- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093888172
感想・レビュー・書評
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少し危険な作品。鬱は感染るといいますが作者は友人の死に作者は折り合いをつけましたがそうでない人は読まない方がいいと思います。
私も家族の死に対してあの時ああすれば良かったなと思い少し気落ちしてしまいました。
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あさのさんの心情や、残されたご家族のことに思いを馳せては、ぐしゃぐしゃに泣きました。
いつかは誰もが亡くなるし、その度にそれぞれが悲しみに沈むけど、それでも生きていくためには、を、この本を読んで考えました。私の場合、家族と別れればひとりぼっちですが、一人で抱え込まないこと…友人やお医者さまにときに頼ること、しっかり悲しむこと、それだけの時間を確保できるだけのお金も蓄えておくこと。
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果てしなく尊く思えてしまう
自死も、「君」を失くした「私」も
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『鬱というのは、病気なんだ。君の自殺は、病気の発作で亡くなったのと同じことなんだ』思ってもいなかった大切な人の死。手紙形式で伝える想い。心に残る。
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本の雑誌・年間ベスト企画から。痛いくらいの哀惜の念は、もちろん伝わってくるんだけど、極論すればそれだけというか。死を扱った作品は、当たり前というか、デリケートな部分を多分に含む訳だけど、それだけに、自身の感慨に止まらない、普遍的な哲学がもたらされることを、どこかで期待してしまう。
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逝ってしまった君へ
はじめての恋人
最期のメッセージ
無益なシミュレーション
君に会いに
この子を許してやってください
遺された声
君だけがいない部屋
遺品整理ハイ
友達の役割
君がいる
サヨナラからはじまること -
「たつたひとつのものさしでじぶんをはかることに、いみなんてない」
今日立ち読みしたダ・ヴィンチに紹介されてて知った本。その足で本を見つけて買ってしまいました。縁があったのでしょうね。どんなにかたられても自死という選択はゆるせないのに、生きづらさや心の置き所の変化とかココロがきゅっとしました。 -
「君」は著者であるあさのさんの古い友人であり、初めての恋人であった人で、その人がある日自死を選びこの世を去る。
その「君」への手紙として本文は綴られる。出会った頃、付き合っていた頃、そして亡くなったあとの葬儀、遺品整理。
作中に「君」のメモの内容が出てきたりして、どんなうつ病の本よりもリアルだと思った。
鬱がどんなものかわからないけれど、身近にそういう人がいる人の場合は知る一助になるのではないかと思う(もちろん個人差はあるので同じじゃないけど)。
>続き
https://strawberry-heart.org/diary/10946.html -
大切な友人へ向けた手紙はとても優しい言葉で綴られていました。お友達が魅力溢れる素敵な方だなと文章から伝わってきます。そんな人でも自死を選んでしまう、人の幸せは他人が判断できるものではないのだと感じました。残されたものはただ今まで通り、でも今までとは少し違う形で日常を過ごしていくしかないというのが悲しい。