- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091915399
作品紹介・あらすじ
華蓮(かれん)は、偶然見た自分の戸籍抄本に不可思議な記載をみつけた。亡き年下の姉の存在。記録から消された実父母の氏名。自らの過去に疑問を抱いた華蓮は、隠された真実と封印された記憶を取り戻すため、旅にでる――。
感想・レビュー・書評
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吉野朔美は非常に残酷です。
どんどんキャラクターを窮地に追い込み。その視線が異常なほどに冷静。
作者自身、映画好き・小説好きで展開自体はベタな気がするんですが漫画には無いものが多く。救いの無い話が多い気がします。(最終話の恋愛家族など)
逆に巻頭の表題作の救いのあるラスト展開に衝撃!! 現在連載のピリオドに通ずる最後までは追い込まないというスタンスは編集のセンスでしょうか?? 作者自身のスタンスなのか?? 両方とも小学館だけいわかりにくいなぁ〜〜
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『アンナ・O』というタイトルの話があって、フロイトのアンナ・Oと関係のある話かと思ったらあんまり関係なさそうな内容だったのが面白かった。(もしかしたら私がわからなかっただけで関係あるのかもしれないけど。)
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2018.9.15市立図書館
初・吉野朔実。
本のエッセイはいくつか読んで、ちょっと親しみを感じる人だったけれど、作品を読んだことがなかった。図書館の本棚でふと目に入って。
映画のような繊細な物語運びにひきこまれっつ、ときに自分の記憶や感性をふと疑いたくなり、読み終えてもういちど始めから読み直したくなる。 -
ドキッとするところもあったけど、感性は鋭い。
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吉野朔実さんの世界を堪能。
美しくて残酷で、どこか現実離れした空気が好き。 -
非常に長い間のおつきあいだったのに、実は「本の雑誌」の連載以外は、映画エッセイとか対談の類しか読んだことがなく。
一筋縄ではいかない、読む人を非常に不安定な気持ちにさせるコワイ作品が多かった。 -
ドラマ眠れる森、のように殺人事件があって生き残った、記憶を失った女の子の話などが収録された短編集。吉野朔実さんは初めて読んだのだけど、不思議な良い余韻を残す読後感でした。読み終わった後、ついつい読み返してしまった。
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心理学っぽいタイトルと出だしだったのに終わってみると推理物だったのでなんか変わった作りの話だなーと思った。