- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864107
作品紹介・あらすじ
星新一の孫弟子が紡ぐショートショート小説
本書は、「星新一の孫弟子」と呼ばれる気鋭の作家・田丸雅智氏が、ささやかな幸せを追い求める家族たちの「一瞬の風景」を活写! 人情もの、ユーモアからファンタジー、ホラーまで、「思い出アルバム」をイメージしたショートショート集です。
●分身が作れる石鹸で3人の妻と同棲生活をすることになった夫の悲哀をコミカルに描く「白妻、黒妻」
●傷口に貼った絆創膏から育つ植物の実を食べる息子の闇を照らすホラー「吸血木」
●変な趣味を持つ父親が娘の結婚式で披露する贈り物が泣ける「鳩の箱」
●長年連れ添った最愛の妻に先立たれた老人が辿り着いた異次元の世界を紡ぎ出すファンタジー「おいらんちゅう」
・・・・・・など、新たな書き下ろし作品を含めた異色の18編を収録。
田丸氏は、2014年に単行本デビュー以来、又吉直樹(ピース)、大森望(書評家)、新井素子(作家)など、各氏が絶賛する新世代ショートショート作家。非日常と懐かしさがないまぜになった摩訶不思議な読後感は、目眩がしそうなほどキョーレツです。
平成の「ショートショート」ブーム到来! 星新一に夢中になった、あの「熱読体験」を再び――。
【編集担当からのおすすめ情報】
新世代ショートショート作家の田丸雅智氏は小学館の月刊小説誌『STORY BOX』に「ショートショート千夜一夜」を大人気連載中です。
感想・レビュー・書評
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初読みの作家さん。ショートショートだったんですね。ショートショートって、中にはイマイチってのも多かったりするんだけど、どれも読み始めすぐに心掴まれ面白かった。いろんなタイプの話で、著者の想像力(妄想力?)に感動。
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1時間45分
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2冊続けて田丸雅智さんの作品を読了。面白かった。
私は『干ガキ』が一番好きだった。 -
家族をテーマにしたショートショート集。
ショートショートって、短編小説ともおそらく少し違ってて、意外性のある結末が求められるものだと思うのだけど、そうなると残酷だったり恐怖を与えるものだったりの方が書きやすいんだろう。
でも、そういったものばかりでなく、心の温まるものもあったのが良かった。 -
家族やその周囲で巻き起こる不思議なお話。短編18作。
・隣のランタン
・干ガキ
・カエルガム
・母の米
・歯並び
・白妻、黒妻
・惑星釣り
・涙魚
・日光傘
・箪笥のこやし
・湯手品
・お馬さん
・風男
・吸血木
・常秋
・幸茶
・おいらんちゅう
・鳩の箱
・あとがき
世にも奇妙な物語にでてきそうな話ばかり。
ほんわかあり、ゾッとあり。
1つのお話がとても短く、すぐ読みきれるのが便利。 -
家族がテーマのショートショート18編。著者は「星新一の孫弟子」と呼ばれているそうですが、星よりは摩訶不思議性がかなり強い作品が多いように思いました。悪くはないのですけど、「ショートショート」という形態自体を物足りなく感じるのは歳のせいかもしれません。
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ショートショート。
ちょっと不可思議な家族の話。
あまりにも酷い話とかはない(わけでもないけど)ので読みやすい。
不思議を不思議と思っても、まあいっかで済ませられる人々がなんだか清々しい。 -
家族もののショート・ショートです。
ほっとする話、ぞくりとする話、微妙な話、いろいろと
ありました。結構面白かったです。 -
星新一の孫弟子と言われる著者の作品。
初めて読みました。
テーマは家族ということで、ホラーやファンタジーなどの
ショートショートですが、昔星新一氏のショートショートを
初めて読んだときの衝撃みたいなものや、安部公房氏の
短編の不条理や奇怪な感じに比べると、少し物足りない
ような気がします。 -
2016 5/9