ラヴァーズ・キス (小学館文庫 よA 23)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091911834

感想・レビュー・書評

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  • 『海街diary』前日譚。
    というか本来、海街の方がこれの続きだったのかな。
    ちょっと時期被ってるよね。。。
    つまり朋章は、里伽子と付き合う前によっちゃんと付き合ってたのか……。
    しかしこの話、セクシャルマイノリティー多すぎでは?
    文庫版の刊行が20年前ですが、連載当時はかなりセンセーショナルだったろうし、受け入れられる読者は少なかったろう。
    ホントに時代が追いついてきた作家さんだよなあ。

  • 夜の134号 手冷たいね 兎目 乗るのは女だけかと思ったら波にも乗るのか 消耗品にも一応感情はあるんだよ バイブレーターでも胡瓜でも 男は消耗品だけど女はそうじゃないからさ 雌犬のケツでも撫でてな 稲村の「ドルフィン」 入水自殺 小笠原諸島 舟で27時間かな 江ノ島線 エスカー 長谷 子供の頃幽霊を見たことがある 稲村ヶ崎で心中した 曽根崎心中 近松門左衛門 ピアノ 大阪 フォッサマグナ 関東ローム層 ドビュッシー 月の光 サティ 長谷の酒屋の若旦那 プール 藤井 サーファー でやんす 心中 イラン人 ラマダン断食だんじき月 お茶 師匠 テンペスト

  • 鎌倉の県立高校を舞台にした男女の恋愛物語。boy meets girl, boy meets boy, girl meets girl・・・それぞれの思い、恋心・・・揺れ動く感情は切ない・・・んだけど~、半径数メートルのこんな小さい世界に、こんなにもぐちゃぐちゃな恋の相関図(同性同士を含めて)があること自体にできすぎ感ありありで現実味を感じないし、登場人物をだれも好きになれなかったからか切なさもそれほどでもという感じ。

    ただ、主人公姉妹の互いの屈折した思いが最後にほどけていくところはちょっとうるっときた。
    「海街ダイアリー」に登場する人物も出ているらしいが、海街を読んでいないから残念ではある。
    先日行ったばかりの鎌倉の景色、江ノ電、江の島、海岸・・・を思い出しながら読めたのはよかった。

  • ちょっと期待値が高すぎたwwたぶんいまいちノリきれなかったのは登場人物を誰も好きにはなれなかったことが原因かもしれん。あと、時代性?

  • 『櫻の園』に引き続き、限られた年代・環境での同性愛第二弾。
    のちに『海街diary』にもキャラクターが引き継がれるが、あまり同じキャラの使いまわしはしない方がいいのではと個人的には思う。

  • 鎌倉を舞台に、男女6人のそれぞれの視点からのキスのお話。
    幼い頃の男性教師のいたずらから、本当は怖くてたまらないのに男遊びを繰り返す川奈里伽子、家庭の深刻な事情から女遊びを繰り返す藤井朋章(海街の佳乃とも交際)は海で出会い、次第に惹かれ合うが、先へ進むため智章は家族から離れ小笠原へ行くことになる。
    里伽子を好きな親友の尾崎美樹(海街の風太の姉)、美樹に惹かれていく今は仲の悪い里伽子の妹の絵理子、朋章を好きな中学からの後輩で今は疎遠な里伽子たちの幼馴染・鷺沢高尾、高尾に惚れてる大阪からの転入生で絵理子と親友の緒方篤志(海街の将志の兄で本人も登場)など、いろいろな視点からみる同じ期間の物語の構成が、海辺の街の情景といろいろな形の恋を浮かび上がらせている。

    高校生の時、姉の専門の寮へ遊びに行った時、本が置いてあって読んだ。
    現在連載中の海街ともリンクしていて、面白い。

  • ひとつの事件を登場人物、それぞれの視点から、話は進行する。

  • 『海街diary』ともリンクしている連作短編集だけど、20年前の作品ということで、読んでて遠い目になっちゃってる(笑)。高校生男女の愛と性の物語として幕を開けながら、男子に愛を向ける男子、女子に愛を向ける女子と狭い間柄でも展開が広がり、最後で語られる事実には衝撃。恋愛下手でも人に愛を向ける喜びっていいな…と改めて思う。大好きな『桜の園』にも通底するテーマでこれまた嬉しい。

  • (リリース:さなえさん)

  • 吉田秋生の名作「BANANA FISH」と「海街diary」の間に執筆された全6話のラブストーリー。鎌倉・湘南を舞台に、男×女、男×男、女×女の様々な恋愛模様(片想い率高し)が描かれている。絵柄としては「BANANA FISH」の終盤のタッチが色濃く表れているものの、「海街diary」にも登場するキャラクターが複数登場しており、吉田秋生が巨匠として新境地を切り開くキッカケとなった重要な作品だと思う。

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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

吉田秋生の作品

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