- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094066753
作品紹介・あらすじ
ドラマ化もされた“おいしい小説”最新作!
思い出の味を捜し求める迷い人が立ち寄るのは、
京都にある看板のない食堂。
板前の父と探偵の娘が、優しさと温かい料理でお迎えします。
第一話 たらこスパゲティ……アイドルのもう一つの顔
第二話 焼きおにぎり…………若き日の過ちと向き合う
第三話 じゃがたま…………別のソースは使わんでええ
第四話 かやくご飯……………おばあちゃんのごほうび
第五話 カツ弁………………………列車の中で流した涙
第六話 お好み焼き……………どうして置いていったの
連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第六弾!
鴨川流・こいし親娘が、今日もそっと寄り添います。
【編集担当からのおすすめ情報】
連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第六弾!
鴨川流・こいし親娘が、今日も悩める人々にそっと寄り添います。
感想・レビュー・書評
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心地のよいワンパターンな流れ、好きです。京都弁も心地よく、料理の深さも堪能出来す。それぞれのエピソードは多少強引な展開はあるものの、食探しのその先の精神的な解決を出しゃばりすぎない程度に後押ししてくれる。
個人的には最後のお好み焼きが好みです。人生、人それぞれの生き方があり、それを尊重するべき時もある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鉄板の美味しそうな料理。どうやら順番を飛ばしたらしいがこれはさほど関係ないか。
今回はたらこスパゲッティ、焼きおにぎり、かやくごはん、カツ丼、お好み焼きなどシンプル料理。いつもの通り、お客さんの話をあんじょう聞いてヒントを見つけ、お客さんの思い出とあの味を探し出す。
118冊目読了。
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鴨川流(かもがわ ながれ)と、娘のこいし、父娘ふたりで営む「鴨川食堂」シリーズ第六弾。
今回ますます面白く、味わい深い。絶好調ではないか?
お話は「型」が確立されてきて、毎回パターンとセリフまで同じになってきた。
だからと言って、マンネリなど全く感じない。
いわば、いつも同じ容れ物に入っているけれど、開けてみるまで何が入っているか分からずわくわくしてしまう、美味しいお弁当のようだ。
この作品らしく「縁高(ふちだか)」に入っている?
お客様が探す「食」はどれも、戻らない人との思い出だから、切ない味がする。
第一話 たらこスパゲティ
お客様はアイドルタレント。
幼なじみのかっちゃんが作ってくれた、どこにもないたらこスパゲティを探している。
第二話 焼きおにぎり
お客様は大学の名誉教授。
貧しい学生時代に、大家さんの作ってくれた焼きおにぎりを探している。罪の味。
第三話 じゃがたま
お客様は人気小説家。
文学賞を受賞してメジャーになる前に亡くなった糟糠の妻の得意料理を、美食に慣れた今、懐かしむ。
第四話 かやくご飯
お客様は出版社で働く多忙な母親。
一時は義母が同居して子育てを引き受けてくれた。
問題を起こすようになった息子が「おばあちゃんのかやくご飯が食べたい!」と訴える。
息子を立ち直らせられる気がして。
第五話 カツ弁
お客様は人生の終末に差し掛かった女性。
昔、自分と恋人との仲を引き裂いた、恋人の母が作った弁当を食べ、人生の選択はこれで良かったのか確かめたくて。
第六話 お好み焼き
お客様は沖縄から京都に転職しようとしているホテルマン。
家族を捨てて出て行った父が最後に作ってくれたお好み焼きの意味を知りたい。 -
いつも通りおいしい小説。安定の面白さなので一生続いて欲しい。カツ弁食べたい…!!
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流のおまかせ料理(料理の説明付き)が毎回楽しみなシリーズ(*^▽^*)前巻までは図書館に入っていたのに、今回からは入らないみたい(-.-)という事で、お取り寄せをして久しぶりに楽しむこの雰囲気(^^)♪食捜しの「じゃがたま」が食べたいなぁ(゜ρ゜)ちょうどヒロタソースもあるし(^^)v
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お腹が空きました
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シリーズ第6弾。
取り立てて目新しいこともなく
なんならマンネリと言ってもいいような内容なのに
飽きずにさらりと読ませてくれる。
またドラマでも観たかったな。
[図書館・初読・11月5日読了] -
(2021/5/28読了)
はんなり
まんぷく
もてなし
続けて読んだ -
シリーズ第六作。たらこスパゲッティ、焼きおにぎり、じゃがたま、かやくご飯、カツ弁、お好み焼き。ご馳走様でした。
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STORY BOX2018年11月号:焼きおにぎり、12月号:たらこスパゲティ、2019年1月号:かやくご飯、2月号:じゃがたま、3月号:カツ弁、書下ろし:お好み焼き、の6つの連作短編を2019年8月小学館文庫から刊行。シリーズ6作目。流さんの食堂で、依頼人に提供されるメニューと、探偵した食の謎解きが興味深く、楽しい。流さんとこいしちゃんのコンビも絶妙で、面白い。