王者の食ノート

著者 :
  • 小学館
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882194

作品紹介・あらすじ

「食」で優勝旗に挑むスポーツ栄養士の戦い

箱根駅伝で今季V奪還を狙う東洋大、全日本ラグビー選手権3連覇を目指す帝京大――2つの強豪校の栄光の裏には、美貌のスポーツ栄養士がいた!

高橋大輔、浅田真央、高橋尚子など、トップアスリートの陰に栄養士あり!と言われ、なでしこジャパン・川澄選手も、北京での五輪最終予選で「栄養士さんが帯同してくれてよかった」と語るなど、注目の高まるスポーツ栄養士。
箱根駅伝で「山の神」と謳われる東洋大・柏原の活躍、帝京大ラグビー部の大会2連覇。その陰の立役者が、スポーツ栄養士・虎石真弥でした。
これは、食事より練習という古い体質の世界で、ジャンクフード好きな今どき男子百数十人を食で改造した、女性スポーツ栄養士を追ったノンフィクション。
「栄養なんかで強くなれるの?」という学生たちに意識改革をもたらした、壊れない体と心を作るレシピとは?
体育会男子たちと繰り広げる汗と涙(と笑い)のドラマとともに、マイ炊飯器で夜食に肉じゃがやピラフを作らせる、毎朝飲ませるパワージュースの秘密、1食400円の美味しくて栄養満点のマル秘・強化メニュー、ジャンクフードにまつわる食指導など、ユニークなノウハウが解き明かされます。

【編集担当からのおすすめ情報】
日本のジョギング・マラソン人口は約2620万人(レジャー白書2005)とも言われる中、本書には、アマチュア・アスリートにも有益な食の知識も盛り込まれています。また、肉体が育つ大事な時期の子供を持つ親にとっても、目からウロコの“壊れない体を作る食”という考え方が、この本には詰まっています。
「スポーツ栄養」は、まだ日本では、あまり耳慣れないジャンルだと思います。体育会男子と一人の女性スポーツ栄養士の“優勝への挑戦”物語として、ホロリとしたりハラハラしたり・・・。そして、読後には、きっと自分の食生活を見つめ直すことでしょう。
本書を読んで、来年1月の「箱根駅伝」、「全日本大学ラグビー」決勝を観戦してみてください。手に汗握るシーンも、倍増するはずです!

感想・レビュー・書評

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  • アスリートの職についてコツコツ勉強しているので、
    その一環で手に取った本。
    過去に読んだ本(↓)と異なり、
    具体的なHowは少なかったのですが、
    予想以上に面白かったです。

    ※いますぐ使える ジュニアアスリートの栄養食事学
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4800730236#comment

    ※サッカー食
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4583037570#comment

    ※長友佑都のファットアダプト食事法
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344034775#comment

    駅伝チームとラグビーチームを担当するスポーツ栄養士の
    ノンフィクションなのですが、
    まだそこまで食事や栄養の重要性がアスリートの中で
    理解されていない中、一人の女性奮闘記が
    べらぼうに面白いです。
    彼女は、チーム内で文化・カルチャーを作ろうと奮闘します。

    以前読んだ帝京大ラグビー部監督の
    「逆境を楽しむ力」の秘密には食事にもあったとは。。
    (本には全く書かれていなかった気がするぞ…。)

    ※逆境を楽しむ力
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4296000721#comment

    とにかくアスリートの食事を軸に面白いノンフィクション。
    具体的なHowは期待し過ぎないようにすれば、
    とても楽しめる一冊です。

  • 東洋大学陸上部と帝京大学ラグビー部を支えたスポーツ管理栄養士虎石さんの取り組みが書かれた本。

    具体的な策は少なかったけれど、結構勉強になった。
    ・アスリートは三食・夜食・捕食を摂ることが基本
    ・運動後はストレッチやアイシングの前にリカバリー捕食
    ・鳥のササミを選びがちだけど、豚もも肉の薄切りが効果的

    もっとスポーツ栄養学について知りたいと思わせる一冊でした。

  • 「王様のレストラン」みたいなタイトルですが、大学の体育会(東洋大陸上部、帝京大ラグビー部)の部員を「食」を通じで強くした、スポーツ栄養士虎石女子のお話。 南雲医師の一日一食のススメの本を読んで実践してたら、多方面から「それはどうなの?」とご指摘を受けたので、栄養のバランスをとるべく(?)、別の角度からスポーツと食の関係を見直そうと読んでみた。
    その神髄というかKnow-How的なことは本書では一部しか紹介されていないが、試行錯誤し、真摯に選手と向かい合って、身も心も「食」を通じて、強くしていくプロセスに心打たれるものがある。食の力について東洋大陸上部の酒井監督は言う、「口に入れる栄養と、心の中に入れる栄養。2通りあると思いますね。食べることで、体にも、心にも自信が生まれるんです」
    楽しく、正しい栄養を、その時の体の状況に応じて摂取することの大切さを改めて認識した。 プロローグにある「人」を「良くする」と書いて「食」という言葉に、はっとさせられた。

  • 話の流れは面白いが具体的に何をするとかいう本ではない。登場人物がわかりにくい。

  • <閲覧スタッフより>
    大学の駅伝部やラグビー部のスポーツ栄養士が苦悩しながらその部を勝利に導いていく過程をスポーツ記者だった作者が語る。今では当たり前になっている食の栄養と
    体の繋がり。しかし選手によっては栄養士の言うことは聞かず対立することもある。
    栄養や食べ方により、いかに故障しない体をつくり優勝するかを証明させた栄養士
    虎石真耶の実話です。
    --------------------------------------
    所在記号: 780.19||シマ
    資料番号: 30042870
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  • 『貧血大国・日本』で紹介されていた。

  • 具体的なレシピの記述は少ない。栄養士である虎石さんのノンフィクション。

  • 箱根駅伝で2度の王者に輝いた東洋大学陸上部と、全国大学ラグビー選手権3連覇の帝京大学ラグビー部。この2つの強豪校を頂点に導いたひとりのスポーツ栄養士がいる。虎石真弥。彼女と選手たちとの食を巡る葛藤と、勝負食の秘密を追ったノンフィクション。彼女はこう言っています。
    「メンタルが強いとか弱いとか、私たちは選手についてそういう表現をしますが、心も体と同じで努力次第で強くなれると思うんです。これをやれば自分はこう変われるんだっていう光のようなもの、それが食事や栄養であってほしい。」
    箱根駅伝ではお馴染みの有力ランナーに実際に起こったこと、行ったアドバイスなどが詳しく書かれていて、食だけじゃなく体調を整える参考になります。
    ランナーのみなさん、鍋を食べましょう鍋を!(笑)

  • レシピや栄養学の本と思いきや、栄養士さんの軌跡を追ったものでした。

  • 食べ物が体をつくる、ということを実感する本。また管理栄養士が、食べ物と体との両方に目を向けることの大切さを感じられました。

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著者プロフィール

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学などを経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1993年~96年までジェフユナイテッド市原(現在は市原・千葉)を担当。98年よりフリー。スポーツ及び教育の現場を長く取材。著書に『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『左手一本のシュート』(小学館)など。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』をはじめ、ジェフで育成部長等を務めた池上正氏の著書8冊を企画構成した。公益財団法人日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員。

「2023年 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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