外交の大問題 (小学館新書 236)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252367

作品紹介・あらすじ

鈴木宗男が激白、 外交の秘話と舞台裏!

北海道足寄町に生まれ、政治家にあこがれた少年は、後に代議士となり、北方領土問題に力を注いでいく。歴代首相らの努力もあり、少なくとも二島の返還は目前のところまで来るが…。国策捜査で議員辞職するまで、唯一の「外交族」と呼ばれた外交政策通、鈴木宗男が明かす、外交問題の秘話と舞台裏! 北方領土問題をはじめ、イスラム国の邦人人質問題、安倍首相の地球儀外交、クリミア問題、尖閣問題などについても持論を激白する!
さらに 盟友・佐藤優氏との対談も収録。イスラム国からはじまる核の脅威、ドイツを疑う米国、中国の空母保有問題、韓国の何が危険か、など目からうろこが落ちる、国際情勢のウラ話を語り尽くす!

(本書の構成)
第一章 イスラム国の事件とキルギスの事件
第二章 政治家になるまで
第三章 空飛ぶ政治家
第四章 北方領土問題
第五章 鈴木宗男事件とこれからの外交
特別対談 佐藤優×鈴木宗男 「いまの世界をどう読むか」


【編集担当からのおすすめ情報】
鈴木宗男氏は、講演の名手です。この本は講演をまとめたものではなく、打ち合わせを重ねてつくりましたが、鈴木氏の語り口のうまさは健在です。北方領土のうちの2島に関しては、あと少しで返還されるところだったという内容自体はもちろん、プーチンの心をゆさぶるくだりや、「ゴルバチョフの頭のあざが、北方四島に見えた」という鈴木氏の表現のうまさも必見です。ぜひ、本書でご確認ください。また、佐藤優氏との対談は、驚く話ばかり。スパイ小説に出てくるような秘話や、韓国のナショナリズムについての明晰な解説など、見所満載の対談です!

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・確か図書館の新書アラート

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・鈴木宗男の来し方をざっと概観した、ちょっと自伝的な性格。イスラム国の人質殺害事件については岩波の「検証 イスラム国人質事件」と併せて読むと奥行感が出る。北方領土交渉に関するゴルバチョフーエリツィンープーチンとのやり取りについては佐藤優本を読んでいると既出の項目が多い。なお、橋龍については「橋本龍太郎外交回顧録」と併せて読むと奥行感が出る。

    ・そんなわけで、本編については発見はなく、巻末の佐藤優との対談の方が読み応えがあったというのが正直な読後感。

  • 鈴木宗男が現在ある外交問題に迫った一冊。

    当然北方領土問題がメインになるものの、より深く知ることができた。
    また、彼の生い立ちや過去の実績を知ることもできて良かった。

  • 鈴木宗男。知っている方は知っていると思うが、この方同業者(政治家ね)の間では優秀な政治家と言うことで有名なのだ。あの小沢一郎さんが宗男先生のパーティーの時(だったかな)喜色満面で握手してらした。

    今は何をしてるの?って方。どうも鈴木宗男先生は冤罪で実刑判決を受け、公民権停止処分(つまり選挙に立候補できない)ということで浪人中である。そして彼がボスの政党・新党大地は娘の鈴木貴子議員(民主党)が現在議席を持っている。

    鈴木先生がどうしてそんなに有能なのかというと、所謂、偏差値秀才でない(拓殖大学出身)「地頭がいい」政治家でかつ実行力もあるからである。

    彼はド田舎の北海道足寄町出身であり「地元を守れず、国が守れるか」と言い切るのにも関わらず、選挙では票に結びつかない、「外交(彼の場合、北方領土の返還)」に人生を掛けている政治家なのだ。

    彼の言動から、多数の優秀さが見られる。まずメドベージェフさんが北方領土に来たときは、彼に「ようこそ日本の領土にこられましたね」と日本の首相が言うべきだった、と言い、今ではすっかり売れっ子作家になった、佐藤優さんの才能を見出して、北方領土問題をここまで進展させた、本当に国益の事を自他ともに考えた政治家である。

    彼の北方領土返還計画はこうだ。「一億円貸しといて、即座に一億円返せというのは酷であるので二千万円、五千万円返せ、すなわち歯舞・色丹諸島、次いで国後・択捉島と返してもらうのが筋」だと主張する。

    こんな宗男先生、真面目なのに何で捕まったの?という理由は別の著書に詳しく書いてあるが(「汚名 国家に人生を奪われた男の告白」・鈴木宗男著)、やり手すぎて(厚労省の村木厚子さんと同じパターンだよ)外務省内部から、あることないこと当局にリークさせられて訴追されたとのことだ。

    そんな彼には佐藤優先生の他、地元足寄町が生んだ天才歌手・松山千春さんも彼の大ファンであり、松山さんは「鈴木の応援するならファンを止める」と言われても「じゃー止めろよ」というくらい心酔しており、2011年鈴木先生が収監中の新党大地の例会では、二人が参加者に土下座して回った、というくらいの人物である。鈴木宗男先生は。

    そんな鈴木宗男先生いまロシアにこう提言したいという。「いま、貴国はクリミア問題で「覇権主義だ」「領土の拡大を狙っている」という批判を受けている。それを跳ね返すには、北方領土問題を進展させるべきだ」という正鵠を得ているものだ。

    これ以上、内容を書くとネタ晴らし過ぎになるので書かないが、鈴木宗男先生は一刻も早く選挙に出られて、また以前のように頑張って頂きたい。

    鈴木先生はこう述懐する。「収監、重病(鈴木先生は胃癌で手術を受け選挙に出られなかったことがある)、浪人」の3つを経験すると、恐いものなしになるという。鈴木宗男先生が選挙に立候補できるのは2017年4月。その時を国民全体で心待ちにしよう。大野が書いた拙いブログで、宗男先生の凄さが分からなかった人や、宗男先生ファンの方も是非本書を取って欲しい。よろしくお願いします。宗男先生、何だが私と同じ匂いがしますね!

  • 2017/4/29 まで公民権停止

    僕が外交官を棄てた理由

    松永安左エ門 逮捕、命にかかわる病気、浪人のいづれかを体験すれば、一角の人物になる

    メルケルの父 ルター派の牧師 人事異動で西ドイツから東ドイツに言っている 70年代 東西の教会が分裂 そのとき東から西に戻らず
    メルケル 東ドイツで育つ ロシア語うまい

    加入戦術 

    白川勝彦 民青の幹部だったが自民党にはいった
    国家公安委員長になったが共産党の人脈は保っていた

    ナチス・ドイツ 文化創造民族 アーリア人、文化維持民族 ハンガリー、日本 奴隷 スラブ人

    ロシアとイスラムの二正面作戦をしていては負ける

    イランは北朝鮮と裏でつながっている

    サウジパキスタン秘密協定

    航空母艦 vs ドローン

    南スーダンの独立 中国がでてきて石油開発をしようとしたので傀儡政権をつくった

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著者プロフィール

昭和二十三年北海道足寄町に生まれる。四十四年衆議院議員中川一郎秘書。四十五年拓殖大学政経学部卒業。五十二年農林水産大臣秘書官。五十五年科学技術庁秘書官。五十八年衆議院議員初当選。平成元年防衛政務次官(宇野内閣・海部内閣)。二年外務政務次官(海部内閣)。四年自民党副幹事長。六年衆議院議員 沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員長。九年国務大臣 北海道・沖縄開発庁長官(橋本内閣)。十年内閣官房副長官(小渕内閣)。十一年自民党総務局長(小渕総裁・森総裁)。十四年衆議院議員運営委員会委員長。十七年新党大地結成。同代表就任。二十一年衆議院議員八期当選。衆議院外務委員長。二十二年在職二十五年永年在職議員表彰。二十三年新党大地・真民主結党。同代表就任。二十四年新党大地に改名。同代表就任。

「2014年 『「日本の分」について考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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