「王様のブランチ」のブックガイド200 (小学館101新書 33)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 216
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250332

感想・レビュー・書評

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  • 書店員時代、本の売り上げに影響する「王様のブランチ」の松田哲夫氏のコーナーはいつも要チェックであった。時には一読者としてその紹介内容に心を掴まれ、財布を開いたときも。
    松田氏がブランチを退くと聞いてものすごく寂しかったけれど、その後には自分も10年ほど住んだ首都圏を離れ地方にUターンし、ブランチとさよなら…。午前中のブランチが見られないことが哀しかったのだが、BS-TBSで幸い視聴できることがわかり、BS様様とありがたかった。しかし!!BS-TBSでも午前のブランチ放送がなくなり、寂しいったらありゃしない!!ブランチのブックコーナーが恋しくてこの本を手に取ってみた。今更ながらブックコーナーの裏事情を知ってみたいという気にもなったし。
    どうしてコメンテーターになったかというところから語られている第一章は、ブランチレギュラーの意外な読書家ぶりも知ることが出来てとても面白かった。(特に、関根勤さんと茨木のり子さんのエピソード!)これまた今更ながらだが、松田氏はブランチ開始から登場してたのね。(ブランチ開始時は、地方在住だったとはいえ…全然知らなかった)
    第二章以降の、ブランチで紹介したブックガイドは、作家のエピソード、紹介するにあたっての番組裏話もちょいちょい挟み込まれ、興味深く読んだ。
    この本を読んで改めて考えさせられたのは、「書き言葉」と「話し言葉」は違う、ということ。テレビでの紹介だから限られた時間で、耳に届く言葉を意識して、ということがよくわかる。私はひねくれ者なので、キャッチーな言葉だけで紹介されたベストセラーは読む気がしなくなってしまうが、本のチョイスから紹介文に至るまで、テレビを意識しつつもただ万人受けするだけではなく、うまく心にひっかかってくるレビューに仕上がっているなと思ったのだった。ああ、こんな本あったよな、あのとき売れてたよな、と書店員時代の思い出までもが甦り、読んでみたい本がいくつも出てきた。
    お願いだからTBS、ブランチが地方でも見られるようにして下さい~。せめてBSで復活してくれることを望みます~。

    • vilureefさん
      はじめまして!

      うわ~、こんな本があるんですね。
      私もてっちゃんのブックレビュー大好きでした。分かりやすくて優しくて、決して批判しな...
      はじめまして!

      うわ~、こんな本があるんですね。
      私もてっちゃんのブックレビュー大好きでした。分かりやすくて優しくて、決して批判しないてっちゃんの解説大好きでした。
      てっちゃんがいなくなってからブランチをチェックしなくなりました・・・(^_^;)

      良い本教えてもらっちゃった。
      嬉しいです~♪
      2013/03/05
    • メイプルマフィンさん
      コメントありがとうです♪本当に私も未だに、てっちゃんの解説が懐かしいです。信頼できるんですよね、彼のセレクト。
      色々な裏話が面白いですよ、...
      コメントありがとうです♪本当に私も未だに、てっちゃんの解説が懐かしいです。信頼できるんですよね、彼のセレクト。
      色々な裏話が面白いですよ、こんな人もブランチレギュラーだったなと、そんなところも懐かしいです。
      2013/03/05
  • 98~09年ぐらいに出版された小説の紹介。著者曰く若い女性向け。放映当時は本屋の売り上げに影響したという。列挙された殆どの本は現在文庫化されているだろうし、平成の小説に興味関心がある人にはよい案内本。ノンフィクションは10冊程度しか紹介していないのが残念である。最近「女性は新書を読まない」という台詞が話題になったが、若い女性がノンフィクションを読まないというのも偏見に思うが。

  • 最近の作家の本はほとんど読んだことがなかったので、どんな作家がどんな内容の小説を書いているのか知りたくて、この本を購入したのかもしれない。しかし、紹介されているコメントは、「涙がほとばしり出ました」だの、「たくさんの涙が流れました」だの、「爽やかな涙もにじんで」だののオンパレードにうんざり。第二章の途中まで読んでゴミ箱行き。

  • 現在、書評媒体で最も影響力がある、といわれるTBS系情報番組「王様のブランチ」で十三年間にわたって「本のコーナー」を担当してきた編集者・松田哲夫さんが、累計八百冊近くに及ぶ紹介本のなかから、二百冊をベスト・セレクト。「本を読みたいけど、何から読んでいいのかわからない」人や、「読み忘れていた作品をこの機会に探したい」人などにも最適な、文庫で入手しやすい作品中心のラインアップです。「泣いた」「笑った」「ドキドキした」「しみじみした」「怖い」「切なくて愛おしい」「青春のときめきを感じた」など、心を揺さぶるジャンルごとのベスト10も多数掲載しました。(中表紙)

  • これはなかなか良い感じのブックガイドでした。オススメの仕方が上手いから、どれもこれも読んでみたくなる。番組は見たことがないけど、これを見た後、オススメされた本の売り上げが著増する、ってのも納得です。次の本を探すときに、これからもちょいちょい手に取ることになるでしょう。

  • 紹介されている本の8割は読んでいた。
    ベストセラーばかり追いかけていたんだなあ。怖。
    女性向けの軽いものを中心に紹介しているということだから、まんまとやられている気がする。

  • 土曜放送の情報バラエティ『王様のブランチ』の「本のコーナー」を抜粋して書籍化。


    “現在、書評媒体で最も影響力がある、といわれるTBS系情報番組「王様のブランチ」で十三年間にわたって「本のコーナー」を担当してきた編集者・松田哲夫さんが、累計八百冊近くに及ぶ紹介本のなかから、二百冊をベスト・セレクト。
    「本を読みたいけど、何から読んでいいのかわからない」人や、「読み忘れていた作品をこの機会に探したい」人などにも最適な、文庫で入手しやすい作品中心のラインアップです。
    「泣いた」「笑った」「ドキドキした」「しみじみした」「怖い」「切なくて愛おしい」「青春のときめきを感じた」など、心を揺さぶるジャンルごとのベスト10も多数掲載しました。”―表紙見返しより。

    ◇第一章 ぼくがコメンテーターになった理由
    ◇第二章 「王様のブランチ」のブックガイド200
      感動して涙があふれた小説ベスト10
      しみじみとした余韻が残る小説ベスト10
      ドキドキワクワクした小説ベスト10
      笑って元気になる小説ベスト10
      怖いけれど惹きつけられる小説ベスト10
      切なくて愛おしい小説ベスト10
      青春のときめきを感じる小説ベスト10
      不思議な味わいの小説ベスト10
      エッセイ&ノンフィクション・ベスト10


    番組内での紹介書籍もチェックしてたけど、作家や作品内容の紹介も興味深くて、よく観てました。
    毎週きちんと観ていたわけではないから、見逃したものも含めて、総復習って感じの一冊です。

    巻末のリストを参照してカウントしてみたら、全200冊中、既読本33冊。約1/6。
    …読んでいるようで、意外と読んでない本が多かった。今後の本選びの指針になります。

    読む本に悩んでる方にオススメの1冊。
    帯には天童荒太氏からのコメントも寄せられています。

  • 910.26

  • ブランチのコーナーが好きなので読んでみました。
    ジャンル別に本が分類されていて、あらすじが書いてあるので気分に合わせて本を選べてよいですね。
    あらすじもあるる程度書いてあるのがありがたい。
    ただ、やっぱりブランチのコーナーのほうが面白いんですよね。
    一つ一つについての解説がもう少し長いほうがよかった。
    しかし、手元に置いておいて200冊を制覇してみたい!

  • 自分のレベルに合った、無理なく読めそうな本が多数紹介されていてよかった。レビューの長さも丁度いい。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。学生時代にマンガ誌『ガロ』編集部に出入りし、筑摩書房の「現代漫画シリーズ」を手伝ううちに、大学を中退。69年、筑摩書房入社。「ちくまぶっくす」の編集長を経て、浅田彰の『逃走論』や「ちくま文学の森」「ちくま哲学の森」などの数々のベストセラーを産み出す。路上観察学会の事務局長、季刊誌『本とコンピューター』の編集委員、TBSテレビ「王様のブランチ」(本の紹介コーナー)のコメンテーターとしても活躍中。2003年には、電子本を配信する新会社「パブリッシングリンク」の初代社長に就任した。

著書に、『編集狂時代』(本の雑誌社)、『これを読まずして、編集を語るなかれ』(径書房)、『印刷に恋して』(晶文社)などがある。

「1995年 『これを読まずして、編集を語ることなかれ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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