震災後

著者 :
  • 小学館
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798242

感想・レビュー・書評

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  • 小説というより、
    読み物、というかんじでした。
    あんまり小説という体をとる意味が感じられなかった。

    けれど、
    言いたいことはとてもよく伝わってきました。
    これからずっとつながっていく未来に、
    ひとつずつできることを。

  • たかが地震だ
    建物を壊し、人を殺すことはできても、生き残った人の心まではこわせない。人が自分で自分のこころを壊さない限り。

  • 渥美大輔局長がまさかの再登場!脳内変換では、もちろん亡国のイージスで演じた佐藤浩市さん。防衛庁情報局なのに、非情になり切れないそのまんま。もちろん主役じゃないけど、そんな楽しみもある、震災をテーマにした熱い福井晴敏節あふれるお話。オススメの一冊。

  • ノンフィクションだと思ってたら小説だったので吃驚。
    とはいえ3.11後の諸々については現実に寄り添い過ぎていて怖かった。

    何が正しいのか何が間違ってるのかはわからないけど、
    取り敢えず震災当時のパニック振りを心に刻むにはいいと思う。
    案外忘れてたこともいっぱいあったし。
    初心を取り戻す、という意味で読み返す価値がある本。

  • よくぞこの小説を書いてくれた。しんどかっただろうな。とても重い内容だったけれども、「たかが地震だ」という台詞にとても励まされた。

  • フィクションなんだけど、
    東日本大震災以降の日本を描いていて
    ノンフィクションのような感じ。

    原発とどう向き合っていくのかを考える前にまず読みたい一冊。

  • 震災から3ヶ月後に連載を始めたのか・・同時進行とはいかなくとも、ずれながらの状況把握になっただろう。自衛隊絡みのアクション作品やガンダム、戦国自衛隊など娯楽作家として現在進行形の社会性を持つテーマは厳しすぎ、また不用意な事は書けない。正面から取り組むには荷が重いだろうが、今後の現代小説で無視出来ない災害であり、らしくない彼が先陣を切った事が、ふさわしい作家の追従になるかもしれない。それはそれで意義がある。盛り込み過ぎ、ぎこちなさ、中途半端なイメージはあるが、取り組む姿勢に粗くとも好感を持つ。

  • 今、自分の世代が持っている命のバトンを、どのように下の世代引き継いでいくべきなのか?そんなことを考えるきっかけを与えてくれる本という印象。
    まだまだ私は親として未熟だと痛感した。

  • 東日本大震災から1年。 未だに当時の記憶が鮮明に残っているこの時期。 世の中の大人達は、”脱原発”を無節操に叫んでいる・・・。 ”子どもたちの未来のために原発を無くす。” ・・・原発が無くなれば、子どもたちには未来が開けるのか? その未来とは? 未来に希望が持てない大人が言う未来とはいったい何? そんな中で、子どもたちは未来を夢見る事が出来るのか? 経済がヤバイ、政治がヤバイ、原発がヤバイ、電力がヤバイ。 問題提起は出来ても、解決が出来ず先送りする大人たち・・・。 過去を振り返ってばかりいる大人

  • 関東に住む普通の(?)家族が震災後に生じた心の闇(どうせこのまま原発とつきあうしかないんだよな結局)と向き合った物語。

    防衛省の官僚だったじいちゃんのくだりがなければ本当にどの家にも起こりうることだなあと。よくぞこのタイミングで書けた。

    ネタバレだが太陽光発電衛星を打ち上げ、立ち入り制限地域を買い取って受電設備にあてる、はよくぞひねり出したアイデアだし、実現の可能性もきっとある。

    我が子にもどうせ地震なんて起きたら何もかも意味ないんでしょ、なんていわずになんとか前向きに生きてほしいモノだ。

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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