希望ヶ丘の人びと 上(小学館文庫 し 5-9)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086126

感想・レビュー・書評

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  • はじめ主人公の境遇にイライラして、読んでいてストレスを感じた。マリアが出てきたとこから“希望”が持てだした。下巻に期待。

  • "亡き妻のふるさと"だったニュータウン希望ヶ丘に引っ越した田島家。しかし父子三人の新生活は、スタートから難問続出…。泣いて笑って心あたたまる感涙必至の家族小説。
    コロナウイルス禍でなんとなく世の中がぎすぎすしている今日、重松節たっぷりのホームコメディで心が癒される。「希望は世界のどこかに転がってるぜ」って、まさに現代の全世界に発したいメッセージである。因みにカラオケメドレーでいちばん「おっ」と思ったのは、少女隊『Forever』。

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • テレビドラマにしたら面白いかも。

  • 希望が丘という名のニュータウンに住む人々をめぐるお話。
    最初は主人公のネガティブな考えや優柔不断な性格に共感できず、人々との出会いにあまりにも偶然が重なりすぎて「そんなバカな。。。」と思ってしまい、期待はずれかなと感じていた。
    ただ、主人公を取り囲む(巻き込む?)人々のキャラクターの良さがだんたんと滲み出てきて、気がつくと引き込まれていました。

  • いつもながらの重松節。

    オヤジでなければわからない、そんなオヤジに共感したり、感心したり。
    自分に近いオヤジキャラが必ずいる。

    とりあえず下巻にも期待。

  • 家族をテーマにした、どこにでもあるような話しだけど、読んでくうちにだんだん引き込まれる。一生懸命なお父さんだけど、先どうなるのか。下巻へ。

  • 希望ヶ丘に移り住んだ家族のちょっとした出来事、トラブル。
    淡々と進むストーリーですが、家族1人ひとり色んな思い、
    希望を持つ心情が面白かったです。

  • あとがきにも出てきますが、本書のテーマは、こんな時代だからこそ、読んでいる人が「希望」を持てる本にしたい。

    「希望」ってのは、「幸せ」ってのは何なのか? それを問いただす作品でもある。

    「希望が丘の連中ってのは、とにかく幸せの幅が狭いんだ。庭付き一戸建て、 ローンの支払いは順調、旦那は出世街道まっしぐらで、カミさんは教育熱心、 子供はみんなまじめな優等生…それ以外の幸せってないのか?」

    作品にでてくる希望が丘の市民だけでなく、自分自身もそうなんじゃなかな?って考えさせられる。
    「幸せ」を他人と比較することで、得ていないだろうか?本当ならばみんなそれぞれの形であるはずなのに、みんな同じ形を追い求める。それはそれで、間違えだとなんて思わない。

    でもそれだけでない形もあるんだよね。
    わかっているんだけど、なんかそれがわからなくなってしまう。いや、わかってはいるんだけど、見えないふりをする?

    ずっと、自分自身の幸せの形を持ち続けている、本作途中から登場してくる「えーちゃん」なんだろうな。年をとって、おっさんになって見た目は格好悪くなっても、みんなが失ったものをもち続けていく。
    えーちゃんは希望が形を変えた存在としてこの作品中は書かれている。

  • 最初はなんだかなぁ…という感じだったが、次第に引き込まれてしまった。どこにでもありそうな話だとは思うけれど、重松さんはやはり巧いのだろう。

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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