- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093865258
作品紹介・あらすじ
死んだはずの息子が誘拐された!
死んだはずの長男を誘拐したという一本の電話が、平穏なはずだった一家に波紋を投げかける。あの子は自分の子なのか? 妻は不倫していたのか? 俺が殺してしまったのだろうか? あの日、川に行かなければ……。疑惑と後悔が渦巻く中、警察が待機している自宅から、長女までもが連れ去られてしまった! やがて事件は思ってもみなかった展開を迎える。 「STORY BOX」連載時から話題沸騰。青春ミステリーの白河三兎が挑む、まさに予測不能、反転しながら、誘拐が誘拐を呼ぶ連作ミステリー!
感想・レビュー・書評
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前半の事件の顛末は無理筋とはいえそれなりに面白かったけれど、後半の事件が深い内容にも関わらずめちゃくちゃわかりづらかった。
あと、どうしてもわからないのがそもそもの発端になった電話の件。あれはいったい何だったのか?なぜあの人が悪戯電話の被疑者と言われたのか?
文章やお話の展開自体は好きだったのに、あまりにわかりにくく、とても残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初読みの作家さん。
『熊と雛』『月と鼈』『卵と子』『陽と月』の全四章で構成されています。
タイトル通り、誘拐をテーマにした物語。
事の発端は二年以上前に川の事故で死んだはずの長男を誘拐したという一本の電話。
そして警察が待機している自宅から、今度は小学生の長女、亜乃が誘拐されると言ったハチャメチャな展開です。
誘拐事件のリアリティはゼロ、犯人の動機も理解出来ず、共感出来る人物は一人もいませんでした。
222ページなので1つの長編かと思っていたら三章からは登場人物は被れど他の誘拐事件へ。
全く理解不能なまま読了、難しい! -
2023/1/14
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子供を侮ってはいけない、、、
どんどんのめり込んでいってしまう -
え、もう終わり?!ここで終わるの?!
という感じで終わってしまった。
後味が悪い。続きが気になる。
女刑事の話は好きだった。 -
人間って、ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃしている。
読んでいて嫌悪や負担はない。把握が難解でもない。
読み終えて呆然とした。。 -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★★☆ 12
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★☆☆ 6
《総合》72 B- -
全4章からなる誘拐事件の話。刑事2人だけが共通の登場人物で、全章視点が違って話が発展していく。前半は物語として先が気になってどんどん読み進めたくなる面白さがあったし、後半はミスリードやトリックが上手くて数ページ前を読み直すような面白さがあった。マリちゃんと3章は割と好きでした。
ただ繋がりも終わり方も消化不良で、1クールドラマの3〜6話だけを観たような、そんな中途半端さを感じてしまったのが残念。登場人物ここで繋がってるのかな?って思ったら全然別の話で、かと思ったら急に共通の部分出てきて終息したり。荒く感じたので、物語としてはもう少し丁寧なラストだと良かった。
でも実際の誘拐事件だって似たようなことは多くてこんな後味の悪さで終わるんだろうな。