ベッドのおとぎばなし (小学館文庫 も 5-3)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061796

作品紹介・あらすじ

復刊第三弾は、男女の情事を描く傑作短編集

女友だちとの会食に向かう途中、にわか雨に降られた美也子は、駅前の本屋に駆け込んだ。軒下で雨宿りをしていると、隣に立つ男から声をかけられ、最初の一瞥で自分の好みの男の範疇に入ると見てとるが……(俄か雨――第一夜)。小学校の同窓会、四十代を目前にした男女が日曜のホテルのティーラウンジに集まった。卒業以来、ずっと断わり続けていた彰子だったが、参加する気になったのにはある特別な理由があった(同窓会――第九夜)。プレゼンテーションの準備を終えた夜、多加子は何度か食事を共にした男友だち・阿久津と飲みに行くことに。阿久津からの情事の誘いを軽くかわし続ける多加子の目の前に、別居中の夫が若い女性と一緒に現れ……(空車待ち――第十七夜)など全34編を収録。時代を超えてスタイリッシュな男女が織り成す情事、大人の女同士が繰り広げる愛憎劇を、流麗な文体で描いた短編集。

【編集担当からのおすすめ情報】
80年代に雑誌連載中だった本書を、密かに読むのを楽しみにしていたというフリーアナウンサーでエッセイストの雨宮塔子さんが解説! 「父は文芸編集者で、当時、森瑤子さんの担当だった」という雨宮さん。作品の企画の秘話から、フランス在住の雨宮さんだからこそ本書で気づいた男と女のあり方を、たっぷりと紐解いてくださいました。

感想・レビュー・書評

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  • 大人の男女の恋愛、ほとんどは既にパートナーがいるか、相手にパートナーがいる、ようは不倫の話。短編というより掌編集で、週刊文春で連載されていた全34話が収録されているそう。
    読んでいるときにはなんだか気にかかる話もあったのだが、結局似たような話が続く(書いた通りほぼ不倫)ので、どれがどれだか印象がない。

  • 【Entertaiement】ベッドのおとぎばなし/ 森 瑶子/20180510 / (27/695)<429/96085>
    ◆きっかけ
    ・?

    ◆感想
    ・短編にするには少々もったいないくらい面白かった。ただ、1989年の本、電話がコードレスだったり、当然メール等なく、男尊女卑の職場だし、時代を感じなくもない。

    ◆引用
    なし

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著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

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