あおい

著者 :
  • 小学館
3.26
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本棚登録 : 708
感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861373

作品紹介・あらすじ

気がついたらあたしは、真っ暗な山の中で大の字になっていた。しかも、深夜。ひとりぼっちで-。

感想・レビュー・書評

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  • 「きいろいゾウ」の著者である、西加奈子さんのデビュー作。
    まるで絵本のような、やさしいプロローグにまず惹かれます。

    主人公は27歳、スナック勤務。
    彼氏は3歳年下で、お腹に不思議な地図を彫っているカザマ君。
    気取らないシンプルさが、清々しいです。

    登場人物の中では、森さんが好き。
    森さんがバオバブの木の下で恋をした、話が好き。
    私が出会ったことのないような人ばかりなのに、どこか身近に感じるのは、日常のカケラがたくさん詰まっているからかも。

    西さんの話はなぜか、読むとすこしだけ小さい頃を思い出します。

  • あんたのことが、好きすぎるのよ。

    うち、ワキ剃ってないねん。

    このひと言は強烈だなあ。
    言葉のひとつひとつが強烈な力をはなっていて、描かれているストーリーはちょっと変わってはいるけど日常のなんてことない場面だったりするのに、言葉の威力がすごい。

    あおいも良かったけど、サムのこと、が良かったな。
    短いし、くどくなくてちょうど良い感じ。

  • 2004年刊、デビュー作

    共感したり感情移入したり
    という作品ではなかったけど
    物語が淡々と進んでいく感じ
    登場人物の日常も淡々と進んでいく感じが
    リアルに感じられた。
    二作目はみいちゃん作なのかなと思いながら
    読んだけど、特にヒントはなく。

  • 冒頭はカザマ君からあおいへの言葉
    サムのことについてはみぃちゃんが書き出した小説ってことなのかな

  • 文学という感じ。
    日常の中にある若者の心の動きを正直に書いている。なんだかんだで人は支え合って、寄りかかり合いながら生きている。日常の中に幸せはある。その価値に気づける時と気づけない時がある。この本の他者の感想を聞きたい。
    サムの短編の方が心に残る。特に人が死んでも日々は当たり前のように流れて行く、それが悲しくもあり、助かる感じもある。そうやってひとの世は流れて行く、だから生きていけるというのは共感。何を成すかよりもどう生きるかが大事だと感じた。

  • もともと、恋愛物はあんまり読まない。
    私小説的なのも苦手。

    「あおい」を読み始めたら
    すこし拒否反応が出た。
    ただ、ちょっと集中し始めたら
    ググッと読んでしまって
    気がついたら読み終わってしまってた。

    ただ、この主人公がとても好きだ。
    くそう、そんな年でまだそんな
    落ち着かなくってどうすんの!
    とか、おかんみたいに思ったりもしたけど、
    でも、なんだか。
    もうちょっと、がんばれよ
    って、親身になってたり。

    あと、もう1篇、
    「サムのこと」

    けっこう、この話すき。
    結婚する前、落ち着いてない頃に読んだらまたちがってたかな。

  • すらすらと読んでしまった。
    けれど少し心の動きに重点を置きすぎて、そのシーンを俯瞰してみることは難しかった作品だった。

  • 葵くんが無事でよかった。

  • 二本の中編収録。作者らしい物語。面白かったです。

  • 2017.2.23 読了


    短編集?
    2作ありました。
    違う話です。

    どちらも 日常を淡々と綴ってある。

    かなり 読みやすかった。
    独特な世界観。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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