山に抱かれた家 (小学館文庫 は 3-5)

  • 小学館
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本棚登録 : 286
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094073386

感想・レビュー・書評

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  • 海が見える家シリーズの続編です。
    海の家から山の家へと物語は続いていきます。
    良かったです。
    群馬県の山中の廃屋同然の家を購入し、今回は慣れない山の生活で四苦八苦する文哉ですが、周りの協力も得ながら頑張って生活していきます。
    最後の凪子からの手紙が良かったです。
    文哉と凪子が山に抱かれた家で暮らす姿を見てみたいです。
    頑張れ文哉^_^

  • 久しぶりのシリーズ、今回は海が見える家ではなく山での生活がスタートしました。
    自給自足的な暮らしは期待しすぎず、悲観しすぎず、諦めずな主人公。
    大事な事はどこで生活してもやはり人との繋がりなのだなと。
    癖のある人にも怒らず好感を持たれるような関係を作れる主人公にその地で生きていくための戦略?すら感じます。
    新しい生活の場ではちょっとした勇気も必要なのだとも。
    この先のシリーズも楽しみです。

  • てっきり房総半島で終わって、ずいぶんと宙ぶらりんだなと悶々としてたけど、続編が出てこんな早くに読める僥倖。ノーマークだったので平台で見つけて→よっしゃ。ラストの凪子の手紙にウルッとじんわり来てます。今回来ないのかなと思いつつ待ち侘びてしまった、凪子が教習所ってフッ。市蔵の癖が凄いけど村人6軒も相当な癖のある、房総半島も最初は人間関係に苦労したけど、鉈で作業とかふみやもたくましくなった。田舎に逃げただけと糾弾された元カノとの会話も現実社会と山と比較出来ているのが上手。山〜本当に楽しいし楽しみすぎる。

  • 海から山へ!
    大好きなシリーズなので文哉が山でどんな生活を送っていくのか楽しみで読んだ。
    今迄の海での生活のおさらい、山へ来るまでの流れの復習から始まりいよいよ山での生活。
    と思いきや、文哉の山生活の一人暮らし準備期…少し停滞気味を感じながらそのまま終わってしまった。
    前作までを引き込まれながら読んでいただけに少し物足りなさはあるけれど新しい土地、環境、新しい人々…そうそう何かが大きく動いたり良い流ればかりがあるはずもなく、これがリアルな山生活なんだろうなぁ…と。

    都倉、美晴との電話でのやり取りで文哉が2人に語りながらも自分に言い聞かせてる、自分の気持ちを確認しながら心の整理をしている様子はこのシリーズらしいなと印象深かった。
    都会と田舎…優先するものも必要なものも変わってくる。当然人生観も変わってくる。何を得て何を捨てるか。
    自分が何を望み、どうしたいのか…自分次第なんでしょうね。
    どちらが正しいとか間違ってるなんて無いし、理想と現実もまた違う。
    自分が少しでも心地良く暮らせる生活を自分が模索して見つけていくしかない。
    どんな形であれきっと不安はつきものだという気がする。
    どんな時もどんな状況でも文哉のようなブレない凛とした姿勢が羨ましい。

    次はまた、山での生活に変化が起きそう!
    続編を待っていよう

  • はらだみずき『山に抱かれた家』
    2024年 小学館文庫

    大好きな『海が見える家』シリーズの新章スタートです!めっちゃ嬉しい!!
    舞台を海辺から山間部の集落に移しての物語の始まりです。
    まずはこうしてまた文哉に会えたことに感謝です。
    山の家とはいえ、まだまだ人が住める状況でない家と庭と畑。これを海の家での体験と夢を糧に開拓していく姿に胸が熱くなります。
    僕はもう文哉のような若さはないけど、僕自身も憧れる生活を文哉が頑張って自分のものとしていこうとしていることにわくわくします。
    そして凪子とはどうなっていくのか。
    物語はまだまだ序章。これからどう展開していくのか、更なる展開も楽しみです。

    #はらだみずき
    #山に抱かれた家
    #小学館文庫
    #読了

  • 海の見える家からのファンです。文哉の成長、今回が一番強く感じられました。このシリーズ、とにかくその場に自分がいるような臨場感と、主人公への憑依感が半端ないです。

  • 田舎暮らしのイメージを少し具体的に肉付けしてくれる。

  • 海の見える家から山に抱かれた家とともに、文哉は生活の拠点を山へと移す。
    田舎の山の家を購入するための資金
    荒れ果てた家屋
    山に現れる動物や害虫
    新たな人間関係

    癖のある菊次郎の存在に困惑する部分もありましたが、生きて行く以上は割り切って考えることも大切なのだと思う。情があれば人はそれに頼ってしまう。

    田舎で暮らすということは嫌なことは嫌だとはっきり言うことも大切だと言う言葉は的を得ているかも。

    凪子が田舎に溶け込めるか心配する文哉だけど、むしろ女性の方がこういうのは逞しいものなのかも。

    安易な田舎暮らしへの憧れは止めときましょう

    それでもこの先が気になります。

  • 田舎は大変だよね
    想像する3倍、変な人いるから
    良い人もいるのだけど

    次作から2人で暮らすことになりそう
    次の難問は何ぞや

  • 新しく始めた生活は。
    誰か一人からでも注意される人間というのは、接する事により何かしら問題が起こる可能性があるからだろ。
    どんな環境であったとしても、一緒に決めた場所ならば共に暮らしていくべきだろ。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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