世界のシワに夢を見ろ!

著者 :
  • 小学館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093875813

感想・レビュー・書評

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  • 世界のシワみたいな地域(辺境、僻地)を探検してきた著者によるエッセイ集。
    ヤングチャンピオンに連載されていたコラムを単行本化した一話完結型の集合体で、文字サイズも大きいのであっという間に読める。それぞれのお話は必ずオチがあって楽しく読んだ。特に“桜島に起立”は傑作(笑)
    30代でこんなに沢山の辺境に訪れ、普通の人がやらないような経験を積んで、修羅場をくぐっているのはすごいの一言。

  • この時期のこの世代のこの場所。なんか泣きたくなる。

  • 彼のほかの本に比べると受け狙いが、多い。ところどころに昭和がはいっていて嬉しい。

  • 世界ノ辺境ヲ旅シタ著者ノオ笑イエッセイ。
    コンゴの奥地でカロリーメイトの旨さに酔いしれ、イエメンではイスラム教徒でもないのにラマダンに参加、中国の長距離バスでは車内の驚くべき光景に言葉をなくし、初デートは彼女を洞窟につれて行く。狭い洞窟の暗闇地獄で、ついに彼女は脱出不能!! 世界中の辺境や僻地といった地球の「シワ」みたいな所に「夢を見て」のこのこ出かけては毎回痛い目にあって帰ってくる、自称B級探検家、高野秀行氏が放つ爆笑エッセイ。そのルーツは、ワセダ大学探検部という、おそろしく浮世離れした、日本のシワみたいなサークルに秘密があった! 辺境から愛を込めて、世界のグローバリゼーションを笑い飛ばす冒険活劇。パンチの効いたイラストは、漫画家・佐渡川準氏の書き下ろし。(アマゾン紹介文)

    頭空っぽにして読める高野節炸裂の一冊。もっと読みたい。
    ただ、掲載誌の影響からか、一昔前のテキストサイトのようなフォントの使い方をしていたりして、少々読み辛い。どうかと思っていたイラストは案外しっくりなじんでいたので、肝心の文字がいただけないのは残念だ。

  • 世界の辺境を旅する著者の、各旅行記の隙間を埋めるようなエッセイ集。それぞれの著作には書ききれなかった部分が色々と書かれている、という印象。

    1つのエピソードが短くて、すぐに読める。
    世界には私たちの知らない色々な人がいて、色々なことがあるなあ、と思う。

  • 著者が訪れた旅先での面白エピソードをを纏めた本です。グローバル化=アメリカ化すると世界はのっぺりするが、シワ寄せが必ず来る、そのシワに面白さがある、という視点で辺境でのネタ満載。

  • 高野氏の自伝的エッセイ集かな。
    やっていることはすごいけど、それほど筆が立つわけではないような気もする。
    これ、難しいところだな。

  • 高野秀行入門といったところか。
    高野秀行さんの本はどれも面白いが、ある程度の分量がないと面白くない。
    これはヤングチャンピオンに連載されたコラムの単行本化である。
    ここは面白いよと 文章の山となるところを大きいフォントをつかったりされるとここが笑うところですと指示されているようで面白さ半減で残念だ。さらに著者の文章が一話ごとにイラスト化されていて、わかりやすいことはわかりやすいが、少々おせっかいの感はいなめない。
     それらの体裁や編集のマイナス点を加味しても、なんにでも突っ込んでいく姿勢とその文章化には敬意を表したい。
     桜島の章は特に危険。電車内では読まないことをお勧めする。

  • 大変に読みやすい。が、面白エピソード集に終始しているので、大した内容はない。気軽に楽しく読めることは間違いないけれど。

  • 同著者の番外編的なお話を集めたモノ。全てではないが、この著者の本をだいたい読んでいる身として、それぞれのエピソードがどの話とリンクしているのかがそれとなく分かる。相変わらず面白い。

  • 2010/08/21 ネタはおもしろいし文章も好きだけど、いかんせん文字が大きく行間が広く、要するに内容が薄い。あっという間に読める。文庫の方が満足度が高いかも。

  • 常人は一生体験しないであろう、数々の尋常ならざる経験をしてきた作者が、今も現在進行形で積み重ねているそれらの出来事をひたすら軽く読みやすい文体で書き連ねているエッセイ集の単行本である。
    多少大げさに書くならば、驚愕と、そして爆笑。

    事実や経験をありのまま、起こったままに書くというのは、それはそれで才能かもしれないし真面目な行為ではあるのだが、それが必ずしも読んで面白い文章とは限らない。
    この作者の場合、それとはまったく反対の才能こそが無尽蔵に備わっている、と思う。
    彼が見た、聞いた、思った様々な事柄が、絶妙な語彙とリズムでもって、ここまで面白くなるか、というぐらいに綴られている。
    あっという間に読み終わってしまう。

    一つだけ苦言を呈させてもらうならば、これは作者本人ではなく制作サイドに帰される責だとは思うが、昨今webに溢れている日記的文章によく見られるような、ところどころの単語や文章のフォントを太字にしたり大きくしたりしていること(さすがに色までは変えていなかったが)、あれだけはいただけないな、と個人的に思った。
    高野秀行の組み立てる文章のどこに面白みを見出し、どのポイントにニヤリとするのかということは、読む者の感性に委ねていただきたいものである。
    ほら、ここに注目して読んでね、とか、この言葉が面白いんだよお、なんて指図は他人の感覚によって受けたくはないのだ、彼の本では特に。
    特にこの本を読んでいる時は、「ああ、この文章、変に文字なんかおっきくしてないで普通に印刷されてたらもっとよかったのになあ」と何度も感じたので。

    星を1つ減じた理由はそこです、内容だけなら、もちろん星5つ。

  • 引き続き高野秀行。気楽に読めて、面白い。

  • めちゃくちゃおもろい!!!何度も吹き出し笑いころげた。

  • コンセプトに脱帽。

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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