- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091873934
作品紹介・あらすじ
▼ボッティチェッリ《ヴィーナスの誕生》★作品に出会う ウフィツィ美術館(フィレンツェ)▼レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》★作品に出会う ルーヴル美術館(パリ)PART・▼ミケランジェロ《ピエタ》★作品に出会う サン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン美術館(ヴァチカン市国)★テーマ・リサーチ 映画になった芸術家たち▼ラファエロ《大公の聖母》★作品に出会う ピッティ美術館(フィレンツェ)▼ブリューゲル《バベルの塔》★作品に出会う 美術史美術館(ウィーン)★テーマ・リサーチ 科学鑑定と修復▼レンブラント《広つば帽をかぶった男》★作品に出会う 川村記念美術館(佐倉)▼フェルメール《青いターバンの少女》★作品に出会う マウリッツハイス美術館(ハーグ)★テーマ・リサーチ 贋作師メーヘレン▼ラ・トゥール《女占い師》★作品に出会う メトロポリタン美術館(ニューヨーク)▼ゴヤ《裸のマハ》★作品に出会う プラド美術館(マドリード)★テーマ・リサーチ 展覧会のつくりかたと美術品搬送▼ドラクロワ《アルジェの女たち》★作品に出会う ルーヴル美術館(パリ)PART・▼ドガ《バレエ(エトワール)》★作品に出会う オルセー美術館(パリ)★テーマ・リサーチ オークションの世界▼モネ《積み藁》▼ファン・ゴッホ《ひまわり》★作品に出会う ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)★テーマ・リサーチ ゴッホと日本▼ガウディ《サグラダ・ファミリア聖堂》★作品に出会う バルセロナで見られるガウディ建築▼クリムト《アダムとエヴァ》★作品に出会う オーストリア美術館、ベルヴェデーレ宮殿(ウィーン)★テーマ・リサーチ ヒトラーと芸術▼《青磁象嵌竹鶴文梅瓶》(高麗青磁)★作品に出会う 大阪市立東洋陶磁美術館▼《鳥獣人物戯画》▼伝 牧谿《遠浦帰帆図》★作品に出会う 京都国立博物館▼コミックス・レビュー▼登場人物プロフィール▼監修者 後序
感想・レビュー・書評
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すごく面白くてわかりやすい美術の解説書です。
「ギャラリーフェイク」の漫画家さんが描いてます。
図書館はどこでも買い!でしょう。
2017/09/04 更新詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずいぶん前に読んだ『ギャラリーフェイク』。これは全32巻完結を記念して作られた美術本だそうです。
世界中の超有名な美術品を中心に話が展開していった原作中で登場した名画や芸術品を、この本では実際に採り上げています。
解説は、もちろん主人公であるフジタ教授。
18の有名な美術品が紹介されています。
まずはボッティチェリの『春』。とても有名な一枚ですが、画面からこぼれんばかりに描かれた花は、どれも愛や結婚という花言葉を含んだものばかりなのだそう。
ただ、そのなかに「死」の意味を持つキンポウゲが含まれているとのことです。
どこか暗示的ですね。メメント・モリということでしょうか。
ボッティチェリとは、本名だと思っていましたが、実は「小さな酒樽」という兄のあだ名を画家名にしたのだそう。
盛期ルネサンスの代表的画家3名を挙げると、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロとなります。
ダ・ヴィンチは、画家としてもあまりに有名ですが、実際に完成させた作品は、10作に満たないのだとか。
途中で投げ出した未完成作が多いそうです。
ヒトラーの山荘に、フェルメールの『青いターバンの少女』が飾られていたとか、ボッティチェリはあんなに優美な女性を描いていながら、生涯独身だったとか、ドガはほぼ全盲になってしまったなど、知らなかったエピソードがいろいろと掲載されていました。
掲載作品18のうち、国内所蔵の高麗青磁と牧谿(もっけい)の絵以外は、すべて見たことがあったため、懐かしく読みました。
作品と合わせて、所蔵美術館の紹介も載っており、本格的なガイドブック仕立てにもなっています。
美術品の紹介はわかっても、一緒に抜粋が掲載されているコミックのストーリーが思い出せずにいたら、巻末に、美術品が登場する18のストーリーのあらすじがまとめて載っていました。
作品に登場した美術品についてより詳しく知りたいという作品ファンにうってつけのガイドブックです。