佐武と市捕物控 1 (小学館文庫 いA 1)

  • 小学館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091921314

感想・レビュー・書評

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  • テレビの石ノ森特番で、みっしり書き込んだ氏の創作ノートが映ったとき、そのなかに永田耕衣の句が見えて、あーそうだ、石ノ森の漫画はすごく俳句っぽい、と思い当たった。
    膨らんだ一粒の水滴に凝縮されるかと思えば、さあっと引き絵になって世界が拡大、俯瞰されるところ。巨視と微視。雨、また雨、風、泥、花。風情と情感が切り離せないところ。男、女、斬るもの、斬られるもの。重なっていく重み。少年漫画に多いプロダクション形式ではなく、氏は一人で描かれるのだそうです。一幅の絵。すべてを一人で考えるからこその、ストーリーと絵と背景の、わかちがたく、一瞬に、同時に、現れる、そのダイナミズム。リズム。また独特の色気も石ノ森漫画の魅力。佐分と市では、市の「もどかしさ」がいちばんの色です。

  • 収集中。まだ揃ってないけど、やっぱり天才!

  • 20年くらい前?に読んだ『佐武と市捕物控』
    イベントにかこつけて再読。
    短篇5話。
    あまりにも久しぶり過ぎて内容忘れてるので(笑)
    新鮮な感じで読めた。
    ただ…老眼になったもんで
    字が小さいのが…辛い…(;^◇^;)ゝ
    江戸情緒たっぷりの大人の漫画って感じ。
    当時はなんとも思わなかったけど
    今、読んでみると実験的なシーンっていうのかな?
    結構、斬新な表現の仕方だったんだなってのが多いw(*゚o゚*)w
    佐武と市の関係もいいね、
    いい相棒だよ(´ー`*)ウンウン 
    この時の佐武は岡っ引きの下の下っ引き。

  • 【購入】
    人の欲とか汚い部分が包み隠さず表現されてて、読むたびにドキっとしてしまいます。そんな中で、佐武と市の「市やん!」「佐武やん!」っていう関係がものすごく真っ直ぐで、特に「氷の朔日」の、手術前の二人の会話とか、言い回しがめちゃくちゃ粋なんですよ!!ホントに素敵です。

  • 朝日ソノラマ社をオススメ。 エンターテイメントと、表現の可能性を広げた傑作。

  • 大好きな漫画。

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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