代が少し描かれている「海街diary」を紐解かなくてはならないと思ったからである。もっとも、それがわからなくても十分面白い。

    温泉街なので、河鹿鳴く川を守ろう活動や、願かけ桜や、消防団の活動や、夏越の祓えや人形流しなどの民俗行事は、住民は熱心に行なっている。そういう日常生活は丁寧に描かれ、大きな事件はまだ起きない。それでも、それだからこそ、そしてマンガだからこそ、何度も読み返して、コマの隅や、行間ならぬ枠間や、登場人物の表情に新たな発見をする。今年の漫画賞の最右翼だと思う(←気が早い)。

  •  吉田秋生さんの、まあ、なんというか「名人芸」ですね。若い人たちと老人、複数の人間の「過去」と「現在」が交差して描かれていて、少しづつ分厚さというか、立体化というか、一人一人の輪郭が定まってきて、古くてひなびた温泉町の「今」を、子どもたちも、大人たちも、老人たちも、それぞれが繋がりながら、でも一人一人生きている姿が「哀しく」て「嬉しい」。
     三巻が待ち遠しいことです。
     ブログにも、あれこれ書きました。覗いてみてください。
      https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202203110000/

  • 詩歌川百景 2 | 小学館コミック
    https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784091670960

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      吉田秋生氏最新作『詩歌川百景』2巻発売!スペシャルPV公開中 – 小学館コミック
      https://shogakukan-comic.jp/n...
      吉田秋生氏最新作『詩歌川百景』2巻発売!スペシャルPV公開中 – 小学館コミック
      https://shogakukan-comic.jp/news/34891
      2022/02/18
  • 普段まったくマンガを読まないが、吉田秋生先生の作品だけは心待ちにしております。待望の2巻♪待ってましたの展開に次巻がまた楽しみ。しかしよくもまあこんな入り組んだ人物の背景、関係が構築できるなぁ。それプラス土着的部分。そして生まれ出る感情。関心しかない。

  • 何か凄く考えた。とても深く考えた。
    そしてグッときた。
    相変わらず、とても良いお話を描いて下さる。
    ご職業柄、お身体大切に永く続けて欲しい。

  • うわ~どんどん複雑になっていくよ~(゜m゜;)いろんな恋があっても良いとは思うけれど、辛く、苦しく、切ない(T.T)そして最後に衝撃が…Σ(゚ロ゚;)エーッ!今回も笑いあり、涙ありで満足(^^)♪倉さんの軽トラが欲しい!あっ軽トラそのものじゃなくて、倉さんが軽トラで送ってくれる間の空間ね(^^;)

    • pさん
      文字も多いじゃないですか、頭使って読まなきゃと思い…
      まだ読めてません。
      一巻をもう一度読んでから読みます。笑
      文字も多いじゃないですか、頭使って読まなきゃと思い…
      まだ読めてません。
      一巻をもう一度読んでから読みます。笑
      2022/02/28
    • tonpeiさん
      多いね(--;)一巻から読んでも時間がかかるよ。でもオススメ(^^)
      多いね(--;)一巻から読んでも時間がかかるよ。でもオススメ(^^)
      2022/02/28
    • pさん
      時間がある時に読みます。笑
      時間がある時に読みます。笑
      2022/03/01
  • 大切にゆっくりゆっくり読んだ。あ~ やっぱり好き。早く続きが読みたい(単行本まとめ読み派)

  • 2巻の発売にあわせて、3日間復習した。1巻を何度も読み返したよ。やっと登場する面々の関係性やキャラが分かってきたらと思ったら、まさかの「ラヴァーズ・キス」展開。吉田先生、今回はそっちですか。それより主人公に鎌倉に行ってもらって、香田家の人と会って欲しいな。

  • 類君は、BANANA FISHのアッシュと同じ目つきをしているな。

  • 「離れ離れになってから あんたたちはゆっくり姉弟になっていったのよ」
    じーん…今回一番の名セリフだと思いました。

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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

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