高橋是清伝 (地球人ライブラリー)

  • 小学館
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本棚登録 : 19
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092510326

作品紹介・あらすじ

近代日本の基礎を築いた明治を代表する政治家・是清。その波瀾に満ちた人生を自ら熱く語る、抱腹絶倒の自伝。

感想・レビュー・書評

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  •  古典となっているということで、読んでみた。
     失敗してもくじけない姿勢など生き方も勉強になる。真面目な伝記ものとしても特許法と国債の海外調達のところは非常に勉強にもなる。
     単純な読み物としても面白い。特に破天荒な行動や成功と失敗が続く前半のところが面白すぎる。横浜の時代にのちに再会する銀行家の人のボーイになったときにステーキ焼き機でネズミを焼いて食べた話、海外留学の時の行きの船でお小遣いの金を酒に使いこんで友人の分まで金を分捕って飲んで怒られた話、奴隷の契約書にサインしてしまった話、ペルーの銀山の話など面白い話がいっぱいだ。

  • 官にいると、職を辞してでも筋を通すことが必要な場合があり得る。職を辞してでも当面食っていける蓄えがあるからこそその覚悟ができる。だから、事業に失敗してスッテンテンになっていた時期の高橋是清は、官への就職の口があっても断って、実業会で再出発をしたようだ。p.168

  • 21/1/14 75

  • 「随想録」同様、是清の人生について。
    口述なので読みやすいです。話題によって細かく小題を付けてくれるので尚更。

    しかし、そもそもネズミって食べられるんですか…?

    茶目っ気溢れるいたずらっ子かと思いきやなかなかシャレにならないことをしていました。

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著者プロフィール

嘉永七(一八五四)年、幕府御用絵師の子として江戸に生まれ、仙台藩足軽高橋家の養子となる。藩の留学生として渡米して苦学。文部省、農商務省を経て、日本銀行に入り、横浜正金銀行を経て、日銀副総裁に就任。日露戦争外債募集に成功した。日銀総裁に昇任後、山本権兵衛内閣の蔵相となり立憲政友会に入党した。大正一〇(一九二一)年、首相・政友会総裁に就任。都合七度蔵相を務める。金融恐慌ではモラトリアムを実施、恐慌を沈静させた。また世界大恐慌では、金輸出再禁止、国債の大量発行など積極財政による景気刺激策を推進した。昭和一一(一九三六)年の二・二六事件で暗殺された。

「2018年 『随想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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