王と后 (小学館文庫 C み 4-5 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 180
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094071245

作品紹介・あらすじ

許されざる恋を描く和風王宮ファンタジー! 神話に由来する八つの家が支配する国「千和」。八家の者は「術」と呼ばれる特別な力を持ち、なかでも特に強い術を持つ男が千和の王位に就くことになっている。 七十年前、八家の中で最も神に近い家とされていた天羽家が、突然都を去り、政治を放棄した。天羽の強い力を必要とする七家は、新しい王の即位のたびに、天羽家から后と巫女を兼ねた女子を迎えて祭祀に関わらせるようになる。だが天羽と七家の関係は悪化、都に送り込まれる天羽の娘は、いまや人質同然に後宮で軟禁されることが慣例となっていた。 このたび、新王・一嶺鳴矢の后に選ばれた天羽淡雪も、都での天羽の者である自分の立場はじゅうぶん理解していた。后とは名ばかりで、ここでは異端の者。逃げることもできず、逃げたところで帰る場所もない――。 そんな淡雪には遠くの物事を見る能力があった。後宮からその術を使って鳴矢を見た淡雪は、彼が想像していたような厳しい王ではないことを知り、次第に興味を抱くようになるが……。 触れあうことはおろか話すことも許されない王と后。禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすかった。
    とりあえず2巻も読んでみたいと思う。
    鳴矢の軽〜い感じが少し違和感があるが、これからどう変わっていくのかも気になる。
    淡雪のキャラもまだ掴めないでいる。

  • 遠くの物が見える后と火を操る王。互いに触れる事や話すことはタブーとされているが、惹かれ合う、、、
    先が気になる

  • 后の立場の主人公は能力持ちの八家のひとつ、天羽家の出。強い力を持つ天羽家が都を離れたために、八柱のバランス崩れて『術』がうまく働かなくなったので、ひとりの娘が后として来ることになっていた。后だが幽閉され、妻としては扱われず、月に一度の神事くらいしか王とも会わないような生活。
    本当は良い人(身分、能力、見た目等)である女性がなんらかの状況で虐げられていて、それを割と型破りな身分の高い男性が救い出すという深山くのえお得意のパターンになりそうな…まだ、この巻だけだと始まり始まり~くらいなところまでしか進んでません。恋愛ものは基本の押さえが大事だと思う。

  • 安定の深山先生! よかった!
    特別な「術」を持つ者が支配する国、王は都を去った天羽の家から后を迎えるならわし。この婚姻は神事のための形だけのもので、后は軟禁状態にされる。けれども当代の王は后の淡雪に一目惚れし……。
    月一度の神事の時しか会えないし話せないし指一本触れられない、そんな制約の多すぎる関係がどう進むのか、終盤の展開はグッときました。読んでいる方も一緒にキュンキュンして甘酸っぱい気持ちに。
    巫女として育てられすべてを諦めたような淡雪が、開けっぴろげで純粋な王に少しずつ心を開いていく様がとてもよい! 早く続きが読みたい!

  • 鳴矢が王なのに気さくで、周りが慌てるほど自分に正直。
    淡雪に恋する純情青年で大変可愛らしかった。
    ただ持った力は殊の外大きいようだし、力が増している理由も気になる。
    過去も影響しているようなのに、今回の話では明らかにならないので、非常に先が気になる。

    鳴矢の件もそうだが、淡雪の実家である天羽家が都から離れた経緯も当時の記録から抹消されているようで気になる。
    淡雪が力を持っていながら、黒髪である理由も。
    あらゆる謎は謎のまま、風呂敷を広げていく形なので、今回は畳むまでに至らず。
    設定とキャラ紹介といった話が多く、序章という位置なのだろう。
    進んだのは、鳴矢と淡雪の親密度くらいか。
    あらゆる謎が解明されるのはいつになるのか。
    追っていきたいシリーズになりそうだ。

  • 后が王を受け入れるのが早くて、余計なすれ違いなどがないところが良かったです!

  • 『桜嵐恋絵巻』以来な気がするけど、相変わらず深山さんの作品は読みやすく面白い。タイトルがものすごいシンプルなのも逆に目を引いた。
    ちょっと特殊な設定で最初は小難しい感じがしたけれど、読み進めていけばさほど気にならない。
    中継ぎだからと侮られている王と、決まりだから仕方なく迎えられたけど厄介者扱いされてる后が、徐々に打ち解けていく感じがとても良い。まぁほとんどは王の方が初見で一目惚れしてくれたおかげだけど。
    個人的にはもう少し鳴矢の態度が王様っぽかったら良かったなとは思ったけど(中継ぎとはいえフランクすぎないか?)気安く会えない嫁を想って右往左往してんのは可愛かった。
    事件のせいで鳴矢の中継ぎ扱いが変わりそうな気配もあるし、淡雪の天眼天耳の術がバレるのか、明かすのかも気になるので続きも楽しみ。

  • 王と后,名ばかりの夫婦のはずが,出会ってしまった一目惚れ.赤い髪の王鳴矢が素朴で優しくていい感じ.

  • めっちゃ良かった!思ってたよりも軽く読めた。王が結婚式で初めて会った后に一目惚れ。でも掟で后に会えるのは月に一回だけ、后は屋敷から出てはいけない決まりで、屋敷の前で図体のでかい男が切なげに名前呟いてるって、もう、それだけで萌える!キュンキュン来る!
    王も過去に色々とあったようだし、后も小さな頃から閉じ込められた生活に何もかもを諦めて生きてきてるし。
    お願いだからこの二人幸せになってと祈りながら2巻を手にします。

  • 凄く素直な恋愛物。設定は重めなのにキャラが皆凄く素直で純粋なので受ける印象が軽い。軽過ぎるくらいかなとも思うけど、真っ直ぐな恋は可愛くてほのぼのします。王は王としての仕事ちゃんとしてるのか不安になるくらいゆるっと暮らしていて、淡雪も閉じ込められてるしで本当に恋がメイン。

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