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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094601060
作品紹介・あらすじ
現代日本人の食生活の原点は?多くの学者が日本海沿岸にフィールドを設定して論証した。森浩一をはじめとする著名な研究家たちの鋭い討論は、21世紀を迎える我々の生活に多大な指針を与える。
感想・レビュー・書評
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2012年9月6日読了。1980年代に富山県で開催された「日本海文化を考えるシンポジウム(富山シンポジウム)」における、各論者の日本海側(韓国、中国含む)の食文化に関する報告とディスカッションの模様を収録。塩・味噌の利用、酒の発達、馴れずしなど微生物による発酵を使った保存の利く・美味な食物など、日本の中でも日本海側は食文化の多様性といった点で、太平洋側を圧倒しているようだ。「山陽」はいいが「山陰」という言い方は穏当ではない、むしろ「海陽」と称するべきではないか、という発言が面白い。「延喜式」や「多聞院日記」といった食に関して克明に記録した文献あってこそ、現代の研究者も食について研究し続けることができるんだね。学問や研究機関の存在は大事だし、フィールドワークも大事だ。
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