デカスロン〔小学館文庫〕 (1) (小学館文庫 やB 11)

著者 :
  • 小学館
3.97
  • (9)
  • (11)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091936912

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白いじゃんかよ~! って唸ってしまった。

    天才主人公がばったばったと秀才ライバルをなぎ倒すのは、スポ根の王道。その王道を極めるこの漫画は、天才主人公の活躍を、半ばギャグにしてしまってるのが新しい!
    主人公は天才なんだけど、性格や脇役からの評価は、完全なる「バカ」。
    バカな主人公の超人的な活躍は「やりすぎ」な描写でギャグにしてしまう。
    そしてギャグだから・・・で、主人公の才能のありえなさ方も納得させちゃう。
    荒唐無稽なギャグの裏で、商売っけ丸出しの主人公の父親等、現実的な目線も忘れず緩急をつける。

    そんなギャグの嵐の中で、主人公の万吉が、人生のすべてを自分の思い通りにするのがすごく好き!
    とにかく明るいギャグスポーツ漫画!

  • 「へうげもの」と同じ作者なので、読んだところ、これも面白かった。ちょっと古いけど。

  • 過酷すぎるドM陸上競技
    、、、デカスロン(十種競技)!!
    を山田節全開で。

    古本屋でちょっと立ち読みして
    帰りには大人買いしてしまった
    山田ワールドへようこそ!な作品。

    十種競技というとあまりメジャーでないが
    二日間で全日程をこなすハード競技である。
    主人公である風見は(描かれてないだけだが)
    あまり練習の姿を私たち読者に見せることなく
    あれよあれよと勝ちまくってしまう。
    『努力無しに勝つストーリーなんて糞だ!!』
    なんて声が聞こえてきそうです。
    僕も大まかに同感です。
    ですが、そんな野次をぶっ飛ばす魔法があります
    山田節または山田ワールドと僕は呼んでます。
    他を置き去りにする独特の描き方をするんです山田先生
    寄って描くなら毛穴見えるほどに寄っちゃったり
    大胆すぎるコマ使いにも圧倒されます。
    スポーツ漫画というジャンルにこの山田節は見事に合う!!
    オレオと牛乳くらいのマッチングしちゃってます。

    あなたも山田ワールド来てみませんか?

著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田芳裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×