いたいけな瞳 (5) (小学館文庫 よE 16)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091915368

作品紹介・あらすじ

教師・妙子は不幸の影が漂う女だった。彼女の生徒・笹子(ささご)は、妙子に近づき穏やかな時間をもたらす。だが、彼は大きな秘密を抱えていた…「潤む炎」ほか。吉野朔実の魅力の粋を集めた物語の最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • 「薄紅」を読んで、ちょっと吉田秋生の「櫻の園」を思い出していました。

    桜の花びらの散るなか、ポツリポツリという雰囲気の会話が、すごい好きですね。

    「卒業生の 桜色のスカーフ
     私 あの色 好きだったな」
    「私は この浅葱色が 好きよ」
    「緋も 悪くない」
    「杏が 気の毒」
    「藤も やだな」
    「萌葱は?」
    「可もなく 不可もなく」
    「だね」

  • 純文学のように芳醇で静謐な美しき31篇の物語。

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