- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094071245
作品紹介・あらすじ
許されざる恋を描く和風王宮ファンタジー! 神話に由来する八つの家が支配する国「千和」。八家の者は「術」と呼ばれる特別な力を持ち、なかでも特に強い術を持つ男が千和の王位に就くことになっている。 七十年前、八家の中で最も神に近い家とされていた天羽家が、突然都を去り、政治を放棄した。天羽の強い力を必要とする七家は、新しい王の即位のたびに、天羽家から后と巫女を兼ねた女子を迎えて祭祀に関わらせるようになる。だが天羽と七家の関係は悪化、都に送り込まれる天羽の娘は、いまや人質同然に後宮で軟禁されることが慣例となっていた。 このたび、新王・一嶺鳴矢の后に選ばれた天羽淡雪も、都での天羽の者である自分の立場はじゅうぶん理解していた。后とは名ばかりで、ここでは異端の者。逃げることもできず、逃げたところで帰る場所もない――。 そんな淡雪には遠くの物事を見る能力があった。後宮からその術を使って鳴矢を見た淡雪は、彼が想像していたような厳しい王ではないことを知り、次第に興味を抱くようになるが……。 触れあうことはおろか話すことも許されない王と后。禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー!
感想・レビュー・書評
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とても読みやすかった。
とりあえず2巻も読んでみたいと思う。
鳴矢の軽〜い感じが少し違和感があるが、これからどう変わっていくのかも気になる。
淡雪のキャラもまだ掴めないでいる。
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遠くの物が見える后と火を操る王。互いに触れる事や話すことはタブーとされているが、惹かれ合う、、、
先が気になる -
后の立場の主人公は能力持ちの八家のひとつ、天羽家の出。強い力を持つ天羽家が都を離れたために、八柱のバランス崩れて『術』がうまく働かなくなったので、ひとりの娘が后として来ることになっていた。后だが幽閉され、妻としては扱われず、月に一度の神事くらいしか王とも会わないような生活。
本当は良い人(身分、能力、見た目等)である女性がなんらかの状況で虐げられていて、それを割と型破りな身分の高い男性が救い出すという深山くのえお得意のパターンになりそうな…まだ、この巻だけだと始まり始まり~くらいなところまでしか進んでません。恋愛ものは基本の押さえが大事だと思う。 -
安定の深山先生! よかった!
特別な「術」を持つ者が支配する国、王は都を去った天羽の家から后を迎えるならわし。この婚姻は神事のための形だけのもので、后は軟禁状態にされる。けれども当代の王は后の淡雪に一目惚れし……。
月一度の神事の時しか会えないし話せないし指一本触れられない、そんな制約の多すぎる関係がどう進むのか、終盤の展開はグッときました。読んでいる方も一緒にキュンキュンして甘酸っぱい気持ちに。
巫女として育てられすべてを諦めたような淡雪が、開けっぴろげで純粋な王に少しずつ心を開いていく様がとてもよい! 早く続きが読みたい! -
王と后,名ばかりの夫婦のはずが,出会ってしまった一目惚れ.赤い髪の王鳴矢が素朴で優しくていい感じ.
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凄く素直な恋愛物。設定は重めなのにキャラが皆凄く素直で純粋なので受ける印象が軽い。軽過ぎるくらいかなとも思うけど、真っ直ぐな恋は可愛くてほのぼのします。王は王としての仕事ちゃんとしてるのか不安になるくらいゆるっと暮らしていて、淡雪も閉じ込められてるしで本当に恋がメイン。