世界から猫が消えたなら (小学館ジュニア文庫 か 2-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 318
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092308466

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすい一冊

    悪魔が自分の姿でやってきて
    寿命を伸ばすかわりに世界からなにかひとつ消すという
    電話のときは煩わしいものがなくなって万々歳!と思ったが
    映画のときにとても困ってしまった
    この先、生きていくとして、映画のない人生は楽しいだろうか?
    猫を消してしまう提案にたいしては全力で拒否した。
    主人公も拒否してくれたのでほっとした。

    もし自分が主人公だったらどうするかなーと考えながら読んだので楽しい時間を過ごせた

    悪魔は自分次第で姿を変える、私の場合はなんだろうな

    猫が言葉をしゃべるのには参った。
    動物たちは言葉が扱えないからこそのあの愛らしさなんだなと
    やだな、猫が話しかけてきたら…
    起きるでござるよ!

  • 主人公はネコと暮らす30歳男性。ある日彼は脳腫瘍で余命があと少ししかないと医師に告げられた。その日に彼の家に現れたのは、自分と見た目がそっくりの自称"悪魔"であった。何をしに来たかという主人公の問に対して、その悪魔は「明日あなたは死にます」と衝撃的な答えをした。そして、生きられるものなら生きたいと言う主人公に対して、寿命を伸ばす魔法のような方法があると言う。

    主人公は悪魔の提案のもと電話、映画、時計・・・と様々なものを自分の1日の寿命と引き換えに消していく。自分の寿命のために何か消せばいいがその何かを自分で決めることはできない。自分の身の回りのものが消されていくときの主人公の心情の変化と本当に大切なものとは何なのかに気づくシーンに注目してほしい。

    この本は、今の自分にとって本当に大切なものが何なのかを考えられる良いきっかけになる。もしかしたら自分が大切だと思っているものは案外そうではなく、それほど大切にはしていないものが無くなったら困るものかもしれない。何かを失って喪失感に駆られた時に読み返すと気付かされることがあると、この書の解説で中森明夫はいう。この小説はスラスラと読めるものだから、大切なものについてふと考えた時にこの本をお薦めしたい。

    本館2階学習室(日本の小説) 913.6|Ka
    ハンドネーム だく
    2019年10月 ビブリオバトルチャンプ本

    • tokudaidokusho2さん
      切なくなりそうなストーリーに、読みたくなりました

      ちょす
      切なくなりそうなストーリーに、読みたくなりました

      ちょす
      2019/11/12
    • tokudaidokusho2さん
      自分だったらと考えるとキツそうな内容ですね
      ハンドルネーム ヤナッキー
      自分だったらと考えるとキツそうな内容ですね
      ハンドルネーム ヤナッキー
      2019/11/12
    • tokudaidokusho2さん
      一日の命となにが釣り合うのかものの価値を再認識するきっかけにしたいとおもいます pocky
      一日の命となにが釣り合うのかものの価値を再認識するきっかけにしたいとおもいます pocky
      2019/11/12
  • 友達が映画を絶賛していたので。
    僕は合わないなぁ。
    小説としては面白味に欠ける。
    啓蒙書としては聞いたことある言葉の寄せ集め。
    「みんな、こういうの好きでしょ」って感じで押し付けがましくあざとく感じた。

  • タイトルこそ物語のキーポイント。さくさく読める。悪魔のノリが軽いので、暗い気持ちにならずにいられる。本を読まない人でも読めちゃう作品。

  • 同名映画の文庫化版。

    余命を宣告された主人公30歳の前に悪魔が現れた。

    余命を1日延ばすために世界から1つ何かを消す!
    それが悪魔との取引であった。

    まず携帯電話が消され1日命が延びる。
    次に映画が消され、時間が消される。

    登場人物は主人公の母親、父親、元恋人、これだけ。
    そして母親が生きていたときに飼っていた初代ペット猫のレタス、そして二代目としてやってきたキャベツ。

    悪魔が次に消すことを告げたのが猫だった。
    ここから主人公の葛藤が始まり、母との思い出や父親との確執、自分の人生についてを見直し、元恋人から亡き母親から預かっていた手紙を渡されこの世界から猫を消さないで自分の命をあきらめることを決断する。

    途中キャベツが悪魔の力により話されるようになるところは笑えたし、重い話であるにもかかわらず全体的にライトタッチで重苦しさがまったくなく読めた。
    その反面期待感が強すぎたせいか物語が単純過ぎて物足りなさがありこの評価になった。

    これからDVDを観て見ようと思う。
    映像で見た方が面白い気がする。

  • 死の題材と悪魔が出てきたので奇想天外な内容かと期待して読んだが、最後は極普通の終わり方だった。

  • 私はあんまり好きじゃない。

  • 人によって重ね合せるものが違うけど、確実に素直に何が大切なのか気づかせてくれる小説。後半は電車の中で読んじゃダメ。

  • キャベツかわいいい

  • あまり本を読まないという人でも、サラッと読めて、話の展開にも難なくついていける作品です。でも、終わり方はちょっと期待外れでした。

    でも、作品を読んでいる最中は
    周りにあるもの・・・その意味は?
    大切なものを失うとは・・・?
    無くなってこまるものは・・・?
    読みながらちょっと考えてしまいました。

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著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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