都知事失格

著者 :
  • 小学館
3.15
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本棚登録 : 80
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897723

作品紹介・あらすじ

沈黙、破る。

<かつて「一世を風靡した」舛添要一が、落ちぶれてライオンに食われかけている。こんなに面白い見世物はない。都職員、都庁記者、国会議員、都議、右翼、左翼、カジノ推進派、石原シンパなど雑多な人たちがライオンをけしかけた>――本文より

舛添バッシングから1年――。
石原都政、東京五輪、豊洲移転。
何があったか、どこで誤ったか。
自ら綴った反省と後悔と、そして小池知事への伝言。

<目次>
第1章 誰が私を刺したのか
第2章 都庁は「不思議の国」だった
第3章 韓国訪問とヘイトスピーチ
第4章 ファーストクラスは「悪」なのか
第5章 見果てぬ東京
第6章 五輪と敗戦
第7章 小池知事へ ――カジノ・豊洲・広尾病院

感想・レビュー・書評

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  • 一方の見方としては、とてもよくわかった
    言い訳じみてる印象も強いけど、予想以上によくやってくれていたこんだなと再認識。
    二代続いて本当に無駄遣い選挙、けしかけた人たちは反省してほしい

  • あふれる教養が上から目線をどうしても招いてしまう。哀しみを感じる。2022年10月に読むと。

  • マスコミの悪辣さ。
    いや、本の内容を受け入れればだけど。
    もはや、野党やら何やら、それに乗せられているとしか思え無い。
    前半の、どう追い詰められ行ったか部分は面白かったが、特に後半、自分自身の功績を書いてる辺りは、花がむずかゆくなってぶっ飛ばし。
    小池さんに触れる部分で多少持ち直したけど。
    政治家の著書は、どうしても自家薬籠、アピール感もあって気持ち悪い処が気になる。
    某国批判を全てヘイトの一言で括ってるのも、ちょっと納得いか無いな。

  • 元東京都知事の舛添要一氏が都知事辞任後に、
    都知事時代に自分の成果・問題について言及した内容。

    所詮今更の言い訳の感は否めない。
    自身のやっていること、考えていることをもっと外部に発信すべきだった。
    それをせずに、自分の正当性を今訴えても仕方ないという印象。
    ただ、考えていることは別におかしなことではなく、運もなかったのかとも思える。
    確かにこの時の報道は行き過ぎていた感があった。

  • この方の主張を見たいと思い、図書館で借りた。
    政治家は功罪いずれもあるもので、大抵の場合、その功をもって評価されて来たと思うが、最近は罪にばかり目が向けられ、主副を問わず政治生命を絶たれてしまう例が後を絶たない。この本では、功の部分ばかり書かれていて、主張も一方的で、嫌悪感もあるが、少なくとも政治家としての功績は評価されて良かったのではと思う。反省すべきだったかの判断は出来ないが、少なくともこの本は反省録ではない。

  • 第2章の途中でリタイア。読了に至らず(;´Д`)

    「敗軍の将は兵を語らず」とはよく言ったものだと再確認できた一冊。語っちゃダメだ~(;´Д`)

    予想はしていたが見事なまでに著者の都知事を辞めるに至った言い訳の羅列ですね~(苦笑)

    残念なことにこの著者の都知事時代に味方がいない為、素晴らしい施策も実現に至らない。都の職員、都庁記者には怠け者が多い。たまに優秀な人材がいても活かせない、味方にできない、、、国政は良かった。なんてね(笑)

    それにしても、これをネタに本を出しちゃうって、ある意味では大したものだよね(#^^#)

    東大の助教時代の舛添さんは好きだったんだがね。。。

  • マスコミのバッシングで職を追われた人の「敗者の弁」が世に出るころには、世間はすでにそのことわすれています。
    「本当はどうだったのか」を、自分なりに検証するために、この手の「弁」は参考になります。真実は、人の数だけあるものです。どこまでほんとか、結局言い訳だと思うか、いろんな読み方があるでしょう。

    でも、多くの場合、バッシングに乗り、だれかをひとときの酒の肴にして楽しむ代償は、ものすごい額のムダなお金をさも正しいことのように使う結果に繋がる気がします。

    築地も、オリンピックのことも、結局、当時の「ふつうのひと」たちが結果が、今に現れています。どこが「コンパクト五輪」なのか、なんのためのオリンピックなのかいつのまにかわからなくなったのは誰が原因なのかな、と考えるにはいい本です。

  • ☆感想
    舛添要一が都知事失格なら小池百合子は都知事落第だ!

    (以下敬称略、「 」内は本文より引用)

    ・小池知事へ
    「私の友人のある自民党政治家が、小池のことを[刹那主義の権化だ]と評したことがある。その意味するところは、[先の見通しなど考えず、その瞬間、瞬間で判断する人]だということである」。

    「都知事になってからも、大会会場の見直しを掲げたが、なんの成果も出すことはできず、私がストックしておいた予備費を使うことによって、コストを下げたようなパフォーマンスをしただけであった」。

    ・政治の原点は認知症の母の介護。
    「母の介護をめぐって行政と対立した体験から、改革には政治の力が要ると思った」。

    ・パンとサーカス
    「古代ローマ帝国の皇帝は、パンとサーカスを提供し、ローマ市民を愚民化した」。

    ・地味な行政官
    「私は毎朝出勤して分刻みで各局の報告を聞き、必要な指示を出し、現地を視察する・・・。夜まで公務をこなす地味な行政官に徹した」。

    ・政治の師、森オヤジ(森喜朗 オリパラ組織委会長)との二人三脚でオリパラコスト削減。
    「施設見直しに着手した結果、私たちは既存施設の活用などで約2000億円の削減に成功した。都が整備する10施設のうち、バトミントンとバスケットボールの会場とセーリング会場の3つの施設新設を中止したのである」。

    ・とちょう保育園(2016.10.01〜)開設。

    ・豊洲市場
    「シンプルに言えば、土壌対策を行った豊洲新市場用地の安全性は科学的に証明された。ただし、都民に安心してもらうために永続的に地下水のモニタリングは続ける。2年間のモニタリングは土壌汚染対策法の手続きのためで、あくまで都民の安心、安全のため。だから2年間のモニタリングと市場の開場は関係ないという論理である」。

  • 面白い。読めば読むほど自分がなんでバッシングを受けたのかわかっていないことがわかります。所謂、生理的に受け入れられないタイプに分類されるのでしょう。
    なぜこんな知事に投票したと後悔している有権者に同情します。

  • タイトルが『都知事失格』なんで反省本?を出したのかと思ったら、言い訳とまったく反省するつもりはありません本だった。

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著者プロフィール

舛添要一(ますぞえ・よういち)

 1948年、福岡県に生まれる。1971年、東京大学法学部政治学科を卒業し、同学科助手。パリ大学現代国際関係史研究所客員研究員、ジュネーブ高等国際政治研究所客員研究員などを歴任。1989年、舛添政治経済研究所を設立。2001年、参議院議員選挙に出馬し、168万票を得て当選。 2005年の自民党「新憲法草案」のとりまとめに際しては中心的な役割を務め、2006年からは参議院自民党の「ナンバー3」政策審議会長を、2007年からは厚生労働大臣をつとめる。2014年、東京都知事に選出される。
 著書には、『母に襁褓をあてるとき―介護闘い日々』(中公文庫)、『内閣総理大臣―その力量と資質の見極め方』(角川oneテーマ21)、『永田町vs.霞が関』『日本新生計画』『日本政府のメルトダウン』『憲法改正のオモテとウラ』(講談社)などがある。

「2014年 『母と子は必ず、わかり合える 遠距離介護5年間の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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