逆説の日本史 14 近世爛熟編 (小学館文庫 い 1-24)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086027

感想・レビュー・書評

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  • フゥ~、漸く読み終わった…。このシリーズ、最初から読んでいるけれど、あまり興味が湧かない時代になってきて、いまイチ読み進むスピードが上がらず。
    今回、頃は元禄、ということで忠臣蔵から始まって、それが明治維新につながっただの、前巻で触れられた「綱吉名君説」が縷々述べられたり、牽強付会、我田引水の謗りも恐れず相変わらずの井沢節。自説の繰り返しといきなり話が飛んじゃうのにはもう馴れたけど、興味が湧かない分、ちょっと辛い。
    後半述べられる儒教や朱子学を基にした中国や朝鮮に対する論述も舌鋒鋭く、これを鵜呑みにするのも何かと思いながら、今の政治のこれらの国に対する付き合い方ちゅうのを、こういうことも頭に入れながら見るのも、まあ一興かと。
    最後の琉球王国の件り、『テンペスト』の前の時代の話だけど、孫寧温がいたら良かったのにねぇと思ったり。

  • インフレだった元禄時代、貨幣改鋳は悪

  • 歴史は、時代時代を切り取ってマニアックに閉じこもって覚えるのではなく、マクロから視ることが大事。この逆説シリーズは、そもそも当たり前で冷静な視点で物事を考えるべしと気付かせてくれる、よいキッカケになる。

    忠臣蔵と赤穂事件の違いから、日本史全体を一気通貫している怨霊信仰・日本教が浮かび上がる。のちの倒幕や二・二六事件の思想に繋がっていくなんて。こんなこと学校じゃ絶対教えてくれない。

    「自分の歴史的位置」言い換えれば「使命」が認識できていたかどうか。綱吉後の新井白石に対する著者の考察は鋭い。

    ドラマ的には地味な江戸時代中期、一層興味がわいてきた。

  • “側用人”という改革実行のためのシステムを作り、戦国のある種野蛮な気風を一掃し、文治主義を確立した綱吉の功績。
    そしてそれがいかにして後世に貶められて伝えられているか。
    忠臣蔵のウソとそのウソが何故補強されて今日まで伝えられているのか。
    14巻も相変わらず面白いっ。

  • 読みやすいし、興味深い。少し、奇をてらい過ぎてる感じもあるが、説得力のある説が紹介されている。

  • 2011/12/6 Amazonより届く。
    2016/3/18〜4/3

    江戸時代に入って、忠臣蔵、商人文化、日明の関係、琉球との関係に焦点をあてた、いつもの井沢節。ではあるが、本書は現代の世の中を生き抜くための示唆に溢れている。倉庫に入れずに、手元に置いておこう。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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