長谷川平蔵人足寄場平之助事件帖2 決意 (小学館文庫 ち 3-5)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094062571

作品紹介・あらすじ

人足寄場が舞台の時代小説、待望の第2弾!

小塚原刑場で、盗賊乙兵衛と捨十、鉦七の情婦お駒の処刑が行われた。逃げ延びた首領鉦七は、平之助と人足寄場に入った癸助への復讐を誓った。
その頃、江戸の町を嵐が襲った。人足寄場では、土嚢を積み準備していたが、高潮と強風で甚大な被害を被った。一部の人足は、三日間の解き放ちで命を掛けて船で江戸に戻ったが、そこには癸助と辰次郎もいた。運良く生き残った二人。癸助はお久邇の店で働いている妹のトミの行方を捜した。
とりあえず、亡くなった人足の葬儀が寄場で行われたが、駆けつけてきたのが病身の長谷川平蔵だった。平之助は、伯父の長谷川平蔵に意見に従い、人足寄場復興のために町年寄の三家を回って資金を獲得しようとする。
お久邇、左吉と一緒にクニが寺に避難しているのを知って訪ねて行った癸助と辰次郎だったが、襲われた癸助は、腹を刺されて辰次郎の知り合いの所に身を寄せる。
そして、トミが男にさらわれた。
調べをすすめる平之助は、トミの居場所を突き止め、今度こそ鉦七を捕まえようとするのだが。
著者渾身の時代小説シリーズ、第2弾!

【編集担当からのおすすめ情報】
解説は、文芸評論家の縄田一男氏です。

感想・レビュー・書評

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  • 引き込まれるストーリーの第二巻
    人足寄場が大きな台風に襲われる。
    低い場所だった界隈の備えの様子や被害が時間経過とともに切迫した状況が描かれ、人物たちの生き様が浮かび上がる。

    寄場と主人公の実家など時間経過とそれぞれの場所のそれぞれの変化も素晴らしい描き方。

  • 鬼平がどんどん弱っていく〜

  • 千野隆司さん、長谷川平蔵人足寄場・平之助事件帖シリーズ、「憧憬」に次ぐ「決意」、1017.5発行です。読み応えがありました。一応、ハッピーエンドで、これで完結とも思えますが・・・。続けば、嬉しいです!

  • シリーズ第二団の書下ろし。長谷川平蔵が作った人足寄場がこのように描かれる作品があるとは。楽しみの増えるシリーズの誕生です。

  • 2017年5月小学館文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。平之助の頑張りが、楽しい。後ろ楯の叔父さん無しの今後が気になります。

  • 63

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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