- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091921314
感想・レビュー・書評
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テレビの石ノ森特番で、みっしり書き込んだ氏の創作ノートが映ったとき、そのなかに永田耕衣の句が見えて、あーそうだ、石ノ森の漫画はすごく俳句っぽい、と思い当たった。
膨らんだ一粒の水滴に凝縮されるかと思えば、さあっと引き絵になって世界が拡大、俯瞰されるところ。巨視と微視。雨、また雨、風、泥、花。風情と情感が切り離せないところ。男、女、斬るもの、斬られるもの。重なっていく重み。少年漫画に多いプロダクション形式ではなく、氏は一人で描かれるのだそうです。一幅の絵。すべてを一人で考えるからこその、ストーリーと絵と背景の、わかちがたく、一瞬に、同時に、現れる、そのダイナミズム。リズム。また独特の色気も石ノ森漫画の魅力。佐分と市では、市の「もどかしさ」がいちばんの色です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
収集中。まだ揃ってないけど、やっぱり天才!
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【購入】
人の欲とか汚い部分が包み隠さず表現されてて、読むたびにドキっとしてしまいます。そんな中で、佐武と市の「市やん!」「佐武やん!」っていう関係がものすごく真っ直ぐで、特に「氷の朔日」の、手術前の二人の会話とか、言い回しがめちゃくちゃ粋なんですよ!!ホントに素敵です。 -
朝日ソノラマ社をオススメ。 エンターテイメントと、表現の可能性を広げた傑作。
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大好きな漫画。