山に抱かれた家 (小学館文庫 は 3-5)

  • 小学館
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094073386

感想・レビュー・書評

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  • あまり一気読みするほど熱中できる本ってないけど、このシリーズは本当に自分の心を躍らせてくれて、気づいたら読み終わってしまう。

    今回から舞台は山になったけど、自分のワクワクする道で逆境を楽しみ、跳ね除けていく史哉のたくましさが羨ましい。

    今作で1番印象的だったのが、史哉が元恋人の美晴や知人の都倉と電話で話をするシーン。

    頑張ったって認めてもらえない
    悪いのは自分じゃなくていつもまわり
    やりがいのない世界に嫌気がさしている

    都会に暮らし、そう言う美晴に対して、田舎に暮らし、全てが自分次第の世界で生きている史哉

    自分がやりたいことで暮らしていけば、お金でも替えられないものが手に入るかもしれない。
    都会の便利さや快適さは、お金を払って買えるわけで、それを手に入れるためには、お金のために稼がなくてはならない。

    人や環境のせいにして自分の不幸を嘆く美晴と、自分次第の世界に飛び込み、開き直って自分の生きる道を見つけた史哉の対比が見えた。

    都会でしか得られないものもあるし、田舎でしか得られないものもある。
    自分が何を大切に生きていきたいのか?お金?家族?恋人?ワクワク?
    を問われている気がした。

    どこで生きるか?も大事。
    でも、そこで自分の人生を楽しいものにするか?つまらないものにするか?は自分次第。

    人や環境は変えられないけど、変えられるものに目を向けて嫌なことや苦しいことの中にも楽しさを見出していける人は強いなと思う。



  • 中盤まで、凪子は無理だろうとか、なんか決めつける感じの主人公の傲慢さにイラッとしましたが、途中からは興味深く読めました。
    まだまだ続きそうです。
    今後の二人の山での暮らしと、商売の広がりが楽しみです。

  • 一緒に文哉と山の暮らしをしているつもりで、楽しみながら読みました。

  • 03月-17。3.5点。
    海が見える家、続編。群馬の一軒家が気になる主人公、格安のため購入を検討する。。。

    面白い。第2ステージとも言う展開で続編も出そうな感じ。楽しみ。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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