パークチルドレン

著者 :
  • 小学館
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861915

作品紹介・あらすじ

ひとりぼっちだった15歳の水香は、閉鎖された遊園地で仲間に出会い、初めての恋をした。そして突然、親友の千夏が事故死し、水香は千夏が妊娠していたことを知る。お腹の赤ちゃんを代わりに産んでほしい…!?水香は、千夏の最後の願いを叶える約束をするが-。大切な人を守るために、何ができるだろう?全編に「愛しさ」が満ちあふれる、期待の新人によるみずみずしい感動作。第八回小学館文庫小説賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • やはり先生の「特殊閉鎖された空間に大人になりきれない大人と子ども達」「禁断の恋」「曖昧なジェンダーに囚われる子ども」といったモティーフは健在。
    命綱みたいな均衡で生きる少年少女の旅立ちのときがすぐそこに来ている。

  • 最初は、子供の時って周りみんな敵って感じあるよなあ。そうやって強くなるよなあ。って思いながら読んでました。

    親が再婚して、再婚相手と暮らすのは無理。と、祖父母の家から学校へ行く。
    そんな時、廃園になった場所を訪れると、子供たちの秘密基地になってた。

    そこに居たキョージュという人は、廃園になった社長の義理の子供。母親が再婚して一緒になった子供。
    そして同級生の千夏と、一個上の直澄とその他色んな事情を抱えた子供たち。

    千夏は小さい頃、今は廃園のここで事故に遭い、落下したとこを助けて貰った。助けた人は直澄の父親で、助けたことで直澄の父親は亡くなった。
    3人で傷の舐め合いをしていた。

    ある日、千夏が洪水に襲われて死んだ。
    最初は妊娠7週だったから自殺かとも思ったけど、助けられた命を粗末にするはずがない。
    結果、子供を助けようとして死んだという結末。

    だけど、そこから相手は理科の先生で、死んだけど赤ちゃんを先生に抱かせたいってことで身篭らせて…って…そのくだりいる?
    でもまあ、命がーって最初っから言ってたしなあ…。
    いや、やっぱいらないんじゃない?
    そこだけすんごい浮いてる。っていう読後感でした。

    でも千夏が死んだ理由を自殺にみせるにはそうするしかなかった…?
    やっぱりうーん。って感じです。

  • 読んだことあるよ~~な
    でも代理出産は・・・

  • インターネットでおすすめの本を調べて見つけた本です。

    ありえそうな話で、夢のような世界観で、
    おもしろいストーリーでした。

  • 装丁がとても可愛くて手に取った本。
    薄い本なので1時間もせずに読了。
    しかしものすごーい辛い1時間だった。

    1章を読み終えた時点で稚拙な文章とアホみたいな設定にうんざり。
    高校生の書いた携帯小説か?ってレベル。
    中高生くらいを対象にしてるんだろうかと思いつつなんとか読み進めると
    中盤でまた目を疑うような展開に…。
    妊娠をこんなバカみたいに描いて欲しくないんですけど。
    登場人物の背景もただこの子可哀想でしょ?って設定を張り付けただけにしか見えず
    ラストの展開も吐き気がするほどちぐはぐで気持ち悪かった。
    ツッコミどころがありすぎて疲れた。

    こんな話で賞が取れるなんて信じられない!!!

    最後まで読みきった私は相当頑張った。
    このひとの本は二度と読まない。
    時間のムダでした。

  • 廃園になった遊園地だけが自分の居場所になっている子ども達とその中心的な役割を担っているキョージュ・真澄・千夏そして主人公の水香、生かされている自分や生きている意義が見いだせずにいる人達、「月の裏側は見ない」という約束のもと、この遊園地にいる時だけは笑顔で居心地良く過ごしていた。大人が無くした子どもの世界をいつまでも楽しんでいるのは臆病な逃避なんだろうか?でもなくしたくない空間だなぁ!

  • 小路幸也氏が絶賛してただけあって、小路幸也臭がした←褒め言葉

    思春期のどうしようもない気持ちの話でした。
    キョージュがかっこいい、素晴とか
    直澄くんもハラハラする生き方をしますね
    あっさり読めたけど、いつの間にか号泣してた

    「食べ物を持ってくると、いつも膝の上に置くよね。僕としては手が出しにくくて、ちょっと困るんだけど」

  • ■ひとりぼっちだった15歳の水香は、閉鎖された遊園地で仲間に出会い、初めての恋をした。そして突然、親友の千夏が事故死し、水香は千夏が妊娠していたことを知る。お腹の赤ちゃんを代わりに産んでほしい…!?水香は、千夏の最後の願いを叶える約束をするが―。大切な人を守るために、何ができるだろう?全編に「愛しさ」が満ちあふれる、期待の新人によるみずみずしい感動作。第八回小学館文庫小説賞受賞作。

    ■■柔らかな文体が読みやすいですが、少々ご都合主義の展開。結局これはファンタジーのくくりに入るのかな・・・。よい話でしたが、キレイすぎだなと感じてしまうのは人それぞれなのかもしれません。

  • 楽園はいつか壊れます。
    どんなに素晴らしい場所でも永遠ではいられない

    偶然迷い込んだ子供達の楽園「パーク」。奇しくもそこに入る条件を満たした水香はその一員となる。
    種々様々な要因が逃げ場所たるパークを破壊しようとする。

    それに立ち向かうわけではない。
    対抗するわけではない。
    小さなルール。それさえ守れば楽園はそこにありつづけるはずだった。

    起こる事件。
    否応なしに変わることを余儀なくさせる現実。
    自ら変わりはじめること。
    全て動き出したとき、パークの時間もまた動き出した。

  • あたしも探しているのよ。黒曜石のような美しい瞳の人。
    水の香りというか、激流のような主人公。

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