ドラえもん[のび太編] (小学館コロコロ文庫 ふ 1-75)

  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091941350

作品紹介・あらすじ

赤ちゃんののび太くんから、幼稚園、中学生、高校生、そして成人して結婚、パパになったのび太くんまで、時代ごとののび太くんに会える話を集めました。のび太のゆかいな幸せな人生をのぞいてみてください!!

感想・レビュー・書評

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  • 大人になって読んで気づいたこと。
    ドラえもんの道具は
    いかに時間に関する道具が多いか。

    人は今が永遠に続くような気になる。
    のび太くんが昼寝をして漫画を読んでる間にも
    時間はどんどん過ぎていく。

    その時間の大切さを
    未来に行ったり過去に行ったり
    時間を止めたりスキップさせたりしながら
    ドラえもんは今という時間の大切さを
    身をもって教えてくれる。

    大人になればなるほど
    気づかされることが多い漫画なのかもしれない。

  • 物語の中心にいるのび太であるが、多くの場合、のび太のもつそのキャラクターによって生じる現在の望みや問題を解決するのがドラえもんの働きのほとんどである。しかし、のび太の問題や望みというのは、時に自身の未来や過去に向って開かれることもある。それは、のび太の成長を追っていくことと同じ事である。
    過去も未来も決まっているというのに、もう一度今に帰って頑張ろうと決意する姿は、ドラえもんがいなくてもやっていける強い力を感じる。のび太の成長をもってこの物語を終わりにするとすれば、この物語はいつだって終わりを迎えることができる。でも、この物語はそれが軸ではない。まるでそれさえもひとつの通過点のようである。
    異なる時間軸に立つ人間というものは、どうあっても別人でしかない。今ここでこちら側に視点がある以上、そうでない人物はいかに姿形や記憶が連続していても別人なのである。のび太が自分の過去の姿や未来の姿を見つめる時、いったい何が起きているのか。そして、そんな姿を見せるドラえもんはいつの時間軸においても登場しない。そのことにのび太は何の疑問も抱かない。それがまるで当たり前かのように。のび太とドラえもんの関係をよく友情と言うが、この辺りがふたりの関係を難しくしている。
    可能性としての未来、ありえたかもしれない過去、そういうものが存在しているとするなら、ありえる現在ののび太というのはどこにいるのか。時間の問題というのはどこまでもつきまとう。
    ある意味で、未来や過去など、今のび太が思うようにしかならないものなのである。のび太のイメージでしかない。のび太が成長していく様は、のび太の内省のたまものと言ってもいい。
    りっぱなパパになると言うその時、来る日も来る日も失敗ばかり、治ったのは近眼だけ、ひょっとすると一生今のままかもしれない、そういうものなのである。それでも少しずつましになってきているとさりげなく言えるあたり、のび太の力なのである。

  • のび太の成長が描かれている話。ボクはこの家の子じゃないんだと嘆き大人になったのび太や未来の子供などに会いに行くパターンも。他の巻と重複する話も多い。

    そういえばこのシリーズドラミちゃんが出てこないなぁ。

  • おばあちゃんのエピソードは泣ける。

  • 僕が初めて買った漫画はてんとう虫コミックスの『ドラえもん』18巻と31巻と34巻でした。以後、漫画、アニメ、映画からいかに影響を受けまた学んだものか…。勇気や友情をはじめ、人生に大切なものはほとんどすべて『ドラえもん』から学んだと言って過言ではありません。

    しずかちゃんのお父さんが語る「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人間〜」は、確かに僕の理想の人間像を形成しています。全45巻(そしてプラス)に永遠の名作とそのもとが溢れていますね。

  • のび太の人生をクローズアップした一冊。
    赤ちゃん時代からノビスケのパパになっているところまで。もちろん結婚するところも。
    巻末のおまけのページ「のび太グラフィティExtra File」も必見。

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