最後の王者: MotoGPライダー・青山博一の軌跡

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798204

作品紹介・あらすじ

世界同時不況に翻弄されながらも250ccクラス世界一を目指して疾走する若きサムライを追った渾身のルポルタージュ。第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 2009年にWGP(ロードレース世界選手権)250ccクラスチャンピオンを獲得した青山博一選手の物語。
    「最後の王者」というタイトルは、この年で250ccクラスが最後となり、次年よりMoto2クラスへと移行することに由来する。
    リーマンショックに始まる世界的な大不況による様々な逆風のなか、青山選手はどのように各レースを戦い、どうやってチャンピオンを獲得したのか。
    当然レースの結果についての記述もあるが、それ以上に当時の本人のコメントに対する西村氏の解説が興味深い。「あ、このコメントにはこういう背景があったのか」「技術的にこういうことを言っていたのか」と今更ながらに理解できた部分も多数あり、これは西村氏の解説の上手さによるものだと心から思う。
    そして、本書では青山選手以外にも、同じく2009年に翻弄された選手を取り上げている。中でも高橋裕紀選手の解雇についてはまるまる一章を割いており、西村氏にとっても非常に衝撃的な事案であったことが伺える。

    現在(2013年)、青山選手はCRTチームでMotoGPクラスを戦っているが、もっと活躍を見たい。そして願わくば「(最高峰クラスでは日本人で)最初の王者」になって欲しい。

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著者プロフィール

1964年神戸市長田区生まれ。大阪府立高津高校、大阪大学卒業。雑誌編集者を経て1995年からフリーランスジャーナリストとして取材活動を開始。主な著書に、第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞・第22回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作『最後の王者 MotoGPライダー・青山博一の軌跡』(小学館)、『再起せよ スズキMotoGPの一七五二日』(三栄)、『MotoGP 最速ライダーの肖像』(集英社)、主訳書に『バレンティーノ・ロッシ自叙伝』『マルク・マルケス物語―夢の彼方へ―』(ともにウィック・ビジュアル・ビューロウ)など。

「2023年 『MotoGPでメシを喰う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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