世界の中心で、愛をさけぶ

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093860727

感想・レビュー・書評

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  • 一度昔読んだことがあった(それこそセカチューブームの頃)が完全に忘れていて再読。
    泣いた。
    びっくりした。何が凄いって文章が綺麗だ。
    男性目線の恋愛小説だからなのか、どこか淡々としている。淡々と世界を美しく切り取っている。
    高校生が生と愛を不器用に見つめながら、それぞれの葛藤を抱えながら必死で生きている。
    私が泣いてしまったのはオーストラリアへ二人で逃避行をしようとしているシーンだった。
    アキは幸せだろうと思った。
    大好きな人が自分のためにここまで必死になってくれているのだから。
    きっと自分が死ぬことはもう分かっていたはずだ。けれどその最期の瞬間まで朔ちゃんはアキを必死で愛してくれていたのだ。
    十代の若さや未熟さ、なんと言葉を紡げばいいのか分からないが、星の命が終わるスーパーノヴァのようにアキの最後は強烈に輝いていた。
    それはアキ自身のきらめきではなく、確実に朔太郎によって放たれた輝きのように思う。
    素敵な作品を読ませていただいた。

  • 37863

  • [展示]平成のベストセラー本特集:2003(平成15)年ベストセラー2位(トーハン調べ)

  • あきちゃんとさくちゃんがかわいそう。

  • 男子校にいたころ、恋人とはこういうものかと夢想しながら読んだ作品。

  • 中学の時初めて付き合った男の子と自然消滅して感傷に浸っている時に衝動買いした本。
    購入した翌年に映画化されて話題になり、私は1年前からハードカバーで買っていたとイキってしまう。
    結局その男の子は卒業まで喋ってくれなかった。
    時は経て大学帰りのPM11:00家の前にひとり立つ男性がいた。その人だった。
    「俺のこと覚えてる?」と聞かれるも「疲れてるから…」と言ってサッと家に入ってしまった。
    中学の時は死ぬほど喋りたいことあったんやけどな…

  • 再読。文量少なくサクサク読み返せる。最愛の人が亡くなっても、どうにか乗り越えてくんですよね。

  • せっかくのイメージを壊したくないので、映画やドラマは見ていません。

  • 24時間テレビのドラマのような設定。結構好き。当時はかなり感動したはず。映画も好き

  • 自分もこんな愛情ほしいと思ったな~

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著者プロフィール

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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