- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093888172
感想・レビュー・書評
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【配架場所】 図・3F開架
【請求記号】 914.6||AS
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/456067詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大切な人をなくして、自分の過去、現在、未来に向き合って想いを綴った本でした。一人一人が人生に向き合って過ごしているのを感じました。
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本で読んで、自分はよかったと思う。
鬱で心療内科に10年以上かかっていたから、読んでどうにかなることもない。
著者のしたスマホのメモを全て転送したことは、彼との関係性によるものではないのかな、とても感じた。
身内をあっという間に失った自分は、交友関係も含め、全くわからなかった。
だから読んでごめんね、と思いながら読んだ。兄弟は内容を転送した。
それは身内だから許されるのかもしれないが。
そしてやっぱり、自分宛の遺書のようなものがメモに残っていた。
苦しみも悲しみも。
読んでいて、辛くなったが、読んでよかった。
同じ感情ではないけど、わかる部分もあって。
私も文章にすると、この気持ちが落ち着くところに落ち着くのかな、とも思った。
ちなみに心療内科に通っていた時、カウンセラーには、文章にすること、亡くなった相手に対して返ってこないけど手紙を書くことは、とてもいいから、と何度も勧められた。
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書籍で読みたい本ではないです。
読んだあと鬱になるので感受性の不安のある方は読まないほうがいいかと -
自殺で亡くなってしまった友人への手紙の形式を取った随筆。友人の突然の死に直面した著者の心の葛藤は、読んでいて非常に辛くなってしまった。時間は巻き戻らない、という当たり前のことを改めて認識。
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「大切な人の自死」という重いテーマでありながら、その人自身へ語りかけるような文体であることで、“君”への想いが心の中にスーッと染みわたっていくような感じで読みました。誰もが日常を過ごす中で意識し続けてはいない、けれど誰もが必ず経験する大切な人との別れ。そこに「残される」ということはどういうことかを教えられた気がしました。
このような形で大切な人を失うことがないように願うばかりですが、大切な人に残されてしまった後、もしも再会するようなことがあれば「あの後、私はこんな風に生きたんだよ」と胸を張って語れる、そんな人生を送りたいと思いました。