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- Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093523370
作品紹介・あらすじ
波乱万丈な“女の生涯”を耽美に描いた巨編
素封家ながらも実は貧民窟に出自を持つ男と、その妾の間に生まれ落ちた美しい娘・蝶子。
第一部では蝶子が女体育教師・安宅と園芸手・葛岡という男との三角関係に巻き込まれる展開を中心に、そこから逃れる目的で選んだ裕福な青年・池上との奇妙な同居生活が描かれる。
第二部では乞食に落ちぶれた蝶子が市井の人々を観察しながら自らの半生を振り返る流浪の月日を描く。芸術家・岡本太郎の母親であり、歌人としても名高い岡本かの子の耽美妖艶な大巨編。
感想・レビュー・書評
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大学の同期の女の子がこれで卒論を書いた。冒頭一文目、「遁れて都を出ました」から惹きつけられる。主人公の蝶子が魅力的だった。好きだなあと感じる文章、美しいと思う情緒豊かな描写を多く見つけられた。特に前半部に多く描写されている、蝶子がものを食べながらふわふわと何かを考える癖がとても気になった。
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岡本かの子の長編がP+D BOOKSで復刊。
それにしてもイマイチこのレーベルの復刊基準が解らないw まさか生々流転が来るとは思わず、予定を見た時は吃驚したよ……。久しぶりにじっくり読んだ岡本かの子は良かった。
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