NOS4A2-ノスフェラトゥ- (下) (小学館文庫 ヒ 1-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (569ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088106

作品紹介・あらすじ

モダンホラーの旗手が描く話題沸騰の傑作!

連続児童誘拐犯のマンクスに殺されそうになった記憶に苦しめられ、重度のPTSDを患ったヴィクは、入院生活を経て病を克服し、幼い頃に休暇を過ごした湖の家で息子ウェインと水入らずの日々を送っていた。しかしそれもつかのま、ヴィクへの復讐に燃えるマンクスはウェインをさらい、ロールスロイス・レイスで彼の作り上げた王国〈クリスマスランド〉へ向かう。ヴィクは息子をとりもどすため、満身創痍の体でバイク・トライアンフを走らせるーー。
ベストセラー作家ジョー・ヒルが放つ、ダークホラーの傑作がここに完結! 解説は、ミステリ研究家の霜月蒼さん。


【編集担当からのおすすめ情報】
本作は2013年度ブラム・ストーカー賞最優秀長篇賞にもノミネートされ、米国でも大きな話題となっています。発表は2014年5月、ぜひご注目ください。

感想・レビュー・書評

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  • 同じような能力を持つ女性に再々会してのくだりなんて、不覚にも涙が。。。素敵な物語をありがとう。読後の余韻が心地よい。愛ですよ、愛。

  • オカルティックホラー。
    吸血鬼に息子を奪われた母親の逆襲。
    やっと話が繋がる感じ。
    母親が精神病だったり、手助けしてくれる人もちょっと危なかったりで好みは分かれる。

    息子が自覚なしに精神的に冒されていくところが読んでてドキドキした。
    逆から読むところとか原語とかの方がいいんだろうけれどどんなだったんだろう。

  • ファンタジーホラーみたいな作品。「ノスフェラトゥ」とは吸血鬼とか不死身とかいう意味らしい。その言葉を表わすNOS4A2のナンバーをつけたロールスロイスに乗る老人は連続児童誘拐犯で、主人公の少女は自転車で橋を渡ると、その老人に出会い、殺されそうになる。老人は逮捕され、その後刑務所で死亡するが、大人になった主人公はその老人に息子を連れ去られ、自身も襲われ、得体のしれない老人と存在しない場所で戦うことになる。「想像の橋を渡ると遠く離れた場所へたどりつく」ことや「他の人には聞こえない電話がなる」という非現実的な部分と、主人公の精神的葛藤の戦いや実際の対決の戦いの現実的な部分の両方が激しく描かれていてあまり長さを感じさせない。しかしなんとも言えず好みが分かれそうな作品。

  • 主人公ヴィクは幼い頃から現実にはあり得ない体験を繰り返す。恐ろしい怪物マンクスとの対決の後も、執拗に繰り返される闇からの声に苦しみ、自分にとことん自信が持てず、愛するルーとウェインと関係を保てない。そんな彼女がウェインをマンクスに拐われたことにより、全てを捨てて取り返そうと戦う姿が、とても感動的だ。とにかくヴィクの心の描写が丁寧で、過酷な体験にずるずると負けていく所がリアル。だから奮起してからの彼女が、より強く輝いてみえる。後半は特に一気読みだ。

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