- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098250127
感想・レビュー・書評
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・3/29 すぐ読み終えてしまいそうだ.それぞれの事件が広い中国のごく一部のものだと分かっていても、かえって世間に明らかになっていない事件がもっとあるだろうことを考えると、本当に大丈夫かと心配になる.
・4/2 読了.事実を知るのはいいけどやっぱりその裏にある背景と今後の展望を知らないと真実は見えてこないもんだと実感した.まあ唯一無二の真実なんて無いような気がするけど.心配はいらないんだろうな、きっと.なるようになって、それはそんなにひどいもんでもないのかも. -
現代中国の事件や統計データなどを刺激的な文章で紹介するルポ。
驚きのニュースが多く、どこまで本当なのかと疑ってしまう。
筆者が取材に行ってるようなので本当らしい。しかし、北京での
殺人事件の検挙率2007年は11% などのデータは、正直言って引きます。
中国の全てがこんな感じだとは思わないが、北京オリンピックの
正のイメージだけでなく、このような一面もあるのだなと
知るのには良い本だと思います。 -
中国経済が発展していく途中で起きて いるだけのこととは思えない実情が見えてくる。
しかし、だからどうしたらいい んだというもう一つ突っ込んで書いてほしかったと思う。 -
富める者から貧しき者への還流は、売春でありドラッグであり違法行為であり・・・。中国の貧富の差をルポ形式で描くけど、これって日本でもあるでしょ?
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確かにこれは中国の一面の真実です。この振幅の大きさが中国という国をわかりづらくしているわけですが、少なくともこういう面もあるということだけは知っておいた方がよいと思います。
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ルポとあるだけに著者が自分の足で現地に出向き直接当事者に取材した内容が紹介されている。
?「二奶」と呼ばれる”妾”業の実態。
?若者を中心に蔓延するネット中毒に関連した事件。
?学歴偽装や替え玉受験の横行とそのビジネス、麻薬ビジネス。
?改革開放後の中国に見るいくつかの過激な人種。アイドルおっかけの「追星族」などテーマ的には散漫なおまけの章。
ルポを通して、何であろうと生きるためなら手段を選ばない中国人のメンタリティーが狂気的に感じられる。
?で取り上げられるネット関連の刑事事件は世界的な社会問題ではあるけど、中国全土のいたるところで目にするネットカフェは比較的安価で利用でき、格差レベル、教育レベルにほとんど関係なく入り浸ることができる事実があるため、本書で取りげられたような例の殺人事件はこの広い中国でたいした注目を集めないままはこびっていることは想像できる。また、本書のすべてのテーマのベースにこの巨大なネット社会がある。
政府のネット検閲は思想弾圧のためという印象が強かったけど、当然ながら??のようなアンモラルなビジネスの取締りにも大きな意味があることを再認識。
言論の自由が許されない独裁中国で底辺の民衆がネット上で力を持ち始めていることに漠然とした希望を感じていたけど、社会的圧力のもとで中国人特有の個人主義が歪んだ形で力を発揮し、結果犯罪の温床を生んでいるという一面を見ることができた。
09.2.8
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中国社会を皆さんはどのように思いますか?
私の周囲には中国の方が沢山います。
中国人全体から見ても、中流以上の生活をし、学歴も仕事もそれなりの位置にいる方ばかりです。
日本に暮らして長い方が多い為か、日本への悪感情もさほど無く習慣的なものも日本人に近いと思うことも度々。中国国内での暴動のニュースに関しても比較的冷静なコメントをされます。
今回、こちらの書を通じて感じたのは、「お金重視の世界」でした。
この中では、愛人問題や、ネット・ゲーム依存症、学歴社会、麻薬、子育て問題、医療問題、など日本と同じような問題を取り上げています。場合によっては日本より深刻と言っても過言ではないでしょう。
急速に成長する多民族国家の中国社会では、統制を取ることが出来ず、結局のところその解決として「お金」を使用しているといったところでしょうか。
先日、友人の中国人夫妻が、日本で生まれた娘さんの戸籍を取得するのになかなかうまく行かず、「最終的にはお金を渡さないと無理だろう」とおっしゃっていました。その事実が正しい社会のあり方ではないという事は重々承知されています。しかし、それが中国の現実だということも理解されているからです。日本で「格差社会」が問題視される中、もっと大きな「格差社会」に生きる中国を捉えた書でした。 -
この人の本自体は好きなのだがこれはいまいち
他の本と同じ内容を書いてるような気がしてしまった
そういう意味では、こっちの本を先に読んでたら、面白いっていったかもしれないけど......
ただ、この人は政治的な内容の方が面白いかも -
過度にセンセーショナルにもならず、かと言って表層を切り取っただけの薄い論評でもなく、体当たりの取材に基づいたバランスの取れた内容。
2008年執筆と少し古いものの、現代の中国が抱える問題を鮮明にあぶり出している。
2016年の今、事態は更に悪化しているのだろうか?余りの拝金ぶりの蔓延に、一部で孔子の教えが脚光を浴びているらしい。この本を読むとその理由がわかるような気がする。 -
中国の闇について知りたくて読書。
最近、日本の報道番組で見かける著者。タイトルにルポとある通り中国の闇の部分を取材して伝えている。いずれも現代中国の一面。今の中国を考えるためにいい資料となる。
中国の抱える問題は根深いなと考えさせられる。中国の都市に住んでいると地方や田舎はまるで別の国ように違っているのだと思われる。知らないことが多すぎる。
同じ北京大学に在籍してた元カリスマ留学生とは違い、しっかりと調査し、現実を教えてくれる。
読書時間:約1時間5分
本書は知人からいただいています。有り難うございます。 -
中国の若者や富裕層の実態。
ここで、描かれている中国人に共通しているのは、自己中心的だということ。
この本だけで、中国人を判断するのは危険だが、こういう人々が存在するという認識は持っていて損はないだろう。 -
[ 内容 ]
食品偽装や環境汚染など、現代中国が垣間見せる“歪み”は、彼の国が抱える数多くの社会問題のごく一部に過ぎない。
日本ではあまり報じられないが、中国では日々、仰天するようなニュースが相次いでいる。
夫の浮気を番組で暴露した女性キャスター騒動に象徴される不倫や愛人をめぐる事件から、「ネット中毒」で犯罪に手を染める少年たちの問題、さらには「替え玉受験」などの経歴偽装まで…。
目的のためには手段を選ばない“欲望至上主義”社会の現場を気鋭のジャーナリストが歩く。
[ 目次 ]
第1章 愛人天国(素人女性が殺到する「愛人ビジネス」の虚実 「愛人村」に生きる10代女性たちの哀しき現実 ほか)
第2章 ネット中毒地獄(手記を入手「僕が親殺しを決めた理由」 暴走する「少年ネット族」の戦慄 ほか)
第3章 裏ビジネス百花繚乱(ニート予備軍は「学歴」も「国籍」も偽装する 大学受験で放たれた「1000人のスナイパー」 ほか)
第4章 “改革開放”の果て(「アンディ・ラウ一筋」に生きた“追っかけ族” 有名“追っかけ”女性直撃インタビュー ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
急激な高度成長の中のひずみがここにあります。