なぎさホテル (小学館文庫 い 31-12)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063486

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  • 人には帰る場所と時間がある…

    思い出を頭の片隅にしまい、チラチラと見え隠れしているのを横目でみながら新たな出会いを期待して生きているような…残りの人生をまんざらでもないようにするには帰る場所と時間をもち思い出にひたることもひとつかな〜 

    伊集院先生が旅立ち、先生の言葉や考えを帰る時間のひとつにさせてもらってます。
    逗子ホテルみたいな場所に出会いたいですね。

    ぜひ〜

  • 伊集院静作品で、何度か目にした
    「なぎさホテル」。
    あちこちに書かれているように
    人はあたたかく、眺める景色は
    美しい。
    本当に、奇跡のような場所。

    数年前に、跡地を見に行ったけれど、
    ここで奇跡のような物語があったのかと
    思うと、映画のシーンのように思われた。

    人の情け、海景の美しさ、
    書くことの厳しさ。
    そのどれもが、見事な一幅の絵のような
    物語になっている。

    読後にしみじみと、海を眺めたくなった

  • 文句無しの星5つ
    最高の文章と嘘のようなほんとの話
    人と人が関わると素晴らしいもの
    伊集院静心から尊敬いたします

  • 友人の名前と同じホテル
    ネットで検索すると、海岸の傍に建つ
    趣のあるホテルの写真が出てきた。

    このホテルでの滞在(寄宿?)がなかったら
    彼は作家を生業とすることもなく
    夏目雅子さんとであうことも会うこともなかった。

    彼を陰ながら支援する人々のなかで
    上京した彼に自分の連れ合いには内緒だよと
    茶目っ気たっぷりにお金を貸す恩師が好き。

    機関車先生を読んだ時にも感じた
    物語のいとおしさをこの本でも味わった。

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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