のぼうの城

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861960

感想・レビュー・書評

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  • TVで、「戦国時代500人で2万人攻撃をしのいだ城があった。それが忍城だ」と言う話から、この作品を知った。
    早速読んだ。全体を通して光景が目に浮かぶようで、登場人物の感情、心の動きも見え、一気に読んでしまった。
    絶対勝てないとわかっている相手に対しても武士としての信念を貫き、一歩も引かずに挑んでいく姿がかっこいい。
    今秋映画化⇒絶対に見に行く

  • 坂東武者というものがどういうものか、これで理解したように思う。

    のぼう様がいとしい。

    甲斐姫の恋模様が切ない。

    まるで本当のことであるかのように思わせる、史料たっぷりの本なのに、あのエピソードは小説の中だけだったなんて。

    一日、二日で気軽に読めます。

  • 史実にもある忍城水攻めを題材にした歴史小説。
    主人公の「のぼう様」成田長親をはじめ、登場人物のキャラクター描写がしっかりしていて、読み応えがあった。映画化されるのも納得。

  • 何かで紹介されてるのを見て、探して読んだ本。
    この本がきっかけで、歴史ものというか、時代物ものを何冊か読んだくらい、面白かった!
    絶対映画化して欲しいなと思ってたら、しっかりされたので、「やっぱりな~。」と思った。

  • すごく面白かった。
    全てのキャラクターが魅力的で、一気に読み進めることができた。

    読んでいる最中に、長親=劉備、正木=関羽、和泉=張飛、なんて思えてきて、ますます止まらなかった。(靭負が思いつかない…)
    また三成の描き方も良く、特に後日談の書き方が最高で、確かに関ヶ原で彼は永遠に名を残したよな、なんて思った。
    また、時折登場する明嶺が好きで、もっとやってくれるんじゃないかな?と思っていただけに、そこは残念だった。(このキャラクターは創作なのかな?)

    映画がもうすぐ上映ということで、こちらも楽しみ。
    ただ、長親役がなんだかなぁ…。別にあの俳優さん(名前が出てこない)は嫌いではないけど、ちょっと長親をやるには、シャープすぎるんじゃないかな?
    個人的には伊集院光な感じがするんだけど…。ちょっと太りすきか。

    まぁ何はともあれ、上質なエンターテイメント作品を存分に満喫できました!

  • 映画化されたことを知らなかったのだけど、キャストを確認してから読み進めると、その情景が目に浮かぶようだった。

    史実に基づくお話ではあるものの、
    「こうではなかろうか」という著者のイメージもきっと織り交ぜてあるのだろうし、現代に住む私たちにもわかりやすい言い回しを用いてくださっていて、歴史小説に馴染のない私でも、あまりストレスもなく読み進めることができた。

    読後がさわやかなのは、主だった登場人物が誰一人欠けなかったからだろうか。
    忍城を守る家臣たちをはじめとする当時の武人たちが皆、礼節を弁え、敵味方が互いに敬意を払っている姿に、現代の日本人が忘れている本当の意味での「大人」を見た。

    莫迦なのか、莫迦ではないのか。
    有能なのか、無能なのか。
    常人には理解しがたい高みに居る気がする「のぼう」
    彼だからこそ、忍城を守りとおすことができたんだと思う。

    DVD、借りてこよう。
    って、あー!
    まだ公開されてなかったのか!!

    • まろんさん
      まだ公開されてなかったのか!!
      ってところがあまりに可愛らしくて、きゅん♪としちゃいました(*^_^*)
      気になってる本なのですが、世界史は...
      まだ公開されてなかったのか!!
      ってところがあまりに可愛らしくて、きゅん♪としちゃいました(*^_^*)
      気になってる本なのですが、世界史は好きだったけど
      漢字がやたらと多い日本史は苦手だった私でも大丈夫かしら。。。
      2012/08/26
    • 永遠ニ馨ルさん
      可愛らしくてきゅん、だなんてそんなっΣ(*ノノ)
      自分のウッカリ具合が恥ずかしいです。
      レンタルショップで「『のぼうの城』ありませんか?」っ...
      可愛らしくてきゅん、だなんてそんなっΣ(*ノノ)
      自分のウッカリ具合が恥ずかしいです。
      レンタルショップで「『のぼうの城』ありませんか?」って訊かなくて本当に良かったです……
      漢字はそこまで多い印象はありませんでしたから、きっと大丈夫だと思います。
      映画が公開される前に、ぜひ読んじゃいましょう♪
      2012/08/26
  • へたれののぼう様が「いやじゃ~!」っていうとこが好き。

  • 地元だからという贔屓目で見ても、凄くまとまっていて面白かった。資料の少ない人物達をよくここまでキャラクターとして作り上げたなあと感激。

  • 石田三成二万の軍勢に、たった二千で立ち向かった男 成田長親のお話。

    出てくる言葉や言い回しが古風なので、少し読むのに苦労したところはありましたが、話のテンポの良さや登場人物の魅力に引き込まれ、一気に読み切りました。歴史系小説が少しまだ苦手意識があり、村上海賊の娘をまだ読み切れてなかったので次読もうと思います。

    "でくのぼう"から付けられた「のぼう様」というあだ名で呼ばれる一見何の才もない男が、読み進めるにつれて魅力に溢れた、将として長けた男に見えてくるのが面白かったです。何を考えているのか分からない、掴めない男だと思っていましたが、最後まで掴み切れない感じも長親の魅力だと思いました。

    煽りにもありましたが、"智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ人気があった"というのが長親を表すに尽きる言葉だと思いました。長親の周りの百姓から将まで皆が長親に魅せられている、そして読んでいる私も目が離せませんでした。

    長親だけでなく、出てくる登場人物全てが魅力的に描かれており、敵である石田三成でさえもとても魅力的に感じました。
    登場人物の多くが、この戦いの後、消息が分からなくなっているのですが、きっとそれぞれの地で自由に、堂々と生きていったんだろうなと思いました。
    とてもスピード感に溢れ、面白いお話でした。

  • 戦国時代の為政者はすげえな……と思った。おそろしいまでの人望と策略で敵を粉砕するところは何度読み直してもゾワゾワする。日本史に明るくなかったため、どちらが勝つかわからない状態で読んだのでスリリングな気持ちも味わえた。

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