- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096824108
作品紹介・あらすじ
科学・工学の発展に寄与した貴重な書物たち 2012年に金沢21世紀美術館からスタートし、2013年名古屋市科学館、2015年グランフロント大阪北館、2018年上野の森美術館、2019年JR九州ホールと巡回した金沢工業大学が主催する展覧会「世界を変えた書物」展は、2022年に再び金沢へ凱旋、21世紀美術館での展示をもって閉幕となる。日本科学技術ジャーナリスト会議による「科学ジャーナリスト大賞」も受賞(2019)したこの展覧会の概要を記録し、かつそこからそれぞれの関心を広げ、深めるための手がかりとして、2022金沢展の開催を期して書籍を刊行する。 【編集担当からのおすすめ情報】 科学的発見、技術的発明の原典初版を収集した稀覯(きこう)本を数多く掲載し、ニュートンやコペルニクスといった、著名な科学者の初版本がどのような内容であったか、実際のビジュアルとともに紹介。書物同士の関係性にも言及し「知の系譜」も体系的に理解できます。
感想・レビュー・書評
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K.I.T金沢工業大学主催「世界を変えた書物」展の図録。
科学と工学の稀覯書の展覧会で、場所は金沢21世紀美術館、他。
1 古代の知の伝承 2 ニュートン宇宙 3 解析幾何学
4 力・重さ 5 光・色彩 6 物質・元素 7 電気・磁気
8 無線・電話 9 飛行 10 電磁場 11 原子・核
12 非ユークリッド幾何学 13 アインシュタイン宇宙
14 量子論
「世界を変えた書物」展、工学の曙文庫、
「世界を変えた書物」展を設計する、
「世界を変えた書物」展をより楽しむためのブックガイド
索引有り。
「世界を変えた書物」展は、科学と工学の稀覯書の展覧会。
原本や写本、それらを翻訳したものや活字で印刷したものの
実物が多数展示、紹介され、この本では解説も含まれています。
エウクレイデス(ユークリッド)、アルキメデス、コペルニクス、
ケプラー、ガリレイ、ニュートン、デカルト、ポルタ、
ラヴォアジエ、ベンジャミン・フランクリン、ヴォルダ、
オーム、ファラデー、エディソン、グラハム・ベル、ヘルツ、
マルコーニ、リリエンタール、ライト、デカルト、レントゲン、
キュリー夫妻、湯川秀樹、長岡半太郎、アインシュタインなど、
科学史に燦然と名を残した者たちの著作が多数紹介されています。
ゲーテの「色彩論」、エディソンのダイナモ発電機の特許明細書、
スペースシャトル・チャレンジャー号の事故報告書、
広島・長崎に対する原子爆弾の効果報告書等、貴重な書籍や
文書も。それらを直で拝見出来ることは、喜び。悲しみも。
実際、見てみたかったと思う内容でした。
巻末のブックガイドもまた、濃密です。 -
「世界を変えた書物展」図録にあたる。やっぱりモノとしての本が好きだ。
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自然科学(自然哲学)の歴史を本物の書物で見てみようという本。
金沢工業大学の図書館(工学の暁文庫)に所蔵しているたくさんの原著の中から「世界を変えた書物」を選び出し,1作品あたり1p~2pでその書物について解説しています。原著の写真もしっかりありますよ。
本著は,もともと「世界を変えた書物展」の展覧会の記念図録として編集されたものです。この展覧会は,2012年に金沢の金沢21世紀美術館で行われたのが最初でしたが,最初の頃はこういう便利な図録はありませんでした(展示一覧目録はあった)。わたしは,その展覧会を見に行きましたが,会場内の展示物に書かれていた解説を覚えていることもできず…でしたから。今回,10年ぶりに,同じ金沢21世紀美術館に同上の展覧会が開催されることになり,再度出かけました。そして,本書をやっと手に入れることができたというわけです。
展覧会そのものもとても素敵でした。2度目でしたが素敵でした。
各著作の解説は,とてもわかりやすいと思います。決して硬い文章じゃないんです。短い解説でありながら,これだけ読ませてくれる文章は簡単に書けるもんじゃないなと思います。
また,巻末の,〈展覧会やこの図録そしてもともとの「工学の暁文庫」にかける関係者の思い〉も読み応えがあります。さらに,最後には,日本語で読める読書案内(図書案内・ブックガイド)もついていて,原書の日本語訳にあたってみたい人にはとても参考になるでしょう。 -
【請求記号:402 ヤ】
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2022I148 403.1/Ya
配架場所:A3