殺した夫が帰ってきました (小学館文庫 さ 40-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 487
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070088

感想・レビュー・書評

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  • 非常に興味のそそられる本のタイトルで、わくわくして読みました。
    表紙の雰囲気からホラー要素が強いのかと
    思っていましたがどちらかというと推理メインな感じでした。

    無戸籍、DVなどそっちか!と思わせる問題が散りばめられていますが、重くなりすぎずサラッと読めます。
    気軽に読めたので読書で疲労したくない時にオススメです。

  • もっとホラー小説なのかと思いきや、ミステリーでした。
    なかなかに騙されていました。確かにあの時であれば、どさくさに紛れてできるなぁと感心しました。優しいお話しでした。


    やっと手にした理想の生活だったのに……。

    都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。

    その時、二人の前にある男が現れる。男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。しかし、茉菜が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。

    戸惑う茉菜をよそに、和希は茉菜の家に上がり込む。改めて話を聞いてみると、和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。茉菜は渋々それを受け入れる。

    かつての和希はとても暴力的な人間だったが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていった。

    しかしそんな矢先、茉菜のもとに一通の手紙が届く。手紙には一言だけ「鈴倉茉菜の過去を知っている」と書かれていて……

    記憶をなくし帰ってきた、殺したはずの暴力夫。謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。

  • 切ないミステリーが読みたいなら、この1冊。
    (※但し災害について、トラウマのある方は読まない方がいいです…)

    よくある感じかな?と思ってました。
    主人公が崖から落としてしまって記憶喪失になったDV夫が、なんやかんやで主人公の元に復讐目的で帰ってきた!みたいな。
    ところがどっこい。
    「あーそれは嘘だったのね〜…(察し)」
    「え?!そこも嘘なの?!」
    もう途中から、どこを信じていいのか分かりません(笑)
    でも、話は分かりやすいです。
    登場人物も少ない。
    サクッと読めます。
    個人的には、結末にちょっと物足りない感があったかな…。
    なんとなくですが。。
    けど、総じて面白かったです!

  • この本を
    手にした時から
    ミスリード
    予想裏切る
    怒涛のラスト

  • 題名や帯に惹かれて買ってしまいました。読んでみたら、伏線回収では、震災と無戸籍が関係してて、最近読んだ本(「護られなかった者たちへ」「トリカゴ」)を思い出しました。偶然ですけどね。
    伏線回収は、びっくりするほどではなかったけれど、なるほどね〜ってくらいです。ちょっとごちゃごちゃしてん?どういうこと?ってところもあり、読み返すこともありましたが、読み進めていくうちにすっきりしました。
    ラストの1ページはちょっといきなり過ぎて、理解するまでに時間がかかりました。
    1日でサクサク読めるのでミステリー好きな人の一服って感じです。

  • 読みやすい文章で、続きが気になって仕方なくて一気読みした。

    殺したはずの夫が帰ってきて、なおかつ殺される前のことはすっかり忘れていて、人が変わったように優しい人になっていた。穏やかな夫との同居生活に少しづつ主人公は心を開くのだけれども、夫が記憶を取り戻したら…と主人公は怯える。その恐怖が読んでるうちにだんだんと変わっていって、あれ?と思ったころには怒涛の展開に。
    ひっかかった部分は全部回収されて、最後は切なくて希望を感じさせる終わり方だった。
    2人とも幸せになーれー。

  • 5年前に夫である鈴倉和希を崖から突き落としたはずが、仕事関係の穂高という男性に家まで付きまとわれて揉めている最中に、夫が帰ってきた。

    突き落とした理由は、夫からのDV。

    夫を崖から突き落とした鈴倉茉奈は、果たして警察に捕まってしまうのか?
    何故、亡くなっているはずの夫が帰ってきたのか?
    記憶喪失である夫、鈴倉和希は記憶をはたまた取り戻してしまうのだろうか?

    そこには、幼少期の過去に隠されていた思い出があった。

    オーディオブックで読みました。
    途中で名前と人物がすり替わるところに注目!
    ハラハラ、ドキドキはなく、カラクリを知って納得。

  • リビングにしれっと置いていたら、旦那さんが二度見しちゃう表紙(タイトル)です。

    帰ってきた夫の謎や過去と現在の話が行き交う中で浮かぶ疑問。最後に全てが綺麗に重なりスッキリ。
    ドロドロ系を想像してましたが全然違います。読みやすかったです。

  • 思いもよらない結末だった。全てが違うという衝撃がすごかった。この作者の他の作品も読んでみたいと思った。

  • 展開が最後まで読めなくて、ずっと考えながら読んでいた。
    帯の伏線、本当に最後まで読んでから見返すとそう言うことかーってなるのが凄く気持ちいい!
    サクサク読めるのと読んでいて飽きないのであっという間に時間が経っていました。

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著者プロフィール

2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。21年、コミカライズ版『塀の中の美容室』が、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。著書に、『幻想列車 上野駅18番線』『殺した夫が帰ってきました』など多数。本書は、相続を通し、バラバラだった家族が過去の軋轢や葛藤を乗り越える期間限定の家族の物語。

「2022年 『相続人はいっしょに暮らしてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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