満開の栗の木 (小学館文庫 ア 4-6)

  • 小学館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087161

作品紹介・あらすじ

スウェーデンでいまもっとも人気がある女流作家カーリン・アルヴテーゲンの最新作。それは北欧ミステリ界を騒然とさせた絶望と希望の物語。事業で大成功してなにもかもを手に入れた実業家アンダシュは、強烈な空虚感から自殺未遂をしてしまう。病院を無断で抜け出した彼は、スウェーデン北部の寒村にあるヘレーナのホテルにたどり着く。そこで出会ったヘレーナもまた、離婚や娘との関係で、満たされない心に苦しんでいた。北欧ミステリの最高峰である"ガラスの鍵"賞受賞から十年の時を経て、アルヴテーゲンのエポックメイキング的最高傑作がここに誕生した。

感想・レビュー・書評

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    「北欧ミステリの女王、アルヴテーゲン最新作

    スウェーデンでいまもっとも人気がある女流作家・カーリン・アルヴテーゲンの、北欧ミステリ界を騒然とさせた最新作。
    事業で大成功して、なにもかもを手に入れた実業家アンダシュは、強烈な空虚感から自殺未遂をしてしまう。病院を無断で抜け出した彼は、スウェーデン北部の寒村にある、ヘレ-ナのホテルにたどり着く。
    ヘレーナも望まない離婚から、苦々しい想いのなかで、一人娘を育てていた。
    アンダシュは自らの素性を隠しながら、このホテルで働くことになる。

    ヘレーナとアンダシュ、ビートルズのヴィンテージギターを所有する謎の男・ヴェルネル、ヘレーナの隣人アンナ=カーリンなど、登場人物のだれもが満たされない心を抱えながら、その足りないピースを探して、この村でもがくのだが・・・・・

    北欧ミステリ〈ガラスの鍵〉賞受賞作家の3年ぶりの新作は、彼女のエポックメイキング的作品となるにちがいない!」

  • あらすじ
     事業で大成功してなにもかも手に入れたアンダッシュは、虚無感から自殺未遂をし、病院を抜け出して幻のギターを求めに行く。行き先は田舎の変わり者、ヴェルネル。しかし上手くいかず、がっかりしたまま、近くのホテルい泊まる。  ホテルのオーナーヘレーナは夫と離婚したばかり。娘との関係や、心の傷が全然癒えていない。
     その向かいに住むアンナカーリンは、考えが狭く、隣の敷地の弟夫婦とうまく行っていない。もともとこの土地は叔母のヘルガのものだが、つい最近亡くなったのだ。

     作者はスウェーデンで最も人気のある作家らしい。あとがきを読むと、もともと寡作なようだ。数年のブランクをあけて発表されたこの作品。ミステリーではないと思う。事件ってないし。でも、北欧ミステリーのエッセンス、細かな人物描写や、生活や人生ってうまく行かないことも多いけど、人って生きていく-みたいな事が書かれていて、読んでて楽しかった。本国で人気があるのもわかる。

  •  アルヴテーゲンだから、ミステリーかと思って読んでたんだけど…。

     事業に成功したが、虚無感にとらわれ自殺未遂をおこした男と、田舎でホテルを経営している離婚した女性経営者。
     それぞれが、自分のトラウマにむきあっていく話。

     延々と同じところを回ってる感じがあって、ちょっとしんどいのだえど、らせん階段を昇って行って気づいたらすごい見晴らしのいいところに出たよ、って感じ。
     
     周りのキャラが、一癖も二癖もあるのだけど、彼らを通して二人を見ることで、結局人は一人だけで存在することはできないし、人を癒すのも人なしにはできないのだと語っているように思う。
     とはいえ、偏見に満ち満ちた老婦人にはいらっとしたけどww

     で、物語は、これからでしょ、ってところで終わってるんですけど。
     うーん。
     これから、ってところはロマンス小説みたいになるだろうし、むしろそうなるほうが正しいってわかってるからかな。
     
     人生には、それがステレオだろうが<ロマンス>は必要なのです。

  • ミステリーと思って読み始めたけど、読み終わった今は、なんだろう?不思議な感触。

  • 2014年1月5日読了。

  • ミステリではない。閉鎖感のあるコミュニティに集まった男女四人の地味な物語なのだ。

    ストーリーはあってないようなものなので、どうしてもキャラに注目せざるを得ないのだが、共感もできなければ、人物造形が巧みという訳でもない。こうなると苦痛でしかない。時間の構成が荒っぽく、それぞれの生い立ちから幼少期のトラウマまで、現在の進行中にいきなり顔を出すというフリーダムさに混乱してしまった。丁寧に心理を描いてるようには見えるけれども、一向に響かない。

    作者にとっての実験的な作品に当たってしまったアンラッキーさを差し引いても、特にリピートしたいとは思わない。相性抜群だと思い込んでいた北欧ミステリでこれだけハズレが大きいと、さすがにある種のショックは感じる。そこが一番印象的でした。

  • 有名なミステリ作家とは知らずに読み始めたけれど、この作品がたまたまなのか、いまいちぱっとしなかった。
    和訳のせいか、スムーズに読めず残念。
    途中で読み飛ばし始めた。
    おもしろさを見つけた人に語ってもらいたいな。

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