- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093862356
感想・レビュー・書評
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読みやすい文章でスイスイ読めるのだけれども、前半がとても展開が遅くてダラダラしてしまう。途中から人物や出来事が転がり始めると読み進めるのも楽しいが、時々中だるみ気味になるのが、ちょっと気になった。
全体的に、中途半端な感じがするのは、出来事や人物のつながりが表層的な気がするからかもしれない。もう少し深堀りするか、短めでも楽しめたと思う。
ストーリー自体は楽しんで読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作中の作家、神埼慧一が書いた、ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」にウイルスが潜伏している、という小説を書いた人を中心に置いたともいえるお話。
神崎の小説が作中で評論家に酷評されているように、この小説自体も客観的に見れば、同じことが言えるのではないでしょうか。
端的に申せば、荒唐無稽すぎる――ただし、一種のSFフィクションと考えれば、それなりに楽しめました。
ただ、文章構成があっちへこっちへ章を変え、視点だけでなく人を変え、話が飛びすぎていて、誰の話なのかは最低限わかるものの、集中して読めず、常に話を濁されている印象を受ける。
また、医術的なことが教科書から借りてきた言葉のような説明口調が強すぎて、台詞が台詞ではなく、どうしてそうなったのか、というのも、最後になってまとめて押し込むように説明した感じでした。
実際にこんな世界規模にウイルスが蔓延したら大変だなーとは思います(そこを本格的に書かれていることを期待して読みましたが……)。 -
映画「感染列島」のEpisode.0です…。
映画本編の主役・松岡剛が不自然にちょい登場していますが…、
映画本編とはほとんど関係なく、独立して完結した作品だと思います…。
映画版は、パニック映画の要素が濃そうですが…、
こちらは、登場人物の人間模様、科学的な解釈、設定やストーリーなど…、
企画モノでしょうが、意外としっかりと書かれており、しかも読みやすい…。
ひょっとしたら、映画版よりも面白いかも…?? -
わくわくしながら読めた。
インフルエンザの恐怖を随所で感じられた。 -
2008年末に出版されてたんですね……なんたるタイムリー。まさかこの半年ほど後に新型インフルエンザが世界を席巻するだなんてねえ……。
ウィルスによるパニックをテーマにしたサスペンス。このウィルスの強力さは凄いですが、予想したほどの大惨事ではなかったです。だからこそウィルスそのものよりも、所詮は他人事じゃないかと軽く捉えてしまう危機意識の低さの方が、怖いのかも。それと、過剰な情報と。 -
テーマはリアルでちょっと怖いんだけど、陳腐なセリフ回しで興ざめする。この人もっと軽いテーマで書いたほうがいいね。
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パニック物、感染物が大好きなので期待を膨らませて読んだが、残念な作品・・・