Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098230112

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  • 「週刊 西洋絵画の巨匠」への連載をもとにした画家の小論集.各章ごとにテーマを決めて,各章3人,全8章で24人の画家を取り上げている.それぞれの画家に当てられたページは文章にして6ページほどだが,この限られた分量の中で各章のテーマに応じた具体的でしかも鑑賞に役立つような記述をしているのはさすが.ただ「絵画を見る眼」のレベルを期待して読むべきではない.そういう意味でもタイトルは誇大.

  • 本のタイトル「誰も知らない」は、いささかやり過ぎな感はあるが、内容は優れた西洋絵画鑑賞論である。

    よくぞこれだけの文字数で、8つのテーマを提出したものだと思う。

    疲れから、活字を追うのが難しい今の私にとって、再び、活字、本の魅力を想い出させてくれる著書だった。

    やっぱり高階秀爾の仕事は何をやっても尊敬してしまう。

  • カラー図解できれい且つわかりやすい!すばらしいと思います。

  • 名高い美術史家の著者が、名画の鑑賞のポイントの実例を説明している。画家の時代や主義主張(ロマン主義、印象派、云々)などによるカテゴライズで鑑賞ポイントを説明するのではなく、画風や時代背景などの興味深い8つの視点で画家を紹介しており、敷居は低い。

    これまで僕が持っていなかった作品の見方を知ることができたので、今後、美術館で作品たちを見る目も変わりそうだ。新書とはいえオールカラーで少し高い本だが、買ってよかった。以下に8つの鑑賞ポイントと、そこで紹介されている画家を列挙する。

    ・写実以上のリアルさを描いた画家として、フェルメール、ファン・エイク、ベラスケス。
    ・逆境で名画を描いた画家として、ゴヤ、ミレー、ボス。
    ・代表作以外にも醍醐味のある画家として、ピカソ、ゴーガン、ボッティチェリ。
    ・見えないものをいかに描くかを模索した画家として、レオナルド・ダ・ヴィンチ、セザンヌ、クリムト。
    ・演出の巧みな画家として、ルーベンス、ドガ、ルノワール。
    ・伝統的な美術の枠を外れて描いた画家として、アングル、ムンク、ミレイ。
    ・先達の作品をもとに新たな作品を生み出した画家として、カラヴァッジョ、ゴッホ、マネ。
    ・時代の移り変わりを描いた画家として、ブリューゲル、モリゾ、モロー。

  • 絵画鑑賞初心者さんにおすすめ。図版入りで読みやすいし、解説されている絵画作品も有名なものばかりで親しみやすいです。
    私にはちょっと物足りなかったかなぁ。。。

  • 画を見るのは好きだけど、絵画のどこを見ればいいのか分からない、生い立ちを知りたい、どのような仕掛けがあるのか知りたい。
    このような疑問を非常に簡単に解決しているのがこの本。

    絵画初心者にとっては非常にとっつきやすい内容かつ分かりやすい内容となっている。
    さらにフルカラー仕様になっているため、見ていても楽しく、画も多いため見ているだけでも楽しいものとなっている。様々な画を見ることができるため、初心者以外にもお勧めはできる。

    ただ、有名な画がほとんどのため、ある程度の知識と画を見たことがある人にとっては立ち読みで十分かと思われる。

  • 中野京子さんとは また違った「名画の見方」が 書かれてて 興味深く 読みました。

  • 絵画は画家自身の生き方、技法(描き方)や時代背景など予備知識があると見方が変わったり新たな発見があったりと面白い。この本は大学の美術史で習った内容だったかな。が、忘れていたので思い返しながら読めてよかった。

  • 入門編。読みやすいし、カラー図版が多いのも嬉しい。

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著者プロフィール

高階 秀爾(たかしな・しゅうじ):1932年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業。1954ー59年、フランス政府招聘留学生として渡仏。国立西洋美術館館長、日本芸術院院長、大原美術館館長を歴任。現在、東京大学名誉教授、日本芸術院院長。専門はルネサンス以降の西洋美術史であるが、日本美術、西洋の文学・精神史についての造詣も深い。長年にわたり、広く日本のさまざまな美術史のシーンを牽引してきた。主著に『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、芸術選奨)、『名画を見る眼』(岩波新書)、『日本人にとって美しさとは何か』『ヨーロッパ近代芸術論』(以上、筑摩書房)、『近代絵画史』(中公新書)など。エドガー・ウィント『芸術の狂気』、ケネス・クラーク『ザ・ヌード』など翻訳も数多く手がける。

「2024年 『エラスムス 闘う人文主義者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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