無事に返してほしければ

著者 :
  • 小学館
2.65
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本棚登録 : 200
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865258

作品紹介・あらすじ

死んだはずの息子が誘拐された!

死んだはずの長男を誘拐したという一本の電話が、平穏なはずだった一家に波紋を投げかける。あの子は自分の子なのか? 妻は不倫していたのか? 俺が殺してしまったのだろうか? あの日、川に行かなければ……。疑惑と後悔が渦巻く中、警察が待機している自宅から、長女までもが連れ去られてしまった! やがて事件は思ってもみなかった展開を迎える。 「STORY BOX」連載時から話題沸騰。青春ミステリーの白河三兎が挑む、まさに予測不能、反転しながら、誘拐が誘拐を呼ぶ連作ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 前半の事件の顛末は無理筋とはいえそれなりに面白かったけれど、後半の事件が深い内容にも関わらずめちゃくちゃわかりづらかった。
    あと、どうしてもわからないのがそもそもの発端になった電話の件。あれはいったい何だったのか?なぜあの人が悪戯電話の被疑者と言われたのか?
    文章やお話の展開自体は好きだったのに、あまりにわかりにくく、とても残念。

  • 初読みの作家さん。

    『熊と雛』『月と鼈』『卵と子』『陽と月』の全四章で構成されています。

    タイトル通り、誘拐をテーマにした物語。
    事の発端は二年以上前に川の事故で死んだはずの長男を誘拐したという一本の電話。

    そして警察が待機している自宅から、今度は小学生の長女、亜乃が誘拐されると言ったハチャメチャな展開です。

    誘拐事件のリアリティはゼロ、犯人の動機も理解出来ず、共感出来る人物は一人もいませんでした。

    222ページなので1つの長編かと思っていたら三章からは登場人物は被れど他の誘拐事件へ。
    全く理解不能なまま読了、難しい!

  • 2023/1/14

  • 子供を侮ってはいけない、、、

    どんどんのめり込んでいってしまう

  • 面白いのに幕引きがそれぞれ唐突でモヤッとしたまま終わった…

    結局なにがしたかったのかがわからない
    長女も、子供を殺そうとしてるときに誘拐された母親も

    悪戯電話は動画集めのため?
    何だか残念な一冊

  • え、もう終わり?!ここで終わるの?!
    という感じで終わってしまった。
    後味が悪い。続きが気になる。
    女刑事の話は好きだった。

  • 人間って、ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃしている。
    読んでいて嫌悪や負担はない。把握が難解でもない。
    読み終えて呆然とした。。

  • ※重大なネタバレ注意※
    ※重大なネタバレ注意※
    ※重大なネタバレ注意※





    前半のラストの引きで最初の脅迫電話が別の人間の仕業だとわかったときは、そこから前半の事件や家族とどう関係してくるのかと期待したが、結局前半と後半で全く別の話になっているのが残念。
    しかも、前半の話は後半の男女の正体をミスリードさせるためにあって、そういう物語の構成のために作られた話が好きではない。
    ミステリ的な面白さや驚きには繋がるのかもしれないが、不自然というか物語が生きている感じがしない。

    後半部分のラストでは種明かしの説明がわかりづらかった。
    夫婦が脅迫電話の悪戯を繰り返していたのはなぜだったのか。
    脅迫事件を起こして警察を介入させ、行方不明の子供あるいは同じくらいの年代の身元不明の子供が近所にいないか再捜索させることで明人を探そうとしたのだろうか。
    想像することはできるが、もう少しはっきりとした説明が欲しかった。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》72 B-

  • 全4章からなる誘拐事件の話。刑事2人だけが共通の登場人物で、全章視点が違って話が発展していく。前半は物語として先が気になってどんどん読み進めたくなる面白さがあったし、後半はミスリードやトリックが上手くて数ページ前を読み直すような面白さがあった。マリちゃんと3章は割と好きでした。
    ただ繋がりも終わり方も消化不良で、1クールドラマの3〜6話だけを観たような、そんな中途半端さを感じてしまったのが残念。登場人物ここで繋がってるのかな?って思ったら全然別の話で、かと思ったら急に共通の部分出てきて終息したり。荒く感じたので、物語としてはもう少し丁寧なラストだと良かった。
    でも実際の誘拐事件だって似たようなことは多くてこんな後味の悪さで終わるんだろうな。

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著者プロフィール

2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。『私を知らないで』が「本の雑誌」増刊『おすすめ文庫王国2013』にてオリジナル文庫大賞BEST1に選ばれ、ベストセラーに。他の著書に『ふたえ』(祥伝社文庫)『ケシゴムは嘘を消せない』『もしもし、還る。』『小人の巣』『田嶋春にはなりたくない』『十五歳の課外授業』『計画結婚』『無事に返してほしければ』などがある。

「2020年 『他に好きな人がいるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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